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マクドナルトの育成術”たかがスマイル、されどスマイル”

学生時代、みなさんはどんなアルバイトしていましたか?
掛け持ちでいろいろ経験されてきた方も多いでしょう。わたしもいくつかのりと勢いでやりました。塾講、カフェ、イベント運営、ブライダル…などなど。でも大学入学から卒後までずっと続けていたのがマクドナルドでのバイトです。

こんな感じで卒業と同時に”卒店”の証をいただけちゃうんです。丸6年経ってますがちゃんときれいに保管されています(笑)

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むかし、店舗事務所に置いてあった本を思い出して改めて最近読んでみました。鴨頭嘉人著書の「人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった」という本です。

改めてちゃんと読みかえしてみると、マクドナルドで過ごした時間の中には、”人を育てること”、”チームを作ること”の重要なポイントがたくさん散りばめられていました。
なにより多分きっとすごく楽しかったんです。

今回はこの本と私の体験をもとに、マクドナルド式の人材育成、チームづくりについて少し触れていきたいと思います。

1.初日の”楽しい”と”具体的な目標設定”


アルバイト初日、とてもとても美人な先輩に基本をいろいろ教わってストアへINしてスタートします。

第1章:マクドナルドでのアルバイトは、なぜニコニコして働くのか
※抜粋
・逃げさえしなければ、出来ないことはない
・最高の挨拶は、最高のリーダーシップを発揮する
・人生の歩み方は、自分自身で定める

本にも紹介がありますが、マクドナルドは働くひとを”クルー”と呼びます。「決してこの船はひとりの力では動けない、一人ひとりが全員の為に力を発揮したときマクドナルドという船は活き活きと前進していけるんだよ」という意味が込められているそうです。クルー一人ひとりの働き方、チームプレイ、成長が顧客信頼度へ直結するため、何よりもクルー成長への投資を惜しまないのです。学生アルバイト出会っても店舗売上、シフト、顧客対応仙人のリーダー業務をを任せられる役職につくことが出来ます。そのためにはなん段階かの試験とストア内での仕事ぶり、顧客からの声をもとに評価されます。

私はその数日後「スターになる(上記サイトご確認ください)」と決めてその結構過酷なステップをたどっていきました。
✓憧れるクルー
✓店長から見る、私自身が考える強みと伸ばすポイント
大きくこの2点が判断軸でした。オペレーショナルな業務はもちろん、一定時間内で捌ける売上、お客様への対応、店舗整備…などなどものすごく細かく段階設定がされて、厳しく評価されるので、なかなかすぐに昇格は出来ません。
この本にはスウィングマネージャーになるための”ハンバーガー大学”の紹介がされていますが、こちらはマネジメントについてかなり手厚いカリキュラムが組まれており、合格出来た者がスウィングマネージャーの道をたどります。


はじめのころは、女性マネージャーが怖くて何度泣いたかわかりません(笑)。しかしそんな私も無事昇格して最後までスターとしての職で楽しく過ごさせてもらいました。たくさんのスター育成もさせていただきました。

実際諦める人も多いし、すぐに辞めてしまうクルーもいるのが実態です。でも、「逃げさえしなければ、出来ないことはない」。マニュアル通りだけではなく「自分だったらどう店舗をよくできるか」を徹底的に考えさせられた記憶があります。
そして、誰よりも一番お客様を理解し声を届け最高の挨拶を繰り返すことで「最高のリーダーシップを発揮する」ことがすこしはできたんじゃないかと思います。

最終的に自分自身の道なので、店長や社員から「こうしろ、あーしろ」はありません。自分自身がここでどうありたいか、どう成長したいかを自分で考える癖をつける援助をしてくれる「人生の歩み方は、自分自身で定める」を植え付けてくれたのが、このアルバイトで得られた大きな財産なのではないでしょうか。

始めの1つの明確な目標設定が、大きく左右する、ということですね。

2.スマイル¥0の裏側


スマイル¥0。多くの人が見たこと、聞いたことがある言葉かと思います。実際メニューに書いてありましたし、言われたこともあります(酔っぱらいに笑)

この言葉の重み、お客様の”笑顔”は、マクドナルドのブランドを牽引しています。

第2章:社員の最高の報酬は、お客様の笑顔
※抜粋
・上司の仕事は、舞台監督のように演者を輝かせること
・仕事の本当の評価者は、上司ではなくお客さま
・自分のために頑張ってもらえる人間になる

お客様が、マクドナルドでの楽しい体験をしてもらうためにクルーが連携プレーで商品、場の提供をします。

社員やマネージャーが各ボジションのクルーに適宜アドバイスや指示をしていくのですが、基本”褒めながら”一人ひとりを盛り上げていく雰囲気が強かった印象です。仕事ができる、わかる上司が淡々とスポットライトを浴びるのではなく、舞台監督のように演者を輝かせることのようにクルーの能力を見つけて、上げていくことが基本でした。

上司が輝かせてくれたあと、評価していただくのはお客様です。
余談ですが、今私自身プロダクトビジネをしておりここはかなりシビアに見られているポイントです。チームメンバー全員がこの意識を持てるか否かでビジネスの命運を分けるのではないでしょうか。

私は常にお客様と相対していましたが、その裏ではスムーズにバーガーを作る人、複数ドリンクを作る人、そしてお客様へ届ける人、この一連のチームプレーはどれも欠けられないし、失敗すればお客様からの評価に直結です。また来たいと思ってもらえる、再現性のある成功体験を作っていくことが個人、チームへの評価に繋がるのです。

そしてなによりチームプレーにおいて欠かせないのが信頼感。クルー、社員関係なく。自分のために頑張ってもらえる人間になるためには、自分自身の言動に責任をもち、顧客と向き合っているか、これはチーム全員が見えている部分です。1人が強くても意味がなく、支え合えるからこそお客様と向き合う時間を作れるのです。

自分が輝き、チームで助け合い、お客様が笑顔になる。

たかがスマイル、されどスマイル。


今回はほんの一部のご紹介しかできていないですが、マクドナルドの育成術はとても奥深いのでぜひ参考までにこちらの書籍を読んでいいただけると嬉しいです。

月見バーガー食べたい🍔


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