OKR = パターン1,2,3・・・
先週初めてオフラインでOKRのセミナーを開催しました。
セミナーの反省を踏まえお話した内容を備忘録として残しておこう思います。
(はじめてNOTE書きます。やっと^^)
今回のセミナーでテーマとしたのが"OKRの失敗と成功"
1年前と比べ、OKRを導入されている企業様がぐっっと増えた印象で、実際に運用してみて自社へのフィット感に課題を抱えているケースが多く見受けられました。OKRをはじめるもう一歩の切り口に少しでも参考になればうれしいな(よければツールも一緒に検討してくれたらうれしいな)という思いで開催しました。
1.OKRを始めるきっかけは?
最初のコンテンツでは、これまで俺のOKRと題してOKRのMeetupイベントを開催してきたダイジェスト版をお伝えしました。
▼弊社メディアで出しているレポートはこちら
OKRを始めたきっかけは大きく2パターンある
✓事業拡大に向け、改めてVision/Valueを浸透させるため
✓社員間コミュニケーションを活性化させるため
どの企業も必ず目的を明確にし、はじめはトップダウンで「なぜOKRをやるのか」を意思決定してスタートしています。また、ただ単に目標管理するだけではなく社員ひとりひとりのやる気やモチベーションUPのための施策です。"1on1"を通して、「いまこんな状況です。こんな悩みあります」みたいなコニュニケーションの中心にOKRが置かれてたりします。
▼セミナー資料抜粋
第2回俺のOKRに登壇頂いた元Sansanの西村さんがおっしゃっていたガツンときた言葉があります。
「感情が揺さぶられるようなOを置いてみて」
単なる目標管理ではなくモチベーションUPからパフォーマンスUPにつなげるキーメッセージなのです。
2.弊社OKRの事例
なぜOKRをやろうと思ったのか
部として発足したのが昨年で、OKRをはじめようと思った大きな要因は2つで、
✓【外部環境】不確実性の高いマーケットでのビジネスである ✓【内部環境】相互理解が乏しい&アジャイルな事業運営
より変化が激しいビジネスモデルかつ新規事業に求められた会社からの大きなミッション・・・。その状況に対して、部全体の相互コミュニケーションを密に取ることが重要だったので、コミュニケーションキーとしてOKRをはじめました。(OKRベンダー何だから自分たちやらないと、ってゆうのも大きな理由でもあります笑)
失敗談 昨年の10月から本格的にOKRスタートしたのですが・・・結果大失敗。OKRのプロダクト提供側なのでそれに携わっている人の理解はそこそこありますがそれ以外のチームメンバーぶっちゃけ「OKR??おいしいの?」状態。まったく浸透しなかったです。
乗り越え施策
・OKR大臣の設定(旗振り役)
・OKRワークショップを定期的に開催
・部全体でOKRを考える会実施
・1on1,ウィンセッションを徹底して実施
▼こちらは実際の運用方法
効果
✓チーム間の連携・コラボレーションの質・量が明らかに増加。
✓ “対立”ではなく“話し合う”ことに集中するようになった。
✓ 目指す方向性が明らかになった。
✓ 組織の透明性が増し、やるべきことが明確になり、メンバーの主体性が増した。
数字的な変化もありました。受注数2倍、売上平均成長率121%達成!
まだまだ思考錯誤中ですが、自分たちなりのOKRのカタチを作っています。
3.こんな質問もらいました
OKR運用そのもの対する細かい質問が出てきたのでいくつか抜粋して紹介します。
Q1. KPIとOKRのちがいをどのように認識しているか? A1. 事業としてコミットするべきラインはコミットKRとして設定している。上記に加え、チャレンジKRも設置する。
Q2. 評価とOKRを連動させない方が良いという点は理解しているのだが、評価に結び付けないのであれば現場社員にそこまで時間を割いてもらうのは申し訳ない。どのような運用が良いか。
A2. パフォーマンス評価(定量評価)の評価をつける部分は1on1やOKRの結果等を見て、最終評価を入れるようにしている。
Q3. 業務に関連しないOKRを立てたい場合、どうすればよいの?
A3. ある程度業務に直結するのであればその中での優先順位付け。とある企業さまでは、通常のOKRと業務に直結しないOKRがあり、その2本だてで運用。
4.改めて、OKRについて考え直したこと
OKRという形にとらわれない、
自社でOKRをする"目的"を明確にすることがとても大事だと痛感しました。
✓事業戦略なのか
✓コミュニケーション活性化なのか
✓離職率軽減のためなのか
・・・
「評価と連動させちゃいけない」 「MBOとの棲み分けは?」
「KPIになりがちだけど、だめ?」
など世に出回っている情報を参考にするとガチガチなルールの中で
OKRを回さなければいけないという意識が働くけれどあくまで、”O=目的を達成するための指標”でしかなく、その目的にあった運用方法に挑戦していくことがとても大切です。
目的別のベストプラクティスな方法はまだまだ不透明なのでいろんなパターンを模索、研究していきたいなと思います!
今期のわたしのObjectiveは”OKRのエバンジェリストになる”(エモい...)
来週は・・・SaaSwayに参加します!
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