読書メモ:解決方法について考える「うしろめたさの人類学」_20211115

皆さんは身の回りで、効率化や最適化に励んだけど、結局は誰も使えないシステムが出来上がってしまったことはないでしょうか?

最近、いろんなお困り事を聞いて回ってると、お金をかけて作った解決策が、全然、機能していないことに気が付きます。

あらゆる手続きをシームレスにすることが、本当に、解決になるのでしょうか。

こちらの本を読みながら、考えました。

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私たちの世界は、何か問題があると、手続きが簡単になるように工夫します。

例えば、電車の切符を買うこと。

窓口に並んだり、行き先を聞いたり。
ちょっと前までは、切符一つ買うにも、時間がかかりました。

現在私たちは、大したやりとりもなく、特に感情の波を起こすことがないまま、切符を買うことができます。


著者の松村さんは、人類学のフィールドワークのために、エチオピアと日本を行き来します。
エチオピアに住むと、周りとの感情のやりとりが多く、自然と表情も豊かになってくるそうです。何かやりたいことがあっても思うように進まず、普通に生活するのに日本とは違うエネルギーが必要なようです。
そして、日本に帰ってくると、いろんな手続きのシームレスさに驚くそうです。

私たちは感情の代わりに、お金やシームレスなシステムを介して、周りと関わるようになっています。

その一方で、エチオピアでは、日本では見なかったことにされてしまう弱い人が生きていけるようになっています。これは、お金だけでなく、感情をやりとりすることで、保たれているようです。


で、最初の一文に戻るのですが。
うまく回ってない時に改善すべきは、システムなのでしょうか。

実は、誰かが誰かのことを気にかけてることを伝えるだけで、解決しちゃう問題って、たくさんあるんじゃないでしょうか。

最近、そう感じることが多いのです。

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