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しんどいのは、誰のせい?

職場がしんどい、クラスがしんどい、学校しんどい
大人からも子どもからもたくさん聞きます。

しんどさを伝えることを提案すると
「それは言えない」「言える感じじゃない」

運営してる側は、してる側で
「聞いてない」「言えばいいだろ」


しんどくても言わない側と
届いてないから分からない側と

一体どちらが悪いのでしょうか。



終わらない闘い


「言いやすい雰囲気をつくらない方が悪いだろ!」
「言いたいことがあるなら言えよ!」

お互いを悪者にするのは簡単です。
それに、とてもよく見かけます。


でも「お前が悪い」と言葉の裏には
「私は改善する必要がない」という意味が隠れていて

要するにお互いが
「私は変わらない!お前が変われ!」
と言い合っているのと同じ状態です。


これ、永遠に改善しそうな気がしませんよね。


こうやって「どちらが」「誰が」変わるべきかを政治的にやりとりしている間にも、状況はどんどん悪化していくことがほとんどです。


そして、どちらが悪いか結果が出たら状況改善に着手するのかというと、多くの場合そうではありません。

この件についてどちらが悪いかの結果が出たところで、今度は「人として」「役職として」「組織として」どちらが悪いのか、争いが始まるだけです。


ずーっと闘ってますけど、
例の課題はどうなったんですか?

という状態。よく見かけますよね。


要するに、誰が悪いのかについて議論したところで
状況の改善にはつながらないということです。




改善に必要な視点


「誰が悪いか」を考えても仕方がない。

それなら「何が悪いか」を考えてみてはいかがでしょうか。


しんどいことがあっても言い出しにくい人は
一定数います。大人にも、子どもにも、います。

届かない声に気づけないことも、あります。
誰にだってあります。


特定の人が悪いわけではない。
これまでもあったし、これからも起きること。

それがたまたま、今、この件で表に出ただけ。
氷山の一角。他の件もきっとたくさんある。


だとしたら、注目すべきは
なかなか言い出せないシステム
にあることが考えられます。


例えば今、分からないことを聞こうと思ったら、誰に、どのように聞けばいいですか?

管理職に?口頭で?
他にもありますか?


その選択肢が十分にないから、分からないことをそのままにしてしまう現象が起きているとしたら。


他に作れそうな選択肢はありますか?

聞ける相手を増やせそうですか?
聞く手段が他にもありますか?
こちらから投げかける手はどうでしょう?


現実的ではないことも含めて
一旦いろいろ出してみると、視野が広がります。

既存のシステムに捉われず
まずは一度出し切ってみてください。

現実的に考えるのは、その後です。




アイデアを出すのは誰か

選択肢を広げてみてくださいねという話をすると

「そうだそうだ!上の人間がもっと考えろ!」
という声が度々出てきます。


ちょっと待ってください。


「言いづらくて困るな…」と感じていたあなたこそ
「こんな風になるといいのにな」というアイデアをもっている人なのではありませんか?


困難な状況を改善するのに「お前の役目だろ!」は不毛だということ、覚えていますか?


言いづらさを感じているあなたこそが当事者です。
あなたこそ、アイデアの宝庫です。
ブレイクスルーを生むのは、あなたです。


もちろん"上の人間"が動かなくていいと言いたいわけではありません。


これは学級経営を思い浮かべていただくと、よく分かるのではないでしょうか。


「勉強分からん!」「給食当番できん!」
「おい担任!なんとかしろよ!」
「お前学級の責任者だろ!」
「もっとアイデア出して楽にしろよ!」


なんて子どもたちに言われても「いやいや、先生もがんばるけど、君たちもやるんだよ」と言いたくなりませんか?


「上がなんとかしろよ」は
子どもたちが「担任が俺たちを楽にしろよ」と言っているのと同じなのではないでしょうか。


組織は、誰かが良くするものではありません。
みんなで良くしていくものですよね。

普段から学級という組織を経営していらっしゃる先生方です。
よりよい組織が誰か1人の力でつくられるなんて
思っていらっしゃらないと思います。


こうなるといいな、こうしたらいいんじゃない?を、まずはそれぞれが考えてみることが大切ですよね。


まとめ

何か不具合が起きている時は

「誰が悪いか」ではなく
「何が悪いか」に
注目してみてはいかがでしょうか。

組織をより良くしていくのは
特定の誰かではありません。

言いづらいな、難しいな
を感じた経験があるのならば、あなたも当事者。

まずはアイデア、出してみませんか。

今回はライトな感じで書いてみました。



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