古代と朱

皆さん、『朱』はご存知でしょうか?
朱とは、『赤色顔料のひとつで硫化水銀辰砂』です。実は、水銀の化合物などです。
現在でも、印鑑用の朱肉など長期にわたって保存されて劣化しないので法的にも意味のある朱がハンコに用いられてきたのです。
まぁ、御朱印と言うくらいですから。
水銀には微生物や虫も寄せない作用があったのでしょうか。
そう言えば、神社の柱なども朱に塗られていますね。
でも古代では、辰砂が『お白粉』(化粧品?)に用いられていたのです。昔、公家様が顔に白い粉を塗っていました。これがそうだったのです。
実は、これが有害だと分かったのは随分後の江戸時代だったようです。武士も公家の真似をしたようです。
お公家様は、白粉にお歯黒(これは鉄の鉄漿という)と随分、お洒落?だったのですかね?
でも有害と分かってからは、化粧も薄化粧になったと言われています。
秦の始皇帝も水銀は長寿のための薬品と思って周りに水銀を流していたようですが、時代が変われば…。
次回は、この『朱』について書きます。
あの大仏製作にもこの『朱』は非常に重要だったのですね。

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