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ふと海外生活の怖さを感じた

夫が会社で倒れてしまった。
過度のストレスによるもので、疲労とか寝不足とかが影響しているという。
夫は最近転職を決意したところで、今の仕事を辞める苦悩を抱えており、上司との関係や、自分のキャリアプラン、家族を守るためにいい待遇の仕事に変わること、いろんなことを毎日たくさん考えていた。

救急隊に見てもらい、特に問題なしということで自宅に帰ってきたが、ここ数日間、仕事をせずに家でゆっくり過ごしていた。
特に病人っぽくもなく元気で、よく食べよく寝てよく娘と遊んで過ごした。
明日から無事会社に行くようなので安心した。


夫が倒れたとき、もし万が一夫に何かが起きたらどうすればいいのかを考えた。
オランダで救急車を呼ぶにはどうしたらいいのか。
正直、救急の電話番号すら知らなかった。

救急ラインで何を伝えればいいのか。
どういうこときは救急で、どういうときは家庭医に連絡するのか。
夫に教えてもらった。

医学用語は英語でも難しく苦手なので、勉強しておかないといけないのに、さらにオランダ語でも覚えておかないといけない。

何かあっても両親は遠くに住んでいるので、私がしっかりしないといけない。
幸い同じアパートの同じ階の人たち全員仲良しなので、いざとなったら誰かの家を訪ねて助けてもらえるだろうと想定するなど。
今まで具体的に考えたことがなかった。


夫がもしいなくなったらどうしようとも考えた。
生命保険は入っているから一時的にお金はどうにかなるとして、家はどうしようとか、市役所での手続き方法などを調べた。

娘もいるし、夫がいなくなっても私はオランダに住み続けたいと思うのだろうかとか、日本に帰りたいんだろうかとか考えた。
娘が小学生になって、もうすでにオランダ語が母語として成り立っているのであればおそらくオランダで生きていくのだろう。
オランダで娘を一人で養っていくことができるんだろうかとぼんやり考えた。

つい最近やめたX(旧Twitter)で、海外在住の方で旦那さんを亡くされた方を2名見かけた。
二人とも急に旦那さんを亡くされて、その苦悩を見守っていた。
あり得ない話じゃないんだよなぁ。私もそうなるかもしれないって。


そんなことを色々考えていたら怖くなった。
今まで危機感なく生きてきたんだと思う。
私の夫は頼りになるし、この人がいれば私はどんなことでも乗り越えていけるだろうって思ってた。
夫との生活が幸せで楽しくて、悲しい未来などあまり考えたことがなかった。

だけど今回の件で急に夫が私の隣にいるのは絶対ではないのかもしれないと思い始め、急に怖くなった。


今仕事をしていないし、このままではやばいのではないかと思い始めてきた。
これから数年は仕事をせずに子育てをして好きなことをして生きていくことを夫と合意したところだったけど。
やっぱり、たとえつまらない仕事でもオランダで会社勤めをしたほうがいいんじゃないかと考えている。



考えすぎてここ数日はほとんど寝られていない。
考えるのをやめなくちゃ。疲れてきた。
そしてまだ起こってもいない最悪の未来を想定するだけで悲しくて、泣きそうになる。
そんなことは起きないと信じて前向きに生きていかなきゃ。
一応、ある程度の対策をしておきながら。


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