さしのべられた手

すごく天気が悪いよって、昨日からテレビの中で大騒ぎしていたけど

ほんの少し、気圧の変化で頭がぼんやりしただけで

あっという間に暑いくらいの1日になった。

先日会った仲良くしている年上の女性にふと会いたくなった。

ただふと、なんとなく。

でも、先日誘ったばかりだし…という思いの方が先にでた。

それにしても、暖かくて、

どこに出かけるでもないけど、

あたたかいというだけで、春色のカットソーを着てみたくなった。

どこに行くでもないけれど、それだけで今日はいいような気がした。

1時間後、彼女からメッセージが入っていた。

「来週、こんなのがあるんだけど来てみない?」

イベントのリンクと一緒に、そっと画面にメッセージが表示された。

“なんだか会いたいなって思っていたので驚きました。”

イベントに行くとか行かないとかよりも先に、そんな返事を送ってしまった。

「おお、テレパシーだねぇ!」なんて、当たり前みたいに話に乗ってくれる。

そんなところも素敵。

彼女は波に乗っていて、どんどんいい話が降ってきて、

その話をどんどん自分の経験にしていって

それが弾みをつけて、ぐんぐん進んでいた。

私はずっと足踏みをしていて、前にも後ろにも進めず、

どこかで進めない自分が疎ましいとは思っていたものの

最近はそんなことにすら、興味を失っていた。

彼女のはつらつとした空気は瑞々しくて眩しかった。

そんな彼女に、心のなかの引っ掛かりを気づけば出してしまっていて

いつもは絶対にそんな一面は出さないのだけど

晴れの日にひととき通り過ぎる、重暗い厚い雲が漂ってきたようだった。

そんな雲が流れてきても、彼女は慌てずに

とてもまっすぐに聞いて、きちんと言葉に乗せて話しをしてくれる。

いいとか悪いとか、そういうことは言わずに。

ついつい、甘えてボロボロ話してしまう。

雨も降り出しそうな勢いだ。

そんな時間をただ、受け止めてくれた。

こうして、ときどき本音をさらけ出せる相手がいることは

本当に幸せなんだと思う。

甘えっぱなしでも、依存でもなく、

ときどき、必要な時にそっと棘をぬいてもらえるのは

本当にありがたい。

わたしのこころに恵みの雨が降った。

雲の全てが雨となり、わたしの心を溶かして

次の芽を育ててくれそう。

雨雲はもうすっかり消えて、やわらかな光が降り注いでいる。






この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

10

miu

*my story*

これは、 「誰か」ではない、ワタシの話。
1つのマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。