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みんなちがってみんないい。わたしたちには理性がある。相手を認めることからはじめよう。 Vol.58

気になる本があったので、仕事帰りに最寄りのTSUTAYAへ。
ここは「スターバックス」も併設されていて、私の住む田舎にしては小洒落た店だ。
書店は大型で探していた本がなかなかみつからない。あっ、そうだ!と思い出す。
この店には本を在庫を検索できる機械があったはず!

しかし、以前あった場所にない。探せど、探せどない。しかたなく店員さんに聞く。
すると、すでに撤去したとのことだった。
そして、店員さん
「お客様、お探しの本のタイトルは?」

そもそも目当ての本があるような人は、Amazonで注文するんだろう。私も以前は本屋へよく通っていたが、最近ではずいぶんと足が遠のいた。本屋にはまだ見ぬ本との出会いがあるのだけど。

検索するとき、単語を組み合わせることがある。「インスタ 検索履歴 上位」のように。

単語とは不思議なものだ。その1つだけを取れば1つの意味にしかならない。
しかし、ひとたび並べ変えたり、組み合わせを変えると文章になり、とてつもない数の物語ができる。

涙を誘う時もあれば、腹立たしくさせたり、人の内面を刺激し、歴史を変えてきた。
バラバラであっても並べ替えたり、組み合わせを変える。
そう 、点と点を繋げれば線になる。

夜空に無数に輝く星も線で結べば意味をなす。星座となり神話になって物語を紡ぐ。

色の三原色C=シアン、M=マゼンタ、Y=黄色
この3色を混ぜ合わせるとあらゆる色が表現できる。多くの色を使い表現することで人々を感動させ、映像にすることで笑いを誘い、さらには涙を誘う。遠くはなれたあの景色にひたれることだってできる。

われわれの遺伝子。組み合わせで違う人となり同じ人は存在しない。遺伝子はその人をつくる設計図のようなもの。人の顔がみんなちがうのは、同じ遺伝子をもった人がいないから。

みんなちがってみんないい

分かってはいても異質なものは認めない。
私たちは異質を排除することをやめられない。

なぜか?

その答えは遺伝子に組み込まれている。
私たちは敵と味方を分ける習性がある。
生き残るために集団をつくり、「私たち」と「あいつ等」を分けて戦い、住処を拡大させる。
生き残るために。生きやすくするために。

しかし私たちは動物ではあるが理性がある。

ヒト(他人)を認めたい。
ヒト(他人)に認められたい。
『みんなちがってみんないい』

そう、わたしの職場ひとつをとってもそう。

・気になるあの人が1Km以内にいると、察知できる特殊能力をもつ者。
・高校時代にはファンクラブがあった彼。過去にお付き合いしたひとは8人。しかし、肉体関係はなし(いわゆる童貞)という者。
・肉体関係だけの彼女(いわゆるセックスフレンド)が同時期に8人もいた20代前半の彼。
・奥様の浮気が発覚したが、車のホイールを買うことを条件に奥様を許した彼に。
すべて本人の談話
ツッコミどころ多数。などなど…
(まだまだあるが目に余るので自粛)

そう、身近でもいろんな人がいる。
自分のものさしでは測れない。
私の常識はあの人の常識ではないのだから…

他者を認めることからはじめてみませんか?

一一一一
そして、店員さん
「お客様、お探しの本のタイトルは?」

「………さんの………世界史…」

「…えっ?もう一度お願いします。」
ぴよぴーよ速報さんの小学生でもわかる世界史…です。」
「少々お待ちくださいね。……あぁ、ありました。ご案内しますね。」

特設コーナーに、ぴよぴーよ速報さんの小学生でもわかる世界史は、大量に置いてあった。パラパラと中身を見て買わずに本屋を後にした。


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