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あるところで「暮らす店 実と花」という喫茶店を営んでいます。日々のあれこれ考えたこと、…

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あるところで「暮らす店 実と花」という喫茶店を営んでいます。日々のあれこれ考えたこと、感じたことを綴ってゆきます。

最近の記事

どきどきの一週間を終えました

お夕飯メニュー、最初の1週間を終えました。と言っても、夜営業は週3日なのでまだ3回だけなのですが…! 来ていただいた皆さま、本当にありがとうございます!いつもの皆様も、はじめましての皆様も、楽しみに来ていただけて、本当に嬉しかったです。来てくださった方たちが、満たされた気持ちでお布団に入っていてくれたらいいなあ、と思います。 自分でもびっくりするくらいに、随分前から緊張していたみたいで、初日の夜は緊張の糸が解けて、お風呂から出たら気絶するように眠りに落ちました。和さん曰く

    • お夕飯はじめます

      11月の2週目から、お夕飯メニューをはじめます。 「暮らす店」と言うからにはやりたいよね、と前々から気持ちは膨らんでいたお夕飯。整えておきたい諸々をひとつずつこなして、あとは少しの勇気と勢いで、やっとこさ、という感じです。 メニュー、と言っても、とてもシンプルなもの。ごはんとお味噌汁におかずがひと皿(一品だったり二品のっていたり)。わたしたちが普段食べている食事の延長線にあるものを作ろうと思います。ひとまずメニューは1種類、何日かおきに変えてゆきます。お値段はメニューによ

      • 金木犀の香りにのせて

        気がつけば、なんだか久しぶりのnoteです。 毎日、あれこれ色々の時間を過ごして、ああこれを書きたい、この気持ちを忘れてしまわないように言葉にしておきたい、と思うのになんとなくnoteを開かない日が続いていました。 あれ以来、ラジオ体操も継続中。和さんもひっぱりだしてみたところ、思いの外心地よかったみたいで毎日一緒に行くようになりました。二人での朝散歩も楽しい。今のところ、寝坊したのは1回。我ながら上出来! さて、お店では金木犀シロップの豆花がはじまりました。 ラジオ体操

        • 朝のお出かけ

          朝の散歩をはじめました。 三日坊主の可能性を脱してからここに書こう、と決めていたのでひとまず第一目標達成です。 きっかけは、お客さんとのある会話。通勤がないから陽の光を浴びてないんですよね、と何気なく話したら、朝に散歩したらいいんじゃない?と。どうしてこんなにシンプルなことに気が付かなかったんだろう…!提案してくれたお客さんに感謝です。 早速、翌日6時すぎに家を出て近くの大学の敷地沿いに進んで公園をぐるっと一周というコースを歩いてみました。 これがとっても気持ちいい。頭

        どきどきの一週間を終えました

          静かな週末

          ここ最近、静かな静かな週末が続いています。わたしとお店、神隠しにあっちゃったかな、と思うくらいに。 いちじくのコンポートをこしらえたり、読書の続きをしてみたり、ガスコンロをせっせと磨いてみたり。そんな風にして扉が開くのを待っています。 にぎやかな日も、閑古鳥が鳴く日も、どちらも永遠には続かない、というのが3年と少しお店を続けて見えてきたことのひとつ。とは言え、筋金入りの気にしいのわたしは、どっしりと構えていられる時ばかりではありません。 他のお店はお客さんでいっぱいなのか

          静かな週末

          美しい景色

          つい先日、驚くほどに美しい瞬間がありました。 それぞれおひとりでお店にいらして、背中合わせに座っているふたりのお客様。同時にすうっと背筋を伸ばしてグラスを手に取り、お茶をこくりとひとくち。グラスを置いてまた本に目を落とす。 不思議なほどにふたりの動きが繋がって、あわせ鏡を見ているよう。 息を潜めて、見つめてしまいました。 お店でいると、いまの空気、すきだなあと思うことが度々あります。 たとえば、おひとりのお客様だけの時間。それぞれ本を読んだりぼーっとしたり、湖の底ってこん

          美しい景色

          葡萄の季節

          大好きな仕事の季節がやってきました。 お店を営んでいるなかで、好きな瞬間というのはいくつかあって。 豆花を匙で薄くすくうのはお布団にすべりこんでゆくみたいな気持ちよさだし いい炊き加減になった小豆がお玉から落ちてゆく音もころころと優しくて好き そして、この季節だけのお楽しみが巨峰のシロップ漬けの仕込み。 たっぷりお湯を沸かしたところに巨峰をぽちゃんぽちゃんと入れて。しばらく見ていると、てっぺんからぷりっとはじけて果肉が顔を出します。この様子がとにかく可愛い…! こう

          葡萄の季節

          あたらしいメニュー 

          秋の新しいメニューをはじめて数日が経ちました。 たくさんの方に召しあがっていただけて、喜んでいただけて、ほっとひと安心。 初めましての方も、いつもの方も、お久しぶりの方も。「新しいの、食べに来ました!」なんて言っていただけると、心のなかで小躍りしています。 新しいメニューを考えるのは、そう簡単にはいかないことがほとんどで。 季節のめぐりを感じられるもの。何かわあっと驚くようなものをこっそりと隠しておきたいし、それでいてちゃんとしみじみとした美味しさであってほしい。 決して

          あたらしいメニュー 

          役得

          この仕事をしていると、思いがけず誰かの人生のひとかけらに触れることがあります。 たとえば、娘を想うお父さんたち。 娘の未来を想い、そわそわと落ち着かなくなったり、たくましく生きる娘を誇らしく思ったり、自分が娘のためにできることは何だろうと思い悩んだり。 そして、その心のうちを誰に宛ててというわけでなく、言葉に紡ぎたくなったり。 私は気の利いたことを言えるわけでもなく、ただただそのお話を聞かせてもらう、という立場でしかないのですが。 それを聞いていて、時おり思い浮かべる

          朝ごはん

          我が家の朝食は、ごはんとお味噌汁が基本。その時の気分でそこに納豆があったり、前の日のおかずの何かしらがついてきたり。 何はなくとも、ごはんとお味噌汁。 このカタチになったのは、土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」に出会ったから。 それまでは、 昨日は和食だったし、今日はサラダのっけてワンプレートかなあ、それかスープかなあ、みたいな具合で朝から迷いが多くって。 お湯を注ぐだけのスープ類を買ってみたり、半端に使い残す食材がでてきたり。なんとなく、しっくりこないなあという

          朝ごはん

          今日のお楽しみ

          今日はすき焼きの日。 いつも行く近所のお肉屋さんがリニューアルセールをしていて、松阪牛が信じられないような値段で買えたから。 金曜からチルド室に眠らせて、たまにちらと覗いて、今日の日を待っていました。(我が家は週3回夜営業がある関係で、鍋もの系のお夕飯ができる曜日が限られています) 今朝一番の仕事は割下の仕込み。 牛脂をもらい忘れたなあ、一緒に買った切り落とし牛肉の脂身の多い一切れを拝借するかあ… いつも配達してもらっている八百屋さんに春菊をお願いしていたのだけど、高いし

          今日のお楽しみ

          透明人間 

          先日、「ミセス・ハリス、パリへ行く」を鑑賞しました。公開されてすぐに映画館にも観にいったので今回は二回目。 好きな映画は何度も観ます。観る度に発見があったり、心に触れる部分が違っていたり。おもしろいなあと思います。 今回、わたしの心にするりと入ってきたのは「透明人間」という言い回し。ネガティブにも聞こえる表現ですが、全然そんなことはなくて。ミセス・ハリスも自分の家政婦の仕事に誇りを持って、この言葉を使っていたように思います。 こういう風な仕事をしたい、こういう店でありた

          透明人間 

          noteをはじめます

          こんにちは。 今日からnoteをはじめます。 あるところで、「暮らす店 実と花」という喫茶店を営んでいます。(みとか、と読みます) 決して、見つけやすいとは言えない場所です。行列のできる人気店でもありません。 それでも、帰りたいと思ったときにいつでも帰って来られる場所であれるように、日々心を注いでいます。 お店の情報発信のツールとしてはInstagramを開店以来ずっと利用しています。Instagramを通してたくさんのお客様に出会えました。これからも変わらずにお世話にな

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