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【day2】はじめての奥能登国際芸術祭&金沢グルメ by bus&train -'23 奥能登・金沢の旅-

石川県能登にある珠洲市のアートとご当地グルメを車なしで巡る1泊2日の旅。海にきらめく鳥居など能登の自然も楽しめる芸術祭のアート作品から、金沢に寄り道して回転寿司に舌鼓して帰ります。

※珠洲市を含む能登半島は2024年1月に大地震により甚大な被害を受けましたが、現在は復興の道を歩んでいます。記事は2023年11月時点の情報になるため、最新の状況は公式ウェブサイト等でご確認ください。
day1を書き終えた後に大地震が起き、day2を書くこと自体すごく悩みましたが、能登〜金沢、芸術祭の魅力を微力ながら伝えたい、また芸術祭が開催されることを願い、書きました。


07:30【珠洲】海辺で朝食と蜃気楼みたいな舟

海のさざなみを聴きながら眠りについて目覚めた朝。宿のお庭で、海を眺めながら、澄んだ空気の中で朝食をいただきます。

素朴でおいしい、海藻”こな”のおむすび
道の駅すずなりのおむすび(150円)
スーパーで見つけた「鶏肉の金沢白麹漬け」むすび(150円くらい)と寒さに沁みたなめこ汁
宿の方がテーブルとイスを拭いてくれて素敵なテラスモーニングに

No.34 城 保奈美「海の上の幻」

朝食後、歩いて宿の裏のアート作品へ。

「珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 日照りにけり」
奈良時代の歌人 大伴家持の詠んだ歌にインスピレーションを受けたという
蜃気楼のように浮かび上がる船のカタチ
鏡写しで天までのびるようなレース糸は神秘的な空気をまとっていました
天井の鏡越しに一枚

宿をチェックアウトし、タクシーを呼んで道の駅へ向かいます。

09:15【珠洲】すずアートバスで芸術祭の作品巡りへ

道の駅すずなりで荷物をロッカーに預け、能登半島最先端の岬を巡るアートバス「A.岬めぐりコース(午前便)」に乗り込みます。

スーパーで買ったご当地乳製品のとそだち(200円くらい)をぐびっといただきます

No.17 植松奎二「みえないエネルギー 天と地と海との間に」

体育館を舞台に、倒木した御神木などを使用し
北陸の冬の厳しい風と雷の自然エネルギーを表しているそう

No.14 カールステン・ニコライ「Autonomo」

ミュージシャンとして活動する作家ならでは。旧保育所の大部屋のプレイルームに設置された円盤と自動投入されるテニスボールがつくる音を子どもたちが昔遊んでいた声に見立てたそうな。動画で少しお楽しみください。

No.15 杉谷一考「おもちゃ」

カラフルな積み木を自由に組み立てられる参加型
作家の手を離れ、鑑賞者によって作られては崩されまた新たな形となる作品

No.13 小野龍一「アイオロスの広場」

ピアノと周囲の棒をワイヤーで繋ぐことで大人数で演奏できるという作品

No.12 さわひらき「幻想考“The Butterfly Dreams”」

作品の舞台は家全体。小さなレンズの中で船がプカプカ、本棚の本の中で足が生えたカップが歩く細かな動画を見つけたり、絵本のような世界観の大広間に足を踏み入れて没入したり…
現実と妄想の境目が曖昧になった幼い頃のような感覚が味わえる作品。動画でも少しおすそ分けします。

No.11 リチャード・ディーコン「Infinity 41.42.43」

外浦海岸の美しい木ノ浦湾に佇む作品
傾斜45度で光を反射させ、まるで宇宙との交信を送受信する装置のよう

No.10 アレクサンドル・ポノマリョフ「TENGAI」

地元酒造の廃タンクを活用した船モチーフのインスタレーション
風が吹くと帆綱が振動しタンクが共鳴器となって、ハープのように音を奏でます

No.9 弓指寛治「プレイス・ビヨンド」

岬の自然歩道を行くと、戦時中に珠洲から満洲へ出て帰ってきた、
または帰ってこれなかった人々の物語をたどれます

No.8 アナ・ラウラ・アラエズ「太古の響き」

周辺には塩田や田園といった珠洲らしい里山里海が広がる景勝地
作家はそこに人類の経験を蓄積した「知恵の木」をイメージしたオブジェを配したそう

No.48 アレクサンドル・コンスタンチーノフ「珠洲海道五十三次」

現役のバス停が作品に
作家は「珠洲」の地名から真珠を連想し、
貝殻が真珠を包むように格子状の構造物でバス停を包み込んだんだそう

No.7 奥村浩之「風と波」

観る時間や角度によって優しかったり険しい表情をする波のような石の造形
石を分割し、それぞれを加工してから再接着する「割戻し」という技法で造られています
作品へ向かう海岸沿い、元気にかける地元の子どもたちと

No.6 ファイグ・アフメッド「自身への扉」

日本の神道や禅の修行における「門」から連想したという、
反射板が張り巡らされた鳥居がモチーフのインスタレーション
つかの間の日差しにきらめく鳥居はなんともユニーク

2日目のアートバスも大充実で終えて、12:55 道の駅すずなりへ到着。
道の駅で昼食のお弁当やお土産を入手したら、金沢へ向かう高速バスに乗り込みます。

13:20【珠洲→金沢】珠洲グルメを入手して高速バスで金沢へ

道の駅すずなり前13:20発-金沢駅16:28着の珠洲特急線(2730円)のバスに無事乗って金沢を目指します。
※ここの乗り継ぎ時間がタイトで心配でしたが、トイレと買い物も駆け足でしてクリアできました。

道の駅すずなり購入品①かぼちゃコロッケ
肌寒い中でほっこりできた一品。外はカリッ、中はホクホクでおいしい
道の駅すずなり購入品②通称”すず弁”キンパ
地元のかつら寿司製でキンパも稲荷もふっくらしていて美味!
道の駅すずなり購入品③珠洲名物”いも菓子”
名前に反して芋は使われておらず、ニッキの香りと白あんが素朴な味わい
道の駅すずなり購入品④珠洲名物”太鼓饅頭”
カステラ生地にあんが入って大判焼きのよう。めずらしい昆布あんは食感が楽しい

途中、トイレ休憩もあって快適に過ごせて、金沢駅へ到着。

19:21【金沢】のどぐろ・白えび・かにを味わって、帰路へ

金沢駅でお土産を買い回った後、少し早い夕飯に「北陸金沢回転寿司 のとめぐり」へ。北陸は回転寿司のクオリティが高すぎてうらやましい。どれもみずみずしくて美味しかったぁ…!

奥:能登三種(のどぐろ塩炙り・地えび・季節の白身 1000円位)
手前:メニューど忘れ…
北陸に来たら必ず食べる”白えび揚げ”(600円位)
蟹面寿司(800円位)

心と体も満たされて、19:21 金沢駅発-21:56 東京駅着の北陸新幹線に乗り込みました。能登は全然観て回れてないから、またきっと訪れよう。

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