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シリーズの根源を探る旅。長年のタイトルを回収する、まさに”ゼルダの伝説”/「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」レビュー[switch]

母が突然、ゼルダの伝説を買ってきました。笑
テイルズシリーズやキングダムハーツなどで育ってきた私の家には、ゲームキューブや64がなかったため、ゼルダの伝説に触れることなく過ごしてきました。と、思いきや最新作からプレイすることになるとは!

ゼルダシリーズ大好きな先輩が「ティアキンを今からプレイして、今からあの面白さを味わうのがうらやましい…」と言っていた神ゲー。笑
今までシリーズをしてこなかった私でもわかる、「この作品はシリーズのなかでもすごい」!1週目はストーリーを味わうためにあまりやりこまない私ですが、なんと1週目で総プレイ時間、120時間!やりこみ要素もなかなかやりこんできました。というか、やりこんでしまう没入感。

余韻冷めやらぬなか、レビューを書かせていただきます…!

「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」とは

2023年5月12日に任天堂より発売されたNintendo Switch用のオープンワールドアクションアドベンチャーゲーム。キャッチコピーは「翔ける、創る、紡ぐ。果てなき冒険は、大空へ広がる。」。
2017年3月3日に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編となります。

Wikipediaより

ゼルダの伝説の時系列は複雑で、公式が発表している時系列などもありますので、こちらも見るとより面白いかと思います。

■公式ウェブサイト

ストーリー

厄災討伐よりしばらく経ったころ、
主人公リンクはゼルダ姫とともに、ハイラル城地下の調査に赴く。
地下にて発見した謎のミイラとの接触と同時に、
城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぎ、
そしてゼルダ姫は姿を消してしまう。
ハイラルは突如として"天変地異"に見舞われたのだ。
リンクは、ハイラルを襲う異変と、行方不明となったゼルダ姫の手がかりを求め、
果てなき冒険に再び身を投じる。

公式ウェブサイト

前作のブレスオブザワイルドの続編でしたが、それぞれのストーリーが独立しているため、ティアキンからプレイしても問題はありませんでした。

空から地底まで。本物の「オープンワールド」

ほぼ見える壁をすべて上れて、水の中も崖の下も、本当にすべての場所にいけるオープンワールド。さらにロードなしで空から地底までノンストップで駆け巡れる自由度に本当に驚きました。

空に浮かぶ島々は、どうやったら行けるのか考えたり、つい気になる地形を見つけて寄り道をしてしまったり。
もちろんメインストーリーもおもしろくて進めたいのに、楽しくてつい探索をしてしまう、好奇心をくすぐるオープンワールド。

オープンワールドの景色もとても美しかった。
空島の黄金に光る野を走ったり、草が風に流れる音や、夕陽が反射する水面、雨がふると艶っぽく光る湿地の木々。
私が小学生や中学生の頃に大好きだった、自分もこんな素敵な景色に会いたいなぁという純粋な気持ちを思い出させてくれる、すばらしいフィールドでした。

また、探索によってできることが増えたりするのも面白かった。
武器や盾をたくさん持つには「コログの実」を見つけなければならないのですが、困っていたり隠れているコログを各地で見つけて、ちょっとしたミニゲームをクリアするとこのアイテムがもらえます。

キノコや魚も戦闘のための料理に使えるし、井戸や石基を見つけて特定の人物に合うとお金に変えてくれるなど、数えきれないほど探索の種類があってとても楽しかったです!

ミニチャレンジにエピソード性があるので、やりこみが面白い!

昔から「ついやってしまうサブクエストがあるゲームはストーリーも奥深くなって面白い」という持論があります。笑

シュールで続きが気になってしまう物語もあれば、めちゃくちゃルピー(お金)になるミニチャレンジがあったり、強い装備を身に着けることができたり。武器が強くなる素材がもらえたりなど、奥深いやりこみが多かったです。

これはゲーム自体が、進む順番がきまっていて、新しい街で強い装備に変えていく、というストーリーではなく、どこから行ってもいい自由なストーリーだからこそ、リンクを強くするのにルールのようなものがなく、冒険がシンプルに楽しめるなと思いました

特に私がハマったのは、料理…!
料理メモをフルコンプリートしました。最後は回復力の高いスイーツを作るのが趣味になっているお菓子作りが趣味のリンクに…。笑
料理を使いたいがために、強い魔物の討伐のクエストを受ける、というループを繰り返していました。笑

物語を加速させる、荘厳な音楽。おもしろすぎる名曲の数々…

遠い昔の文明の力を借りて、空から地底まで探索をする。壮大な冒険らしい素晴らしい作中の音楽。
わずかですがクラシック音楽を聴いてきた身としては、オーケストラで演奏される音楽がとても綺麗で荘厳でした!

ぜひ生演奏でききたい…。冗談抜きでエンディング後にテーマを鼻歌で口ずさんでしまいます。笑

テーマソングももちろんですが戦闘BGMもかっこいい!フリザゲイラという敵と戦うBGMが特に好きだったんですが、Youtubeで解説してくださっている方がいらっしゃいました!

最初の民族楽器みたいな笛、なんという楽器なんでしょう…。フルートじゃない独特な音。各民族が暮らしていて、歴史的にも様々なかかわりがあるゼルダの世界観によくあっています。

ゼルダの作中音楽はいろいろと遊び心があって、調べれば調べるほど面白いです。
ゾーラ族の名前とかけているこちらの解説動画や、オープニングの鬼アクセントの解説動画も面白かった!音楽やっているひとはきっと見たら面白いはずです~!


心が揺さぶられるストーリーと、うまく残されている謎

私のなかでゼルダの伝説シリーズは、「ゼルダがさらわれたりピンチになって、それを助けに行くリンクの冒険物語」というイメージがありました。
ですが、今回の作品はゼルダが主人公!国のために戦ったゼルダを追っていくようなストーリーで、まさにタイトル通りだなと思いました。

ティアーズオブザキングダムというタイトルも、エピソードをクリアするとすごく想像が引き立てられるタイトルになります…。

まだ時系列が明らかになっていないため、他のシリーズ作品との関連はどうなんだろう?と考察も楽しい作品です。
アンサーを出し切っていない点も多く、次回作品とどうつながっていくのかを考えるのもワクワク!生きているうちにswitchが発売されてよかった。この作品をプレイできてよかったなぁ、とゲーマー冥利につきます…!笑

他にもたくさん言いたいすごいところ

個人的にUIのデザインが洗練されていたのが感動。必要最低限の表示で、わかりやすく、さらに統一感があり無駄がない。このあたりについてチュートリアルが入らないのも好感が持てます。

他にも、エピソードやミニチャレンジ達成後のコンプリート画面も、綺麗に写るようなアングルでイベントが終わったり。企画段階でどこまで描かれていたのか…。すごいなぁと思いました。

こういったUIの見やすさや、違和感のないデザインは、さらにストーリーに没入していけるなぁと感じていました。

総評

ストーリーやグラフィック、音楽というゲームを構成する大きな要素はもちろん最高でしたが、細かなこだわりが感じられて、制作している方々の作品への愛が伝わってくる作品でした。
こういった作品が、日本の次世代の文化を作っているんだなぁと思うと、本当に素晴らしい国に生まれたなぁと思います…!

冒頭のオープンワールドについてでも触れたのですが、私のルーツは間違いなくゲームです。
RPGの中の見たことのない世界の美しい景色が大好きで、のめりこんでゲームをしていましたし、今でも海外へ行き、見たことのない景色を見ると、ゲームでワクワクしていたときの高揚感を思い出すんです。そして、普段見ることができない非日常の場所に、現実でこれたのだと感動します。

そんな幼い頃の純粋な好奇心や冒険心を、思い出させてくれた体験でした。プレイしてよかった。

2024年の初クリア作品。今年はこの流れに乗って、たくさんゲームをする年にしていきたいなぁと思っています!

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