さて、前回はよくありそうな項目でのレア能力だったが
私に与えられた最もレアな遺伝能力。

それは…

匂いの感じやすさ
（アスパラガスを食べた後の尿）

何を言っているのかさっぱりだろう。
私も初見の時、なんのことは全くわからなかった。

要するに

アスパラガスを食べた後に普段と尿の匂いが異なると感じるかどうか。

あーなるほど、なるほど…となるわけがない。
そもそもなんだってピンポイントでアスパラガスなんだ。

尿の匂いなんてマジマジと嗅いだことがない。
そうは言ってもこんな能力、一般的に日本人は繊細な民族だ。
きっと人口の9割くらいがこの遺伝子を持っているに違いない。

と思ったら

わずか3.5％しか持っていない！↓

なんと言うことだ、私はその選ばれし3.5％に入ってしまったわけだ。
これはどの項目よりもレア中のレア能力だった。
それにしても

なんという、いらない能力。

こんな使い所がわからない能力が
私の何のQOLを上げてくれるのだろうか。

いくらレアな能力でも転生したっていらない。

転生先で神から

「おまえには尿に溶けたアスパラガスの成分がわかる能力を授けよう」

と言われたら、神の首根っこ捕まえてブンブン揺さぶるに違いない。
勇者一行に参加してたら、1p目でギルドを追放されるやつだ。

思い返せば、匂いには敏感な節はあるかもしれないが
こればかりは誰かと比べたことがないので
全く思いもしなかった。

まさか誰かにアスパラガスを食べてもらって
尿の匂いを嗅がせてもらうわけにもいかない。
（おまけに実験なので、食べてない場合の尿と
比べるため最低２回は尿の匂いを嗅がなくてはいけない）

もし私が通常の人のより匂いの違いに敏感立ったと言うなら
調香師や臭い鑑定士になっていたかもしれない。

レアすぎる能力は実生活において役にたつ気がしないと言うモノでした。