見出し画像

SNSをやめたら心が健康になった

1ヶ月前にSNSをすべて辞めた。理由は、自分が人と比べるようになってしまい、人のことを羨むようになってしまったからだ。

TwitterもInstagramも好きで、数年間それらなしでの生活は考えられなかった。時間があれば見て、いろいろな情報を知るのが楽しかった。同じように欧州在住の日本人とも知り合うことができたし、楽しく使っていたと思う。

きっかけは家探し

私は家を探している。家を購入しようとパートナーと決めてから、物件を検索したり、実際見に行ったり、入札をして、早く家がほしいなぁと思っている。

家がほしい。なのに競争率が高すぎて買えない。そんな毎日が続いていた。しかし、Twitterを見ると同じ国に住む人が、直近で家を購入した人がいる。あぁ、いいなぁ。この人はこんなに競争率が高いのに、家が買えたのか。どんな仕事をしているのかなぁ。どの地区に家を買ったんだろう。などなど、ぐるぐると考えていた。

他にも、欧州在住の人で家をすでに持っている人が写真をアップしていたのも見た。あぁ、この人たちはこんなにも素敵な家に住んでいるんだ。いいなぁ。私もこんなに大きくて素敵な家に住みたいなぁと思っていた。

ただ、いいなぁと思うだけではなく、ここで私は人と自分を比べてしまったのだ。

こんな状況下で家を買えるなんて、よっぽど貯金があるんだろうなぁ。よっぽどいい仕事をしているんだろうなぁ。この人は主婦だけど旦那さんの稼ぎがいいから家の値段が高くても買えたんだろうなぁ。などなど、そんなことを考えるようになったのだ。

そんなことを考えすぎて、毎日眠れなくなった。穴が開くほど物件情報サイトをチェックして中毒気味になっていた。家を買うためにはお金が必要で、パートナーだけではなく私もお金をもっと稼がないといけない。私がそんなに稼いでいないから、私たちはお金が十分なくて家が買えないんだ。自分の仕事を変えたほうがいいんじゃないか。そんなことを毎日考えていた。

そして、ふと、疲れすぎてSNSすべてをやめた。

自分は十分幸せなのだと気付いた

SNSを辞めてしばらくは、あぁログインしたい、と少し中毒気味になっていたが、今はそうも思わなくなった。

そして気付いた。私は十分幸せなんだと。

私の人生史上最高にして最強の彼氏がいて、その人と一年うまく暮らせていて、一緒に家を買おうとしている。それだけでとても幸せだ。

家が買えないのは私の稼ぎが少ないからだ、という思いも彼氏に打ち明けてみたが、「僕たちはすでに対等の関係で、収入に差があるからといって対等じゃないわけではない。君が楽しいと思える仕事をしたほうがいい。僕は君に家を買うために仕事を変えてほしいとは思っていない」と言われた。

側から見たらくだらないことで悩んでいたのだ。そうだ、私と彼はとっくの昔から対等で、私の稼ぎが少ないと彼は私を責めたことはないんだ。私は今の仕事が好きで、一緒に働く同僚が好きで、働く環境が好きで、幸せに働いている。あぁ、そうだった。

SNSはなくても生きていける

Twitter、Instagramが出てきてからすぐにアカウントを作り、ずっとそれを楽しんできた。でも、それを手放した今、別にどうってことはない。

便利な情報やタイムリーな情報が入ってこなくなったので、話題についていけないことが多くなってきたが、別に話題についていこうとしなくてもいいのだ。知らなかったら、何それ教えて?と聞けばいいだけ。

特にTwitterは、海外在住日本人をたくさんフォローしていたおかげで、オランダのお得な情報を知れたり、おいしいレシピを知れたり、同じような思いを共有することができて好きだった。しかし、別にTwitterを離れたところで不便かというと特にそんなことはない。

もしかしたら、今まで無駄に情報を手に入れすぎてたのかもしれない。


自分が何回も忘れそうになるが、大事なのは「自分軸の幸せ」なのである。だから、自分が日々幸せだなと思えるように生きると毎日が楽しく、心も健康に暮らせるのである。

TwitterやInstagramは人と比べるようになりがちで、美しい日常しか切り取っていないその側面を忘れがちで、人を羨んでしまう。でもその人たちだって必ず心の闇や、苦しいことだってあるのだ。だからその人たちの一部だけを見て嫉妬するのは無駄なのである。

そして、目の前にある幸せを日々振り返ってみるといい。私だったら、最高の彼氏がいる、小さいけどかわいい家に住めている、安い家賃で住めている、仕事がある、仕事を楽しめている、大好きな海外に住めている、彼氏と将来を見据えたお付き合いができている、などなど、十分幸せなのだ。

たとえ今家を買えなくても、これだけ自分が幸せだと思えるのであれば、それでいいではないか。家はいつか縁があれば買える。そう思ってのんびり探すことにした。

幸せは自分自身で感じられればよくて、人にわざわざひけらかす必要はない。TwitterやInstagramでこんな嬉しいことがあった、私は幸せです、と不特定多数の人に伝える必要はない。

また、不特定多数の人の幸せな様子を自動的に知る必要もない。もし家族や友人があなたにとって大事な人であれば、何かあれば電話やLINEなどで連絡があるから。

心が不安定になった人は一度SNSをやめてみることをおすすめする。



いただいたサポートはオランダの経済を回すために使います。