人生のリセット。自分探しの旅。人生はやり直せるのだろうか? Vol.62
「忘却曲線」をご存知だろうか?
人は忘れやすいをことを表している。
同じ間違いを何度も繰り返す。
「ああ、またやってしまった!」
昔の人はよく言ったものだ 。
「後悔先に立たず」
作家である橘玲さんの元に、人生をやり直す旅に出たいという友人が訪ねてきた。友人はここ数年、家庭でも仕事でも不本意な状況にあった。
友人は車で3カ月をかけてオーストラリア大陸を縦断したいという。その旅の費用を貸してほしいと橘さんを訪れた。
「誰もいない真夜中の砂漠で、赤い月とともに踊り明かす」
荒唐無稽な話であるうえに、決して安い金額ではないのは想像できる。
しかし、橘さんはお金を貸す。
なぜか?
人は変わることができるのかを知りたかったから。
一一一
人生に疑問を感じる。行き詰まりを感じる。
自分を変えるには環境を変えるのがいい。
付き合う人を変える
仕事を変える
住む場所を変える
違う環境に身を置き、異なる習慣、異なる文化に触れて自分の価値観を問う。
仕事を変えるのはハードルが高い。
そこで国内、国外旅に出てみる。
自分の価値観を問うには実に効果的だ。
当たり前のことが当たり前ではない。言葉が通じない。周りの景色が違う。食事も違う。移動もままならい。
多くの刺激を受けることだろう。
が、しかし、日常に戻ると
時間とともに刺激や感情も徐々に薄れていく。素晴らしい講演やものすごくいい話を聞いた後がそうだろう。その場では、
「明日から、いや、今から変わろう!」
と思うが時間が経つとその熱い思いを忘れる
人は忘れやすい。
自分探しの旅に出てもそうだろう。旅先ではこういう自分になりたいと強く思う。
「よし!変わろう!!」と固く誓ってても、いざ日常の生活に戻るとその気持ちも徐々に冷めていく。
じゃあどうするか?
すぐに行動するしかない。気持ちが変わる前に動くしかない。そもそもすぐ行動しないとやらない言い訳ばかりを考え、やらないほうがいいと自分の中で「何もしない」を正当化する。
まずはやろう!
一一一
橘さんの友人が帰国した。
昔、週刊少年ジャンプに「マインドアサシン」という漫画が連載されていた。主人公は人の記憶を消す能力を持っていた(はず)。
その能力を使って患者を治療する。
もし私が患者なら、どの記憶を消してもらおうか?
フラレた苦い記憶?友人とのいざこざ……?
嫌な記憶を消したとして、今の私よりもより良い私が今存在しているのだろうか?
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