僕とSEKAI NO OWARI。
今週、WOWOWで2022年東京ドーム公演の「Du Gara Di Du」が放送されていまして。
恥ずかしながらそのDVDを持っていなかったので、しっかり録画して週末に見ることができました。
意外にもその公演が東京ドーム初だったとのこと。
もうすでに行ったことがあると勘違いをしていました。
というのも2017年、「ドームツアーがあって、ナゴヤドームと大阪ドームでは行われていたのですが、東京では行っていなかったそうで。
そしてそのドームツアーが、僕の初めてかつ唯一のセカオワのライブでありました。
そのドームツアーは、「Tarkus」。
その時、僕はガッツリファンではありませんでした。
そのライブに行ったのは、母がセカオワがそこそこ好きで、僕の性格を知っていた上で「こいつハマるんじゃね?」と見込み僕を連れて行きました。
そのライブは「炎と森のカーニバル」で始まり、そして2曲目がその当時初めて聞く「Death Disco」。
この曲が僕の心をつかんだ引き金となりました。
その時のセカオワはアルバム「Tree」を発売、そのアルバムは「炎と森のカーニバル」、「スノーマジックファンタジー」、「RPG」、「Dragon Night」が収録されており、その後にシングル「Hey Ho」を発売してのツアー、世間が認知したそのいわゆる「世界観」を確立した時期でした。
当然その「世界観」はライブの演出に大きく影響し、その「世界観」と何よりも曲一つ一つの作品性に魅了されそのライブ後1か月で全アルバムを聞き、ガッツリファンとなりました。
では、なぜファンとなるきっかけとなったこのライブ以降この今までライブに行かなかったのか。
まず前提として、一つ一つのライブの演出が他のアーティストと比べて大がかりであるため、開催頻度が異常に少ないこと。
そして正直にいうとここ数年、セカオワの音楽から離れていたこと。
曲が出されるたびその曲を聞き込み、毎日のように曲を聞いていたのは、そのライブから2019年まで。
転機となったのは、アルバム「Eye/Lip」。
このアルバムは、初めて買って聞いた時から本当にいい曲ばかりで、もう届いて数週間聞きこんでいました。
ただそのアルバムには今までセカオワには無い要素、新しいセカオワの世界が垣間見えており、それがのちにセカオワの音楽と距離を置いた要素となるのです。
その要素は、タイアップとラップ。
「Yokohama blues」という曲はAbemaの恋愛ドラマのタイアップとして作られました。
それまではCMの挿入歌や映画の主題歌でしたが、ドラマのタイアップはなかなか珍しく、これを機にドラマのタイアップが増えていきました。
CMや映画とドラマは別に違いはないじゃないか、と感じると思うのですが、ドラマだと長期にわたって放送されること、流行性が高いこと、そのイメージが密接に結びつけられることから、その曲の価値がそのドラマに移りやすいという独特の考え方です。
そして、ラップは僕の好みの問題ですが、その年から深瀬さんがラップにかなりハマり、その趣向が音楽に反映されていくのですが、僕はラップがあまり好きではないので、そこで距離が生まれました。
特にそのメンバーの行動や特別な感情ではなく、あくまでしっかりとした音楽性、方向性の違いが距離が生まれた理由でした。
そして、一番距離を感じたのは「Habit」。
自分がそのアーティストに表現してほしい表現ではない表現でヒットしてそのアーティストの代表曲となってしまうことは、何よりもショックでした。
その曲はレコード大賞を受賞し、MV再生回数もその年のトップ層に名を連ねました。
セカオワのような世界観が強いアーティストは、少しその音楽性を変えると、ファンの気持ちは変わります。
そして僕もその一人でした。
しかし、「ファンではない」とは一言も言っていません。
今もファンであり、ラバーです。
その理由が、ライブ。
ライブでは新しい曲だけ歌われるわけでは無く、当然今までの曲が歌われます。
その中で、演出は形を変え、違った魅力で歌われます。
そしてメンバーがステージに立っている姿がカッコいい。
昔の曲が変わらず歌われているのを見ると、今の音楽性に共感できなくとも、今でも好きでいられます。
今週見た「Du Gara Di Du」、特に好きな「天使と悪魔」、「深い森」が歌われたときは、ああやっぱりセカオワ好きだなと実感します。
ちなみに好きな曲3曲選んでと言われたら、「青い太陽」「天使と悪魔」「銀河街の悪夢」の3つを選びます。
ライブで歌ってほしい曲3曲選んでと言われたら、「Death Disco」「マーメイドラプソディー」「MAGIC」を選びます。
一番好きなアルバムは、「EARTH」です。
一番好きなライブは、「Tarkus」です。
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