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ONE PEACE FILM RED 新時代だ!

 春分の日を迎えると、今年に気合いが入る。

 忙しい年末年始と正月疲れと手持ち無沙汰の1月からの、あっという間に過ぎる2月を経て、三寒四温を体感する3月へ。春の暖かさに身体も気持ちも脳も活動し始めるようだ。

 何か新しいことが始まる予感に、前喜祝いを挙げたい気分になる。

”新時代だ♪”と歌のフレーズが響いていたのも、記憶に新しいのに、もうAmazon primeで公開されていた『FILM RED』。

 ワンピースファンで、Adoちゃんの歌好きでもある私は、もちろん公開直後の映画を映画館で拝見したけれど…当初は、微妙な印象だった。AdoちゃんLive前半半分、ワンピースファンサービス後半半分で、もう少し上手い構成に出来なかったのかと、何だか釈然としなかったからだ。

 だけど、Amazon primeでじっくり観てみると、やはりAdoちゃんの歌唱力は圧巻だし、最近のワンピースの映画らしくファンがワクワクする要素が散りばめられ、何度見ても繰り返し観たくなる要素がいっぱい過ぎて、もう10回も観てしまった。違和感があった構成も、今なら納得できるものと思われた。

 初見で釈然としなかったのは、私がアニメーションの映像の速さに追いつけなくて、ストーリーを追うだけで精一杯だったからだと気付いた。

 Adoちゃんの歌は耳で聴くだけでもパワーがあるに、更に歌詞も楽曲も、ストーリー展開に合わせて変化し、アニメーションの画像と動きの美しさも重なり、情報がぎっしり。更にワンピース本編に出てきた、過去のキャラクターとの嬉しい共演で、観ている者の頭の中がフル回転するのだ。

 『ONE PEACE FILM RED』
 2022年公開。日本アニメーション映画。尾田栄一郎、原作者総合プロデュース。谷口吾朗監督。『ONE PEACE』は1997年から週刊少年ジャンプで連載開始した少年漫画。海賊王を目指す主人公ルフィとその仲間たちの航海を描いた物語。FILM REDは連載25周年記念作品。
 主人公ルフィの憧れの海賊シャンクスの娘で、幼馴染の歌手ウタを中心に、ウタが理想とする非現実世界と現実世界の出来事を描いた悲しい物語。ウタの歌唱部分を歌手Adoが担当。

 ワンピースは、正義とは⁈仲間とは⁈信じるとは⁈などなど、生きるテーマに溢れている。
また、作者が巧妙に張り巡らせた伏線に、考察は尽きない。タイトルのワンピースが何なのか⁈世界がどのように空白になり、また新時代を迎えるのか⁈誰と誰が仲間となったり、誰と誰が対決するのか⁈などなど。

 ファンとしては、細かなことを書き出したらキリがないが…
闇堕ちしてしまった悲しいウタも優しいからやっぱり大好きで、主人公の仲間で狙撃手のウソップの活躍はワクワクするし、敵役として登場しながらもやはり協力してしまうお兄ちゃん大好きなブリュレは可愛い。主人公のライバル、死の外科医ロー。ミニサイズになった仲間たちに囲まれるシーンが好き。エンドロールで作中に出て来たキャラクターがご健在なのも嬉しい知らせ。

新しい1日を、新鮮な気持ちで迎える。
”新時代だ♪”と歌っているのは、何も映画だけではない。私も今を新しく生きるのだ!


 

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