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過去10年間で売上5倍に成長した豆腐企業。

おはようございます。今朝も勢いで書きます。

日本の国内産業を見渡せば、あちらもこちらも成熟化し、衰退しているように見える産業ばかり。新築住宅もそう。ほかにも一次産業や、人口が減ればマーケットも縮小していく飲食業界もそうだ。

ただ、業種業界で見れば、衰退しているように見えるところでも、企業単位で見れば、元気に成長を続けるところがある。

さて、豆腐業界と聞けば、どのように感じるだろうか?業界としては伸びているのだろうか?

普通に考えて伸びているとは思えない。成熟化してマーケットは伸びていないか、もしかすると減少をしているだろうと考える。

実際はどうかと言うと、過去10年でわずかづつ微減を続けている。それから、そのなかで豆腐を製造する会社の数はどうなっているかというと、もの凄い勢いで減っている。

20年前は5万件を超えていたのだが、平成27年の時に7500件にまで減っている。おそらく、この中には昔あった街の豆腐屋さんも入っているのだろう。私が子供のころにも近所に一件の豆腐屋さんがあった。

そういう豆腐屋さんがどんどんなくなっていき、20年前と比べれば、2割以下にまで減っている。激減である。衰退も衰退、大衰退である。

しかし、そのような業界において過去10年で売上を5倍伸ばしている豆腐企業がある。

それが、相模屋食料株式会社さん。

業界トップ企業である。2008年に業界トップ企業になっている。ただ業界トップ企業はシェアも高いため、マーケットが縮小するとその影響を受けて、売上を落としまう企業も多い。トップ企業はマーケット全体の動きの影響を受けやすい。

しかし、相模屋さんは逆に伸ばしている。それも10年で5倍である。

この業績推移をみると過去17年で売上が約30億円から300億円を超えるまでに成長している。

一体、この豆腐会社は何をしているのか?

「伝統は革新の連続である」という言葉を掲げ、革新的な取り組みをして、豆腐の変化を成し遂げようとしているようだ。

資料から大きな戦略を拾うと、まずは、基本となる商品への徹底的なこだわりがある。それは、豆腐の基本である”絹ごし豆腐”と”木綿豆腐”へのこだわりである。これの商品力を高めることにこだわる。

次に、それをベースにした上で、革新的な商品開発を行っている。商品内容はこちらにも紹介されている。

うにのようなビヨンドとうふ

マスカルポーネのようなナチュラルとうふ

このような面白い豆腐をつくっている。

そして、業界再編に取り組んでいる。事業承継や経営に悩む同業者をM&Aして、再建をしているのである。

要するに、ベースとなる基本商品は徹底的にこだわり競争力を高め、そして、これまでの常識をぶち破る新しい発想の商品を開発し、同業者で可能性がある会社をM&Aする。これで売上を伸ばしている。

伸びる会社には、必ず伸びる理由がある。

元気な会社に注目して今日もステキな一日に。

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