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色気について… 愛と矜持とやせ我慢

 阿波踊りファンの私は、女踊りのつま先、指先に宿る色気を目にする度に、色気にやせ我慢は付き物だな…と思う。

 そして、このやせ我慢の原動力が、美学とも言える矜持と、矜持を支える愛なのではないかと思う。
 
 愛にはケチなところが無いのがイイ。惜しみなく注がれる労力、時間、意識。一見して身投げのような一心さに色気が宿る。私はそのような色気にめっぽう弱い。自分自身を明け渡してしまう程に何かに対して真剣に取り組む姿には、老若男女関わらず色気を感じる。お色気とは違って背筋がゾクッとするような凄みを持つ色気に痺れてしまう。

 また、対象物と一体化するように自我を超えていく姿や、何かを生み出す姿にはエロスが介在しているように見える。そうなると、真剣に踊る、真剣に歌う姿に色気を感じるのは当然に思える。絵画や写真についても、自身の意図を超え、何かにそそのかされて描いてしまった、撮ってしまったモノには色気が宿っている気がする。何かを生み出すには、そそのかされる覚悟も必要なのかもしれない。応答する勇気がなければ生まれてこないモノもある。

 それでも、『効率良く、楽して得したい。1円たりとも損などしたくない。』という目先の損得が最優先の暮らしの中では、このような色気にお目にかかることは難しい。それ故、こうした色気の宿り先には尊さも感じられる。

 こんな色気を感じるのは、人ならばやっぱり宮本浩次だな…と思う。そして、そう思える自分は『心身ともに異常無しっ!』と確認出来たので、12月に入ってからシステムの都合でリモートワークが出来ず、週5日のフル出勤で辟易しているけれど、頑張って明日も出勤しよう!と思えた日曜日の夜だった。

 それと、職場の忘年会の案内メールに「1年間頑張った自分たちを褒めつつ楽しく飲みましょう。」という、若手の女性幹事からの素敵な挨拶文があったので、今回は久々に参加してみることにした。お堅い職場で、気負わない言葉をサラサラッと打てる彼女も、私が密かに色気ある女性だなぁ…と眺めている1人だ。


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