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【夏の香りに思いを馳せて】保育の現場で取り組んだ伝統行事「七夕」(^^♪

私は3年前に退職するまで、保育業界で働いていました。

今回は、XUさんとriraさんの企画「夏の香りに思いを馳せて」に「園の行事」の視点から、参加させていただこうと思います(*^-^*)


今回の記事では、

◎日本の年中行事について
◎七夕の意味
◎私が経験した七夕の行事

について書いていこうと思います。

日本の年中行事

まず、日本はなぜ年中行事が多いのだろうか、の考察を見つけました。

日本の年中行事は、諸外国に見られないほどたくさんあります。鏡開きや初午、冬至など、さまざまな行事があり、昔から祝ってきました。
これは、日本が季節の変化に富んでいること、感受性がゆたかな国民性を持っていることが、行事を生んだ背景にあります。なかでも大きな要因は、日本が農業国であるということです。農業暦を中心に生活のサイクルが決められ、そこに古来の信仰心や中国からの伝承が加わり、日本独自の年中行事をつくり上げました。そして、あるものは時代とともに消え、あるものは科学時代の今日まで脈々と伝わり、しきたりとなって生活のなかに溶け込んでいます。
七夕祭りや盆踊りのように、本来の行事の意味が薄れ、観光資源としてのショー的な要素が強くなったものもありますが、その根底に流れるものは、昔と変わらないものが感じられます。現在もなお、伝わるものには情趣ゆたかな、心なごむものばかりです。
これは年中行事のしきたり、習慣のなかに、道徳や人づき合いの作法があるからではないでしょうか。作法を通して子どものしつけを学び、地域や団体の連帯意識が芽生え、育ちます。そして、行事のなかに健康祈願や健康維持の知恵が溶け込んでいるのです。一方では、迷信だとか、むだが多いといわれながらも昔からそれを信じ、守り、おこなわれているわけです。
しきたりは、人間祉会の必然性であり、人々はそれを生活の潤滑油としてきました。このことが、日本人の時代を超えて心の根幹となっているのではないでしょうか。

雑学倶楽部より

園で取り組む意味

子ども達の教育的視点からも、保育業界では、「年中行事」に取り組みます。
でも、保育業界で取り組む意味は、それだけではありません。

今は、核家族化が進行し、子育てや日常生活の中の日本の伝統行事や風習や知恵が、だんだん引き継がれなくなっています。
さらに、両親ともに共働き家庭も増え、働いていなくても、核家族のため、ワンオペ状態で、家事や子育てで忙しく、日本の伝統行事を家族の生活に取り入れる余裕や時間もない家庭も多い・・。

私は子ども達が小さい頃は、玄関に笹を飾り、わが子と飾りを作ったり、短冊にお願い事を書いたりしていましたが、だんだん忙しさにかまけてしなくなってしまいました。

そのような中で、園には親に変わって日本の伝統行事や風習などを伝える役割もあるのです。
それは、養護施設や障害児施設なと、親と離れて暮らす子どもにとっても同じことです。

園の行事には、子どもに経験してもらいたい伝統や、保護者とともに成長を喜びあうことなど、さまざまなねらいがあります。行事を楽しむことはもちろんですが、行事に向かって友だちと協力しあい成功するという経験も、子どもにとってはかけがえのないものになるのです。


園の行事

それぞれの園では、年間行事に、さまざまな「年中行事」が取り入れられています。
たとえば、園の活動には以下のようなものがあります。
ちなみに、ここでは、園の行事の中でも、年中行事に関するものを取り上げてみます。

◎5月のこどもの日では、園内で「鯉のぼり」をあげたり、こどもの日の意味を話したり、「鯉のぼり」の製作をしたりする。
◎母の日や父の日、敬老の日には、その意味を子ども達にわかりやすく話し、育ててくれた家族に感謝する気持ちを伝えるために、プレゼント製作をする。
◎七夕は、七夕のお話を絵本などで伝えたり、七夕飾りの製作をしたり、笹に飾る体験をしたりする。
◎地域のお祭りの踊りを教えたり、園として参加したり、また、他の地域の踊りを体験したりする。
◎クリスマスには園にサンタさんが来たり、節分には鬼が登場したり、お雛様は園で雛飾りを飾り、歌を歌ったりする。
など

その一つ一つの行事では、絵本などを通してお話を伝えたり、体験を通して行事を経験したり、楽しい行事に友達と一緒に取り組んだり、製作をするために、ハサミやノリを使ったり、折り紙をしたり、の経験も積み重ねていきます。

でも、園や保育者が、毎年やっていることだからと、行事や製作に取り組むだけだとしたら、「子どもの心を育てる」という意味や、日本の伝統行事や風習を伝えていく、ことにはならないと私は考えています。

その行事を通して、子どもが何かを感じたり、発見をしたり、伝統行事から学ぶようになってほしいなと思うのです。

日本の豊かな歴史の中で育てられた年中行事は、感謝したり、祈ったり、みんなで楽しんだりするものとして、残されていくといいなと思っています。

七夕を考える

それでは、今回のテーマである「七夕」について、どんなお話なのか、あらためてみてみましょう。

七夕に関する言い伝え

昔あるところに、神様の娘の織姫と、若者の彦星がいました。
織姫は機織りの仕事をしていて働き者。彦星は牛の世話をしているしっかり者でした。
やがて2人は結婚しました。
すると、今まで働き者だった2人は急に遊んで暮らすようになり、全く働かなくなってしまいました。
怒った神様は、2人の間に天の川を作って離してしまいました。
悲しみにくれた2人は泣き続けました。
それを見た神様は、前のようにまじめに働いたら、1年に1度だけ、2人を会わせてくれると約束しました。
それから2人は心を入れ替えて一生懸命働くようになったのです。

そして、2人は年に1度だけ天の川を渡って会うことが許されるようになり、その日が七夕とされるようになりました。

どうして短冊にお願い事を書くの?

昔の人が、織物の上手な織姫のように(織姫にあやかって)、「物事が上達しますように」と、お願い事をしたのが始まりだと言われています。
笹の葉に飾ると、織姫と彦星の力で願いが叶えられたり、みんなを悪いものから守ってくれるという言い伝えがあるのだそうです。

私の園の取り組み

ここからは私が行ってきた、園の取り組みをお話しします。
私の園では、短冊は園で色画用紙で用意して、各家庭に2枚、折り紙は10枚ほど配布し、「親子で一緒に楽しむ」「子どもと対話する」など、親子で取り組む意味をお手紙で伝えます。
そして、親子で楽しんで七夕飾りを作ったり、子どものお願い事を聞いたり、保護者のお願い事も書いてもらい、親子で飾りつけをしてもらうのです。

7月7日の七夕の日の二週間前くらいにはお持ち帰り(必ず土日を2回はいれるようにしてました)して、七夕の日の数日間、親子で短冊や七夕飾りを飾ってもらうのですが、飾りつけをする親子の姿もとても嬉しそうでした。

何よりも感動するのは、保護者が子ども達に聞いたであろう子ども達の願いの可愛さと、
保護者の願いに深い愛が感じられて、親子で書いた短冊を読みながら、私はよく泣いていました。

「いつまでも家族が仲良く暮らせますように」
「お友達と仲良く、園生活を楽しめますように」
「みんなでディズニーランドに行けますように」
「平和でありますように」
「◯ちゃんの病気が治りますように」
などなど。

いつもは、子どもを叱ってばかりの印象がある保護者でも、短冊を通して「子どもへの愛」を感じたのでした。

素晴らしいその飾りつけや短冊は、ただ、行事が終わってから捨ててしまうのではもったいなく、私の園では
年長組のお泊まり保育の、キャンプファイヤーの最後に、「みんなの願いが叶いますように」と子ども達の願いや保護者の願いを読み上げながら、火の中に入れていきます。
パチパチとする音、燃えている匂い、燃え上がっていく煙・・
踊ったり歌ったりした最後に、静かな気持ちで火を見つめて、夜を迎えました。

私の園の七夕の行事は、
「お泊り保育」で、
完結を迎えていたのです。

今回はテーマの一つである「七夕」について書いてきました。

この企画に参加して、保育業界で働いてきたときのことを思い出し、とても懐かしく感じました。
日本には、美しい伝統や風習がありますよね。
少しでも、それらが残されていくといいなと思うこの頃です。

ちょっと他の方と違う形の投稿となっているかもしれませんが、
この企画に参加できて良かったです。

xuさん、リラさん、
素敵な企画をありがとうございました(*^^*)

最後に

今年の七夕には、いくつも「企画参加」が出来ました。
自分の夢やお願いを素直に語れる場があるのは、本当に嬉しいことだなと思います。

noteでは、一人一人クリエーターとして存在しているので(こんな私でも💦)それぞれの思いや意見について、誰からも否定されない。
その安心の場であることは感謝なことです。

しろくまきりんさんの企画は終了しましたが、

wisterriaさんの企画は7月7日までです。

こちらの【xu×rira企画第二弾】さんの企画も
是非ご参加くださいね。
この企画も、7月7日までです☆彡

🎐「夏の香りに思いを馳せて」概要

【テーマ】
夏祭り」「七夕」「青春」からどれか一つコンプリート歓迎!

【該当ジャンル】
エッセイ・ショートショート(短編小説)・写真

【開催期間】
6/13(月)〜7/7(木)

投稿時の留意点
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