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Seventeen's Summer 17歳の最終楽章Ⅱ 第23話

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「わかった、とりあえずユウキのところに12時半に集合しよう」

「りょーかい」

ニシカワの一言で皆が賛成した。

「少し怖いけど、確認しないとずっと続くことになるからな」

さっきまで懐疑的だったコウタも賛同した。

次の日もユウキとケンシは毎日のルーティンをこなした。朝のランニングから始まり、7時間授業をこなすと、地方の学校では考えられないような短い時間で部活をこなし寮に帰った。自分たちの中心は勉強だということを認識させられる。

深夜12時半、ユウキの寝室にコウタ、ケンシ、トゴウ、ニシカワが集合した。ユウキとケンシがベッドに胡坐をかき、ベッドの前に残りの3人が体育座りになって時を待った。

全員無言のまま時間が過ぎる。最初は穏やかだった5人だったが、時間とともに緊張感が増した。

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