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否定しない聞き方

相手の話を聞くときは
否定しないように!

ってよく言われるけど
実際、ツッコミどころ満載で

「うんうん、そうだね」とは言えない話
結構ありますよね。


私は仕事柄、毎日のように
いろんな人と話します。

大人だけじゃなくて小中学生も多いので
ツッコミが必要な場合も多いんです。


もちろん子どもたちに悪意なんてない。


ただ、生活経験の少なさから
誤った認識をもっていることも多々あるので
(入りたい部活ないけど、絶対入らないといけない…とか)


どうしてそう感じているのか…
どこが困りポイントなのか…
など、いろんなことを聞きつつ


「その情報、本当なの?」を
確認していく必要があります。


今回はそんな時に使える
否定しない!
でも、「そうかな?」を伝える聞き方について
書いていきます。


ちょっとテクニックの話になる予感…




「そうだよね」だけではちょっとマズイ


誰だって否定されるのはいい気分じゃない。

でも、誤りや矛盾に気づいているのに
「そうだね」と肯定し続けることって、
それはそれでちょっとマズイ。


確認して、修正した方がいいのに
その機会を失うことになってしまう。



一時期「心理的安全性」って言葉が
「否定的なことを言ってはいけません」という
よく分からない雰囲気で流行ってしまったんだけど

決して、修正点を指摘してはいけません
という意味ではないのはご存じの通り。


「2×3=10です」って言ってる人に
「うんうん、そうだね」と答えてしまっては


心理的には安全かもしれないけど
その先の計算は、間違いなく危険なわけで

「2×3=10は違うよ」ということは
伝える必要がある。


とはいえ、
「そんなんも分からんの?」「バカじゃな~い?」
なんて言って、相手との関係性を壊してしまっては元も子もない。


相手にいかに冷静に
「2×3=10…間違えた!」と
気づいてもらえるか。


自分で「あっ!」と
気づいてもらうことを意識することが、ポイント。



ということで、
指摘はする、気づいてもらえるように促すけど
「否定しやがって!」となりにくい表現

ご紹介しますね。



まずは王道


まずは王道中の王道から。


【Yes But 法】
Yes → そうだよね
But → でも、こうだよね


とても便利な表現
私もよくお世話になっています。


ポイントは「でもね」でスタートしないこと。


「そうだよね」という
ワンクッションを入れることで

「でもね」がマイルドに聞こえるよねというやつ。


…説明が笑っちゃうぐらい雑だけど
ものすごくメジャーなので許してください(笑)




このYes But は、とっても使い勝手がいいんだけど
難点は「でもね」と発した時点で
「はい、否定してきた!」
と、ブロックがかかってしまう人も結構多いこと


内容関係ないんだよね
「でもね」に反応しちゃうのよ



とはいえ、Yes But 自体は
とても便利なので使いたい。


ということで、次は私が普段よく使っている
Yes But の変化球をご紹介しますね。




3つの変化球


「3つの変化球」って
なんかちょっと野球できる人みたい…(笑)


❶Yes ところで

Yes までは先ほどと同じなんだけれど
But の代わりに「ところで」を使う。

そうだよね
ところで、あの件はどうなの?


ポイントは、話を一度切ってしまうということ。

話をつなげようとすると
どうしても「でもさぁ」を使わざるを得ない時に


「その話とは別の話なんだけど」
というニュアンスを出すことで

「あの件」について
スムーズに話をもっていくことができます。




❷Yes 質問

こちらも Yes までは同じ。
But の代わりに、質問をする。

そうだよね
ちょっと質問なんだけど、この部分ってどうなの?



ポイントは、こちらが個人的に
質問したいことがあるだけですよ~

ということをハッキリと伝えること


というか「でも、こうじゃない?」っていうのも
そもそも否定してるわけじゃなくて

確認してるだけだから
この【Yes 質問】と同じ意味なんだけどね。


「でも」に拒絶反応を
示してしまいやすい相手に是非。





❸Yes 要約

Yes の後に、要約を入れ込む。

そうだよね
だから要するに、こういうことなんだね


この要約は、話が矛盾している時なんかに
重宝します。


「要するにここが変更になったってことだよね」
と返すと

「えっ、変わってますか?」
と聞いてきてくれることが多いので

「この部分がA→Bに変わったよね」
と矛盾点を指摘しやすいです。






以上、変化球3つでした。


言われてみると「大したことないじゃん」
と思うよう変化球たちですが

使ってみるとスムーズ度が違います。
どれも結局はYes But なのにね。


微妙な言い回しで印象が変わるのが
日本語のおもしろいところ。







まとめ


否定せずに聞きましょう!と言われるけれど
誤りや矛盾をうやむやのまま放置するのとは違う。

相手が自分で、誤りや誤解に
気づけるように話ができると◎

おすすめは【Yes But】
「でも」の前に
ワンクッション「そうだね」を
入れることがポイント

「でも」は別に
否定の内容じゃないことも多いんだけど
「でも」の時点で
ブロックがかかってしまう人もいるので
私は変化球をよく使っています

【Yes ところで】【Yes 質問】【Yes 要約】
便利なので、機会があればお試ししてみてください



「小細工」と言われれば小細工かもしれないけど

こちらが少し工夫することで
お互いが気持ちよく話ができるなら

工夫してみる価値はあるんじゃないかな

と、いつも思っています。





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