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面白い本・好きな本|生命と人生の深淵な物語[生命とは何か、なぜ生きるか、どう生きるか]

人の一生は、たったの4000週間

1年50週で、80年生きるとして4000週。簡単な計算なので、冷静に考えればすぐに答えは出てしまう。でも、「人の一生は何週間あると思う?」と聞かれて、パッと頭に思い浮かぶ数字は、1万とか10万とかもっと途方もない数字になってしまうはず、、

働く時間は人生のほんの12%

こちらも体感として、まったく受け入れられない数字なんだけど、計算すると、やっぱりこうなってしまう。

40年働くとして人生の1/2
週休2日の労働で1週間の5/7
8時間労働で24時間の1/3

→ 1/2 × 5/7 × 1/3 ≒ 0.12

仕事がうまくいかず悩んでいる人は、自分の人生のたった12%のことなのか、と思えば気が楽になる。仕事がうまくいっている人も、たった12%がうまくいっているだけだと思い、過信は禁物。

人生とは?生命とは?
そんな深淵な問いについて、たまにはじっくり思考を巡らせてみるのもいいのでは?という話。

いつ誰が、どこで何を、なぜどのように?

Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を指し示す言葉、5W1H。

Wikipediaによると、欧米ではふつう「Five Ws」、「Five W's and One H」、または略して単に「Six Ws」と呼ばれるみたい。

生命とは何なのか、どこへ向かっていて、いつ終わってしまうのか。人はなぜ生きるのか、どのような人々が日々暮らしていて、これから我々はどのように生きていくか。

生命や人生について、深淵な読書の旅をするには岩波文庫がおすすめ。哲学、物理学、生物学、文学、社会学など学問分野はばらばらだけど、色々な側面から、分野横断的に捉えることができる良書たち。

生命と人生の深淵で壮大な物語

when|生の短さについて

いつ死ぬかわからない、今この瞬間を大切に

2000年も前に生きていた人の言葉に触れることができるだけでも、読む価値はある。いつ死ぬかわからない、今この瞬間を大切に。浪費するな。

生きるということについては、今も昔も変わらない、不変のものなんだと教えてくれる良書。


what|生命とは何か

原子物理学の基礎をつくった著者による名著

物理学者による分子生物学の本。エントロピーと聞いて、それがなにかわかる程度には予備知識がないと読んでいてもあっという間に置いて行かれてしまう、そんな本。

量子力学を創造し、原子物理学の基礎をつくった著者による20世紀の名著。


why|人はなんで生きるか

生きるうえで、かけがえがないものは何か?

「戦争と平和」を読破しようと気負うくらいなら、こちらの本を読んでみたらいいかと。さらっと読めてしまう上に、内容もさらっとしているので、油断すると何も頭に入ってこない代物。

生きるうえで、かけがえがないものは何か?そんな問いに、気づきを与えてくれる本。


where|種の起源

「進化」は「変化」であって、「進歩」ではない

『種の起源』の大きな誤解がこれ。ダーウィンの言う「進化」とは「変化」することであって、「良くなる」「優れる」という意味は含まれない。この誤解がいつまで経っても無くならないので、優生思想もなくならない。

ちなみに、羽が発達して〜、とか、しっぽが退化して〜、という「発達」「退化」はともに「変化」なので「進化」に含まれる。「進歩」の対義が「退化」ではなく、「発達」の対義が「退化」となる。


who|忘れられた日本人

辺境の地で黙々と生きる日本人

たった80年前の、無名の人生。歴史の教科書には載らない、本当の日本昔話。記録ではなく、記憶の中で残る文化が、語りを通して継承される。

語り手によって食い違いもあれば、記憶ちがいもあるだろう。そんな断片を紡ぎ上げ、辺境の地で生きる人々の歴史を見事に浮かび上げる。

忘れられた日本人の、忘れられない物語


how|君たちはどう生きるか

人生に「生きる目的」はあるのか?

数年前に突如ブームになった本。ずっと前から読んだことがある人には、なぜ今頃ブームに?と感じたと思うけど、、

そして、いよいよあと2週間でジブリ映画『君たちはどう生きるか』が公開される。吉野源三郎を原作とした映画というわけではないようだけど、関連はあるらしい。

10年ぶりの宮崎駿作品。公開前に、まずは本を読んでみる?


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