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熱海から、社会を変える。

3月10日の御祓川大学の講座は『市民による「まちづくり」の哲学』最終回。
今回のゲストは株式会社machimoriの市来広一郎さんでした。

市来さんは地元である熱海に16年前にUターンをしたのち、熱海の地でまちづくりに取り組まれてきた方です。

若い頃、海外でバックパッカーをしていたという市来さんですが、インドから帰ってきた後、日本のまちを見てこんなことを思ったと言います。

満員電車に乗る人たちの目が死んでいた。
感情が見えなかった。そしてそれは自分もそうだった。

地元である熱海のまちが廃れ続けていた。
観光客も、人口も減り続けていた。

あまりにも希望が見えなかった現実を目の前に、しかしそれは「自分自身」、「その人」のせいではなく、「社会」のせいなのではないか、と感じたと言います。

「このままだと滅びてしまう。」

そんな危機感が生まれた一方で、市来さんの故郷である熱海から、社会を変えることは始められるのではないか、という気付き。それが市来さんが "熱海" という地でまちづくりを始めたきっかけでした。

そして『100年後も豊かな暮らしができるまちをつくる』という株式会社machimoriのミッションのもと、熱海の住人や事業者、一方で都会で生きる人たちのために日々活動をされています。

空き家活用、起業家支援、コミュニティ再生。
様々な視点から熱海でのまちづくりに取り組まれてきた市来さんですが、上記の「まちづくりに関わる理由」がキレイにまとめられているように、あらゆる課題解決においてもしっかり順序立てて考えることで、「何をすべきか」をきちんと整理して行動しようとされていたことがとても印象的でした。

相手を変えたければ、社会を変えたければ、まず自分が変わる。

自分、相手、社会。課題解決にあたって、どこかの部分に偏りすぎず、また弱めずに、軸をうまく取ること。

何かのためにと日々奮闘する人たちにとって、ちゃんと大事に心に留めておきたいと思える、今回はそんな講義となったように感じます。



『市民による「まちづくり」の哲学』はこれにて最終回が終了しましたが、4月からまた別の6人を招いてvol.2を行う予定です。

第一回は、一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンの松本裕也さん。
4月14日(金)19:00より開催です。
ぜひご参加ください。
お申し込みはこちらから

なお、ゼミ生になると過去の講座全てをアーカイブで視聴できます。
今だけ初月無料で入会できます。詳しくはこちらから。


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