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Youtubeで手放せた完璧な自分像 ー女優 杏

日本を代表する女優である杏さん。

杏さんが2年半前から初めたyoutubeは大人気です。

実はこのYouTubeは発信者である杏さんにとっても、非常に大切な存在であり、あり方を変えてくれたものでした。

完璧に見られていたこれまで


女優として映画やドラマ、ファッション誌などの大きなメディアで露出をしてきた杏さん。

女優として人気なだけでなく、3人のシングルマザー、料理が趣味、勉強熱心な面などが取り上げられ、子育ても仕事も両立するスーパーウーマンのように受け取られることが多かったと言います。

「以前の私は、完璧主義で、近寄りがたい人間だと思われていたんですね。毎日、オーガニックのハーブティーしか飲まないような(笑)。」

日本で女優としての地位が確立され、プライベートもストイックな印象が広がるほど、本来の自分とのギャップに違和感を感じることが多い日々でした。

個人から社会への新たな表現活動


そんな中、杏さんはYouTubeに興味を持ち始めます。

YouTubeにチャレンジすることは杏さんにとって、これまでとは全く違った、新しい表現方法に挑戦することを意味しました。

YouTubeは多くのスタッフやプロフェッショナルと作り上げてきたコンテンツではなく、自分という個人から社会へのダイレクトな発信手段だと杏さんは認識していました。

YouTubeチャンネルをもつ芸能人でもその発信内容は様々です。学習的なものを扱う人から、日常のルーティン、旅、子育てまで。

そのうえで、杏さんは自分がYouTubeをするなら、自然体の自分で普段の生活や趣味を発信したいと思いました

これまでのコンテンツを通じては伝えられなかった、完璧じゃないわたし、飾らない私を届けたいと。


この人生をちゃんと味わうために


しかし、大女優が個人の発信をすることは、一般人がYouTubeを立ち上げるよりもずっとハードルが高いものでした。

世間からどう受け入れられるか分からない中で、杏さんが決意したのには2つの理由がありました。

1つ目の理由は、読書からのインスピレーションでした。昔から歴史が大好きな杏さん。歴史の本を読む中で、

「人生なんていつ終わるかわからない。だから人に迷惑をかけない範囲でやりたいことは実現したいし、言いたいことは発言したいと思うようになりました」と言います。

そして、もう1つの理由は子どもたちと愛犬との日常を残したいと思ったからでした。

コロナを経験し、みんなで過ごせる日々が当たり前なものではないと感じました。そして、後々振り返ったときに、YouTubeの動画を見て子どもたちが何か感じるものがあるかもしれないと思ったと言います。


ハマったYouTubeでの発信


最初は一週間に1本の動画を上げられるか、とても心配だった杏さん。ですが、実際にはとても楽しんで更新することができました。

チャンネルには、ギターを片手に弾き語りをするシリーズがあります。その動画には愛犬がよく映り込み、ギターを弾く杏さんの側でリラックスした姿を見せてくれます。

「(これまでは完璧に見られることが多かったけれど、)本当はもっとアバウトで、部屋も散らかっている。料理は好きだけれど、けっこう適当という部分も皆さんに知ってもらえてすごく楽になった」

そう杏さんが話す通り、YouTubeには杏さんの飾らない姿に親近感や好感を感じる視聴者からのコメントが多く寄せられています。

YouTubeの料理シリーズもとても人気です。しかし、そこには詳しい分量やレシピはあえて出てきません。

クリスマスパーティーに出す料理も、大胆に進める杏さんに視聴者からは

「家庭料理って完璧じゃないからいいんだなぁってのが過程からも分かる動画で好き!」というコメントが。

そのコメントを見て杏さんは、「まさにそれ!そのことを伝えたかったんです!」とはしゃいで喜ぶのでした。

参照:Special Interview 杏さんの「好奇心、行動力の源は?」(LEE)
参照:「みなさまのおかげで金の盾をいただきました!」(杏/anne TOKYO)


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