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世界の広がりと、ぼくたちは習慣で、できている。【ひねくれ育児日記】

最近ようやく少しずつ、息子を連れて出かける場所を増やすようになった。

子どもを連れていると人から話しかけられることが多くなる、とどこかで読んだが、本当だった。豆腐屋のレジの女性があやしてくれたり、通りがかりのおじさまが花の名前を教えてくれたり。もちろん、レジの女性は透明のカーテン越しだったし、おじさまはマスクだけでなくビニールの手袋をつけていた。

先日は初めて電車に乗って、隣の駅に直結している図書館へ行った。子どもに同じ本ばかり読んでいるのが少々辛くなってきたのと、自分が読む本を選びたくなったからだ。しばらくの間、手元にあるまだ読んでいない本は、いただきものの一冊しかなかった。

とはいえ子どもがぐずる前に出なくてはいけないのでゆっくり選ぶ時間はない。目についた本を借りてみる。

お菓子を食べすぎるのをやめたいと思っていた。子どもが寝たときなどに食べてしまう。

この本では習慣、意志などの解説が1、2、4章に、習慣を身に着けるための具体的なステップが3章に書かれている。

この本をもとに分析してみた。なぜお菓子を食べすぎるのか。お菓子という報酬は快楽が得られるまでの時間がとても短い。子どもがいつ起きるかわからないから、すぐに辿り着ける快楽を求めている。そして、子どもが寝ている間にこうやって文章も書きたいので、書きながら享受できる快楽であってほしい。そして食べ過ぎる理由は、何かしながら食べていること。特に、文章につまると手が伸びる。さらに、袋を空にすることに快楽を感じていること。

利き腕でない方で食べるようにしてスピードを落とす、という方法が文中にあった。しかしやってみると、それほど大幅にスピードが変わるわけではない。

そもそも、なぜお菓子を食べすぎてはいけないと思っているのか。健康に悪い、ただでさえ産後に体形が戻らないのを何とかしたい。でも、その危機感が足りないから食べ続けているのかもしれない。

何か、お菓子に代わる快楽があるだろうか、と考えるが、なかなか思いつかない。ゲームはどうかと思ったが、ほとんどやったことがないので、自分にとってどれがすぐに面白いのか見当がつかない。自分の趣味は狭い、と思う。もう長い間私は、即効性のある快楽としてお菓子ばかり使ってきたのだと気付く。
いろいろ考えたけれど、カフェインレスコーヒーで代用することくらいしか思いつかなかった。

考えている間、食べたい気持ちは弱化したり、反動でまた食べたくなったりしている。

そして、やめたい習慣はあっても、身に着けたい習慣が見当たらないことに気付く。著者の身に着けた習慣として、朝5時起き、ヨガ、瞑想、日記、ブログ、筋トレ、ランニングなどが挙げられているが、今の自分にはどれもぴんとこない。自分の心が貧しいのかな、と思う。

私にとっては、何を習慣にすべきかを見つけることが先だ。理想に近づくということを、どう習慣にチャンクダウンするかというのは結構難しい。
習慣を身に着けたくなったら、この本はもっと役に立つだろうと思う。ただそうでなくても、いろいろと考えるきっかけになった。


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