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やっと会えたね〜【スピッツ】ライブトーク集


今年の私はとてもツイていて、春先からライブ三昧、いや三昧は言いすぎたかもだけど、「この人のライブには行きたい」と日頃から思っている人たちのライブに行くことが出来た稀有な年だった。その、ツイてる私の、今年最後(とりあえず今のところ)のライブに先日行ってきた。

この記事を書いた時に一番反響が大きかったのがスピッツである。いただいたコメントのほとんどが「スピッツのライブ、羨ましい」という声だった。そうなのだ。私もホントにホントに久しぶりにチケットがれた。コロナ禍ではライブ自体が無かった時期もあるが、それを避けても、私はもう何度も、何度も、何度も、チケットを申し込んではハズレてきた。一体どんだけの人が申し込んでるの?と言いたくなるくらいにハズレた。最後に行ったのは7年前。その前は何年前だったか。

今回のツアーでは、私が住んでいる県の市民会館が入っていた。遠征せずにスピッツが観られるなんて最高!だけどキャパが小さい会場なので当たる気がしない。どうしよう。一か八かで申し込んでみたら当たった。「おーーーっ」てなもんだ。


その市民会館、実はもうすぐ閉館する。建てられて60年?70年?とにかく古い建物で、MCでも触れられていたがいまだに“和式”のトイレがある。

「足の筋トレになるよね」(byてつや)

実は、

「3年前に来る予定だった」(byマサムネ)

のに来られず、今回やっと

「20年ぶりってことで‥(閉館に)間に合って良かったよね」

「そうだね」(byてつや)


それにステージも客席も狭い。ステージに関しては、スピッツいち動きの激しい田村さんが、

「めちゃめちゃ気を使ったけどそういうのもまた楽しい」

というくらい、ステージセットや楽器のコードに気を使いつつ、左右の舞台袖にまで出っ張って来てくれて盛り上げてくれた。セットの脇を通り抜け出来なくてベースを演奏しながら頭を低くしてセットをくぐったり、後ろにスタッフさんが付いてコードを捌いていた。


「演奏中にちょっと後ろに動くとすぐに崎ちゃん(ドラマー)がいる」
「今日は、お客さんからも崎ちゃんがめちゃめちゃ近い」(byマサムネ)


客席も特徴的。1階席より2階席のほうが広いのだ。1階は18列しかなくて、15列と16列の間が通路になっていて、16列から18列までは2階席の出っ張りの下になるので、屋根が付いてるみたいになっている。その3列だけ天井(というか2階席の床)が異常に近い。


「(16列から後ろ)そこ、結構“下”だよね。下って感じだよね。そこの人たちも、元気ぃ?」(by田村)


はいっ、元気です!そう、私たち親娘はその16列め(私たちの前は通路)だったのだ。天井が低く、エアコンの恩恵が届きにくい、とても暑い(熱い)席だった。熱い、というのは、何故か私たちのエリアに“崎ちゃんファン”の、しかも男性が多くて、曲終わりでスピッツのメンバーのギター交換などで間が空くと男性の声で、

「崎ちゃん」
「崎ちゃーん」
「崎ちゃぁーーん」‥


と、崎ちゃんコールが止まらない。あれ?このエリアは崎山ファンの集まりなの?と言いたくなるくらいに崎ちゃんコールで盛り上がった。


ほぼフラットな1階と違って2階席はものすごく傾斜がついている。ステージから見ると多分、2階席の存在感がすごいはず。

「なんか、オレたちとお客さんの距離が近いから、ライブハウスでやってるみたい」(byマサムネ)


さらに言うと、通常スピッツのメンバーはステージの下手から現れるのが、

「ここは上手から出てくるんだよね。それってオレらには珍しいことだよね」(byマサムネ)

ちなみに下手は客席から向かって左。上手が右。他会場に参戦の方、スピッツさんが登場するのは左からですよー。


ステージには今回のツアー名の入った、幕代わりのシルクスクリーンが貼られていて、1曲めの『ときめきpart1』は私たちはその薄いスクリーン越しにスピッツさんを見ている。そして大サビでそれがハズレて、スクリーン越しではなく直にスピッツさんを見ることが出来るようになるわけだが、なんと下手側のスクリーン、要するに田村さん側のスクリーンが引っかかってうまくハズレずに、田村さんは残ったスクリーンからひょこっと覗く格好(可愛いです)で演奏していた。すぐにスタッフさんが、引っかかったスクリーンをはずしにセットによじ登って、無事にはずれた時は曲途中だったけど拍手が沸き起こった。こういうハプニングは楽しい。


今回は新しいアルバムを引っさげてのツアー。にも関わらず今回のアルバム以外からのアルバム曲多数なセットリスト。行けなかったあのアルバムのツアー、このアルバムのツアー、それを埋めてくれるようなセトリだった。


「20年前、スタッフと遊園地に行ったんだよね」(by崎ちゃん)
(遊園地の話は他のメンバーからも再三出てきた。バナナマンの日村さんもぐるめの番組で紹介していた、絶叫マシンばりにめちゃくちゃ怖い、自転車の空中散歩がある)

「(コースターみたいに)落ちたりするのは嫌だけど、高いとこ自体はオレ、大丈夫だから」
「今度皆で行こう」(byマサムネ)

もしかして、次の日、行った?かもくらいに盛り上がってた遊園地話。地元ネタは嬉しい。地元ネタといえば、

「最近、〇〇もいろんな人が出てきてて、すごいよね、千鳥とかさ」(byマサムネ)

のあとに、

🎵どこにいたの 探してたよ
連れてって 連れてって
何もかも 捨ててくよ
どこまでも どこまでも

と、

🎵ドブネズミみたいに美しくなりたい
写真には写らない美しさがあるから

と、マサムネさんが歌ってくれた。(私はこのあとB'zを待っていたけどそこは残念。)そうです、私の地元は千鳥、甲元ヒロトさん、藤井風さん、そして稲葉浩志さんの出身地、岡山なのだ。

ちなみに、

「年配の人で、何風なにふうなの?“藤井風ふじいふう”っていうジャンルなの?って言う人がいた」(byマサムネ)

話題になった遊園地とは、『鷲羽山わしゅうざんハイランド』。
「なんかさ、調べたら今すごいことになってるんだよね。ブラジルのサンバの人とかがいる遊園地なんでしょ」

「昔お相撲さんに『鷲羽山わしゅうやま(もちろん岡山出身の力士さんです)』って人がいたからつい『鷲羽山わしゅうやまハイランド』って言っちゃう」(byマサムネ)

エピソードがいちいち可愛いすぎます。



「岡山っていえば‥『オレと岡山』の話していい?」

マサムネ少年が小学生の頃、新幹線が福岡まで通じて、初めて家族で新幹線で旅行した行き先が岡山だったとのこと、

「多分オヤジが若い頃岡山に来て、すごく良かったからとかなんとかで」

「何かで読んだか聞いたか忘れちゃったんだけど、岡山の人って先輩・後輩の関係性がユルいって。今日のお客さんを見てるとホント、そんな感じがする。なんか良いなーもしオレが岡山で生まれてたらバンドやってなかったかも」(byマサムネ)


↑それは困るので、福岡で良かったです。何故そんな話になったかというと、マサムネさんは先輩・後輩の関係性が苦手で福岡はわりとそういう上下関係が厳しい所だと。だからそういうのとはあまり関係無さそうだから音楽を始めたと。


「でも中学の時は陸上部の部長だったんだよ。」
「その頃の後輩に街で会うといまだに“部長”って声かけられる」
「いや、年齢的には(会社の)部長みたいに聞こえるけど、部長って、陸上部の部長って意味だからね」(byマサムネ)

という面白トークも飛び出す。管理職のマサムネさん‥想像出来んっ。


ライブでは帽子を被りがちなマサムネさん。今回も被っていらっしゃいました。

楽しい夜にするからさ」(byマサムネ)

のお言葉通り、とにかくあっという間の超楽しいライブでした。楽しい時間てホントにあっという間にすぎさちゃうんだってことを実感させられたライブでした。何より、メンバーの皆さんが

「今日はなんだろ、ホント楽しい」(byマサムネ)
「また来るからさ、また来てよ」(byてつや)
「(閉館前にここで演れたこと)多分オレの記憶に残る」(by田村)
「頑張れホークス」とは言ってなかったけど、ホークス愛を熱く語っていた崎ちゃん。


スピッツさん、来てくれて本当にありがとう。嬉しかったです。次は、倉敷市民会館で全然良い(岡山と倉敷の市民同士の仲が悪いと思っていて、トークに倉敷という名前を出さないようピリピリしていたらしい)ので、絶対また来てくださいっ。

追伸:マサムネさんはただ今療養中。早く元気になってください。日本中が待ってますっ!!

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