見出し画像

LEICA T 買ってみた

youtube動画作るか…(中古市場上げて売ろうと企む人)

作りました!!!!

冗談はさておき、Leica Tを数週間前に買ってみました。


まず言っとくとこの値段でこのプロダクトが触れるんすか!って感じです。人気のなさに感謝。僕は7万で買えたし、なんなら昨今の値上がりの前は6万円台であったとか。

高い文房具を思わせる気持ちよさは一度体験してほしいので、押すと揺れそうな人にはどんどん触らせてます。


たまにはカメラを語ろう。作例ナシです。他の記事を是非。





超ミニマルデザイン


ウル・ライカ生誕100年?を記念して作られたというアイコニックなモデルです。

アルミのインゴットから削り出されたソリッドなボディ、ひたすら職人の方が削り倒し(マジで)、、なめらかに作られた表面。そしてアルマイト処理そのままが為せる金属感。

https://www.youtube.com/watch?v=YEsRA6b5au4

アルミの塊が映されるの、最早ちょっとおもろい。


塗装とかに頼らないスタイリングは本当に丁寧な処理がないとできないでしょう…(知らんけど)


何よりコンセプトモデルで消えてしまいそうなこれが製品として量産され、実際に使えたということにちょっとした感動すら覚えます。

日本企業だったら絶対出んだろこんな変なカメラ。
fpがまともに見えてきます。


なんだこの艶かしいカーブは!

これ発売が2014年なんですよね。正直結構古いカメラということになりますが、今見ても断然新鮮に見えるボディデザインや、尖り散らかしたコンセプトはSIGMAのQuattroシリーズに通ずる魅力を感じます。

2014年て何があったかな。

a7II
a7S
EOS7DII
X-T1
D810
dp2Quattro
645Z…

正直マジかってくらい前の雰囲気があってビビってます。
しかしSIGMAもすげーですね。
a7シリーズも初代の雰囲気、素敵だと思います。


話を戻し…

やはりこの仕上げの美しさや、エッジの立った削り出しのボディの金属感は、フィルムカメラに似た雰囲気を感じさせ、時代に左右されない存在感がありますね。大量生産では難しい、それ体現するようなアルミの切削動画は必見です。


ミニマルを追求したインターフェースもその感触を加速させてくれます。
背面は16:9の大型液晶のみという割り切り…!
当時としては(今でもだけど)異色すぎる…

存在感の強い「LEICA CAMERA WETZLAR GERMANY」

デザインの優れたカメラは多くありますが、やはりボタン数を始め「操作性」との兼ね合いでどんどん損なわれてしまうものがあります。

しかし!それが何もNothing!!!

もうこの何もなさを越えられるのはフィルムカメラか、M-D、M10-Dか、PIXIIか…

ってレベルでない。すごいことです。これでね、背面液晶をアルミのパネルとかで隠したら実質、Bessa-Lみたいな感じで運用できるんじゃぁないでしょうか。面白くなってきたぞ。3Dプリントとかでブラケット作ればいける気がしてきた…


ちなみにこの個性的なデザインはアウディデザイングループとの共同制作らしく、Nikon F3のジウジアーロといい、車のデザイナーの人すげえな。

いやマジでコンセプトのみで消えた山中俊治さんのデザインも見たかった!
パナ×ライカの最初期?


元祖Hidden LCDだ!



物理操作

物理的なボタン系統はこれで終わり。なんてこった。RECボタンも正味削れるよな…(TL2では真っ黒に!)

電源、2ダイヤル、RECボタン。翌年のQにもついてますし、当時はつけなきゃーとか思ってたんですかね

電源スイッチをそのまま回すと内蔵フラッシュがポップアップします。これの感触がまた気持ちいい。GN4.5らしくショボいですが、こういうタイプはやっぱり付いてくれると「遊び」の幅が広がりますよね。(超楽しいよ飲みの後とか)

この2つのダイヤルだけでどうすんの、という話ですが、結構普通にいけちゃう。MモードだとSS、絞りと決まっていますが、他だとダイヤルの仕事を一つカスタマイズできるんですよね。

MF拡大とか、ISOとか、WBとか測光とか。

やり方は画面のアイコン長押しなんですが、その設定のダイレクト感とかも伝えたい…やはり動画しかないのか…

作りました!!!

ってくらいには面白い操作です。まあ撮るのに必要なのってマジでシャッターのボタンくらいですからね。そこまで困らないことを思い出させてくれます。

ちなみにシャッター音はM10-Pよりはしますが、とっても静か。ユニボディのなせる機密性もあるのかな…
そうそう、ネジがやっぱり露出してないんですね。アルミの塊から作ってるからそりゃそうか、って感じでもありますが本当に滑らかな触り心地です。

バッテリー

この方式はTが元祖なんでしょうか、気になるところ。

今ではSLシリーズやLeica Q2,3、ハッセルブラッドXシリーズも採用しているポップアップ式のバッテリー。

やはりデザインに取り入れやすいレバ一1つで、他の余計なパーツを省けるという点でとても面白いし美しい。

文字はレーザー刻印みたいです。剥がせねね!無念。

レバーを回すとカチャっと音がして飛び出し…ません。ちょっと顔を出してくれます。そこで軽く押してやるとするんと抜け落ちる。

脳裏に響く「マガジンは自重で落下します」….

以前友達がサバゲーを教えてくれてちょっと見てました☺︎

これも動画で見せたい気持ち良いポイントですね。

ちょっと出た状態で撮ってた。
底面すぐそこの突起にひみつがありそうです。

専用バッテリーに縛られるというデメリットはあれど、超フラットでソリッドな触り心地を優先してしまうあたりも最高です。ちなみにバッテリーもアルミのプレートがついているので、なんかプラっぽい…残念…なんてなりません。最高か。

ちなみに僕はこれが気持ち良すぎてかちゃかちゃやりまくっていたら、床に落として凹ませました。アルミ外装の功罪。かなちい。

おかげで14000円のバッテリーを購入…




Lマウントや!!!(Tマウントです)

TマウントなのかTLマウントなのかSLマウントなのかLマウントなのか…

今や大所帯のLマウントアライアンスですが、その元祖とも言えるのがこのLeica T。

仲間が増えて、立派になって…しみじみ。
宮下さんのLマウントカメラ投稿に感動すら覚えます。

コンデジ(サイズ)からシネマカメラまで。
ソニーもびっくりの展開。しかもいろんな会社のいろんな思想が見え隠れ。
なんて面白いのか。


妙に大型なマウントはのちのSLが既に企画されていたということなんでしょうか。
同じく初代SLも塊からの削り出し。そそります。

Tはまぁ、アライアンス前のプロダクトですが、その恩恵をこの子も受けることができます。よかったね…

同じくアルミ削り出し、アルマイト加工のSIGMA Iシリーズとのマッチングは純正かと思うほどイイ感じ。AFも使えて最高です。

残念ながら絞りリングやスイッチ類は作動せず。

ちなみにほぼ全てのLマウントレンズがAF駆動するようで、初めて付けて起動すると「対応中…ちょっと待ってな…」と表示され使えるようになります。新旧の融合、エモい。

一応見た感じ歪曲補正等は行われている様子…?
TLレンズをfpにつけると逆にないっぽいので色々あるんでしょうか…要確認ですね。

マウントが折れる心配さえクリアすれば、Art 14-24も動きましたし、60-600とかも行けるのかな…使わんけど…

しかしよく似合う。

この組み合わせがですよ。なんと今なら約10万。

金属中毒者は全員試してほしい。

Iシリーズ45mmも中古市場が3万円台だったりと、正直品質と価格のバランスでバグを起こしている気がします。いい子なのにッ…いやありがとうというべきか…!

レンズ色々付けてみる

やっぱり手頃に手に入り、いい感じ、となるとTLレンズというよりかはIシリーズですかね…

今だと
17mm
24mm
45mm
90mm
が小型シリーズで出ておりますが、APS-Cでも魅力的な焦点距離って感じです。しかも今なら豊富にDC DNもある!

いい一体感。


Mレンズをつけるのもなかなか変態的で良いです。

エルマーいい雰囲気。
残念ながらこいつは内部じゃ内部干渉があって、1m以下しか使えません。

CONTAX Gもつけてみる

MF中華レンズも結構APS-Cのが多くてイイ気がします。

良きサイズ感。
超広角や魚眼で遊ぶこともできる。

やはり薄型デザインなので、それを活かすとなるとLマウントか、レンジファインダー系、ですかねぇ…


友達と並べてみる

同じく尖ったfp。排熱を重視したヒートシンクがあることで結構厚みがありますが、並べるとその違いが面白いです。

長さ高さは同じくらい
うっっっっっす

おおよそ半分といったところでしょうか。確かに動画性能はお粗末な(14年だしね)Tですが、おかげで圧倒的な薄さを獲得しています。SONYのNEX5とかくらいか。

昨今のSONY、パナも動画を重視し厚ぼったいボディばかりですし、ここまで薄いと引くくらいです。

これでメカシャッターにフラッシュ…fpの強いところには一切歯が立ちませんが、fpにないものを持っている。とってもいいコンビになれそうではないでしょうか。


M10と並べるとこんなかんじ。ブラッククロームとアルマイト処理はやっぱり雰囲気が違いますね。

ファインダーがない分高さとかが結構違います。あとフランジバックもやはりM10は長いので厚いという。ミラーレスってすごい。

これまたM10は真鍮のせいか超重たいので、Tはいいサブになれそうな雰囲気が漂っております。

値段vs質感の優勝候補

さあそんなLeica T、ヤフオクやメルカリでは7〜8万!
初期のお値段は約25万!なかなか素晴らしい暴落っぷりを見せています。

ライカ公式もTLシステムを抹消してしまいましたし…涙
しかし、だからこそ、見放され、光があたっていないからこそ、この値段…ッ

後継のTLも10万少々ですし(あんまり大きな違いはないけど)、最近のカメラと比較するとやはり古さも手伝って安く見えてくる。

単純にLマウントのAPS-Cってないよね

LマウントのAPS-Cカメラって現状TL/CLシステム以外ありませんし、今後出る雰囲気もあんまりない。APS-CとしてfpLを使うのもいいですが、まあ決してお安いものではない…

Black MagicあたりがBMCCのS35mmセンサー版を出す、とかも可能性として、面白い気はしますが、とはいえすぐには出ないでしょう…まず用途も違いますしね。

今のこの超手頃な値段ありきではありますが、だからこそ手に入れてしまう、という選択肢もアリかもしれません。

初登場時のX-E4を彷彿とさせる10万を切った価格とイカしたデザイン。そしてそれを大きく超える質感と剛性感。

カメラ好きはもちろん、なんかもう工芸品とか車とかに凝っちゃってる人、フィルムカメラLoveな人は、この質感にきっと満足してくれる気がします。

特殊な操作性は、いっそデジタルカメラに馴染みのない人ほど、逆に肌馴染みが良いかもしれませんね。

というわけで今回はこの辺で。
気がついたら4000字を超え、ちょっとしたレポートが完成していますが、誰かにブッ刺さって、道を踏み外してくれることを期待しています。

買ったらコメントしてね。

それではまた。


物撮り


どちらもアルミ外装だけどアルマイトか塗装かの違いが。
質感はどちらも最高です。
utsulensも楽しそう。
この一体感、やべぇですよね。
ではでは。

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?