英語ができない人の話

英語ができない人の話をしよう。つまり私である。

英語自体には、まだランドセルを背負っている頃から触れていた。はずだ。
勉強という形ではない。料理、TVのCM、洋楽、映画……昔から、ありとあらゆる形で、英語は身の回りにあった。
中学生になれば、もちろんABCから習ったし、高校ではいまや意味も思い出せない構文を何度も書いて覚えた。ついでに大学では英米文学も学んだ。シェイクスピアとか、グレートギャツビーとか。

そして御年30歳、今に至る。
悲しいかな、私は英語ペラペラにはほど遠く、ポピュラーな洋楽の歌詞を読んでも何を言っているのかサッパリわからない。ビートルズのハローグッバイくらいならわかるけど。

アメリカ旅行もイギリス旅行もした。フィラデルフィアやラスベガスには一人で行った。
英語の文化は、20年以上身近にあった。
それでも、私は英語が理解できないのである。ハイ、サンキュー、ハブアナイスデイくらいなら言えるけど。

なぜ私はこうも英語ができないのか。

理由は簡単である。
日本で生きるうえで、英語はまっっっっったく必要ないからだ。
必要ないなら、その分の脳のリソースをお金の心配や推しの動向に使ってしまう。そりゃそうでしょ。
ついでに言えば、私は別に英語は好きでもない。好きでないなら余計に覚えない。叶うなら、世界共通語を日本語にしてほしい。
環境適応、自然淘汰、ダーウィンの進化論的には、私が英語ができないのは至極当然の結果なのである。
今のは適当に言った。

じゃあ、なんで今さら英語云々の話をしているのか?

アイルランドに推しができたからである。クー・フーリンっていうんですけど。クーホランとかキュクレインともいう。
あ、あと退職してフリーランサーになったのも大きい。スキルがないと、この先確実に人生でおろおろしそうなので。

というわけで、無事30歳になった私は英語を身につけることに決めた。

とりあえず、2018年度中にアイルランドに旅行しようと思う。一週間くらいなら、一人でも問題なく行けるだろう。
数日程度、一人で外国に行く経験はすでに何度かしちゃってるので、そこの心理的ハードルは低いのだ。ただ、外国語ができないだけで。

さあ、無事私は英語を身につけ、アイルランドに行けるのか?
俺たちの冒険はこれからだ。

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