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考えた1.休む


休み方がわからない。

一行で:仕事をしない=休む、ではないことだけはわかった。

休むって、どうやるんだっけ。どういうものが休み?
「休め」と言われて2ヶ月目、わたしはすっかり見失ってしまっている。

まんがが描けていたときは、休み=寝る、だった。
一日中まんがのことを考えて、描けるだけ描いて、疲れたら寝る。疲れても寝られないこともしょっちゅうある。興が乗ると1日18時間でも描く。

わりと外食好きなものだから、食べに行くときだけちょっと歩く。それが休憩みたいなものだった。食べに行く以外の休憩は、ほぼ寝ていた。
あんまり遊ばなくもなっていた。隙間時間があれば、用事を済ませて絵の練習をしていた。それ以外は寝る。

ただ寝る。

そこへきて、急に仕事ができなくなった。お医者さんの指示は
「休め!」
である。

痛いうちはよかった。まず、痛くて動けないから。
肩がもげそうな痛みがあるときには、じっと固まっていることしかできない。横になるのもつらくて、うーうーうなっているしかできず、夜もあまり寝られなかった。
ただ、痛みに耐える。その状態を「休んでいた」というかどうかは、ちょっと判断がつかない。

仕事先の人も、読んでくれている人も、みんな心配してくれた。みんな
「ゆっくり休んで」
と言ってくれる。そのたびにわたしは奮起した。

早く描けるようにならなくちゃ!!!

正しい姿勢をとり、これ以上悪化させないようにインナーマッスルを鍛える。ちゃんと座る。背筋を伸ばす。腕の重みを首にかけない。
描き方も変えるぞ、環境も変える。できそうなことは何でも試すぞ。
まずは絵が描けるように、次はまんがが描けるように。(その奮闘記は別のマガジンで書いてます)

筋肉がついて来たら、急速に痛みが引いていった。いけるぞこれ!

体幹トレーニングのうち、首に負担のかからない立位のものを見つけた。
介護用のクッションは腕の重みを引き受けてくれる。
そうやって、とにかく首にかかる負荷を減らしたら、内服薬を飲まなくてもよくなった。
フリックで入力できるアプリは、最大の問題点、「絵を描く姿勢のままではテキストが打てない」、を解決してくれた。(スマホとPCをつなぐ機材は秋葉原まですっとんでって買った)

よっしゃ!

と気持ちがぱあっと明るくなったところで気が付いた。

これ、わたし、休んでない。

むしろ、ここまで、大忙しの大車輪だったのでは?

まんがを描きすぎて疲労していたとき、へとへとでも、散歩をした方が体が楽になる場合があることに気が付いた。いわゆるアクティブレスト。
ただ、歩くともっと疲弊して倒れ込むこともあったので、アクティブレストが通用するときとしないときの差がまだよくわかっていない。

痛いうちは散歩もできなかったけれど、痛みが引いた今はよく歩いている。腹筋をグッとひきしめて内転筋! 足の裏のローリング! なんて意識しながらぐいぐい歩いている。

これ、休んでる? トレーニングじゃない?

帰ってきたら水を飲んで、体幹トレーニングしたら、さっと椅子に座ってウエストクッション巻いて、note用の絵を描いたり、テキスト打ったりメール書いたりツイッタしたり……

絵を描くのもツイッタするのも楽しみのひとつだけど、休んでいるかといわれると、休んでいないような気もする。
終わると、ふー疲れた、ってなるし。

でも、おとなしくぼんやり座っていられない。安静にできない。

実は、痛みが強かった頃
「何をすればいいの!?」
「なにもしないんだよ!」

という会話を、同居の相方となんどもしている。何もしない、は今でもできていない。

その話をしたら、リラックスには瞑想がいいよ、と教えてもらったので、聞いた限りの知識でちょっとやってみた。
ところが、すぐ寝てしまう。瞑想と寝るのとは違うだろうから、起きていようとするんだけど、気が付くと意識がない。

瞑想の導入部でリラックス状態になると、電源が切れたみたいに寝るのだ。そんな状態、まんがを毎日描いていたときとなんら変わりない。

首の状態はいいのかもしれない、でも、今わたしは、まんがを描いていたとき並みに疲れている。

ふと思った。

ああ、このまま復帰したら、早晩また描けなくなるぞ。

今度ダメになるのはどこだろう。目だろうか脚だろうか心だろうか。
自分を休ませることができない、というのは、そういう話だ、と思った。

今のところわかったことは、仕事しない=休む、ではないこと。
わたしには休みが必要だ。

しかし、具体的な休み方がわからない……。
みんな、休み方、知ってるのかな。休むってどうするの……?

健康第一 首をやり、開腹手術をして、また検査で引っかかったり風邪をひいたりで、なにはともあれ健康がほしい! サポートいただきましたらこつこつ体力づくりするために使わせてもらいますね。ありがとうございます!