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雅ちゃんとは対等でいたい。と言われたことが心に残り続けていた。

「ライバル」ってなんだ。

これまでいたことがいない。雅のライバルは?と言われても、、そんなのわかんないなあ。小学校のとき朝の時間にはいたかもなあ、100マス計算してたとき。あとは?___意識したことない。

切磋琢磨するっていったって、大抵自分の中で相手との差を感じていたし、
それぞれで頑張っていくみたいな感じになることが多かった。


昨年、10月だったと思う、
大学で出会った友人に言われたこの一言。

「雅ちゃんとは対等でいたい」。対等でいたいなんて言われたことがなかったから、何気ない瞬間だったけど、この言葉が残りつづけていた。

「対等」と「ライバル」は違うけれど、
ある意味そういうニュアンスも含む部分があると思う。

自分は去年まで同世代と関わりを絶っていた。
遊んでくれるのはだいたい10歳位以上年が離れた人たち。
可愛がってもらった。ものづくりの現場で出会った人たちだ。
現場では厳しい場面を乗り越えて、
そのあとはたくさんご飯に連れて行ってもらった。
本当に、どこへ行ってもそんな感じ。
どの集合写真的なものを見返しても、
私の一回り以上の大人とばかりだ、本当に。
学びの場所だった。

逆に後輩とは遊んだ、そのときはご飯をご馳走するし、
デートしてくれるだけで、嬉しいから全部全部面倒見ちゃう。


気づかなかったが、これは自分の中ですごいことなのだ。
同世代とご飯にいくこと、同世代と一緒に自分の家で過ごすこと、
同世代と旅に出ること、、、
考えられなかったことが考えられるようになった。


「雅ちゃんとは対等でいたい」。
旅の費用の割り勘をしようとしたとき、彼女が全てのレシートを引っ張り出して、一円単位まで計算し、真っ二つにしようとして、そこまでする?と遠目で見ていた。うまく割れて喜んでいた。が、手持ちがなかったらしい、
「いいよそれくらい、付き合ってもらって、おもてなしまでしてもらったし、ぜんぜん」そう私が声をかけたときに言われたのが「対等でいたい」だった。

そう言われたときは笑ったけど彼女の言葉は「真剣」(マジ)だった。

「わかった」。私たちはきっぱりと割り勘した。


心地よかった。
なんだったのだろう。。。


こういう場面たくさん経験してきたが、
ここまで印象に残った会計場面はなかった。
大抵、家で誰かとご飯を作って食べたあとの割り勘は、
「また今度ご馳走してよ」とか、「500円でいいよ」とか
曖昧なものが多く、自分が負ける値段を提示することがほとんど。

それはそれで、そんな空気も嫌いじゃないし、
次に繋がるのなら、それがいいと思うからそうしている。

たくさんの先輩にご飯をご馳走してもらってきた、
会計をスッキリ終わらせる方法も、後輩に気前よく振る舞い方法も、
その場ではもらってあとで返すときのスマートなやり方も学んだ。
(ほんとにありがたかった、ちゃんと教育してもらった)
(素敵な大人たちに囲まれて幸せだった、もちろん今も)
ご馳走してもらうときは素直に喜ぶ。


話が逸れた__

「対等でいたい」
そんなことをはっきり言われたのは、はじめてだった。

彼女はこうも言ってくれていた。
「この大学に来てよかったと思う_雅ちゃんに出会えただけで」と。
これは彼女の父親に聞いた言葉だった。

「こんなことを彼女が言ったのははじめてだ、本当に、驚いてる、だから(私に)会ってみたかった」彼女の父親に会ったときこう言われた。

「私も同じです。」


驚いた。


嬉しかった。


「対等でいたい」彼女のこの言葉にはいろんな背景があるのだろうと思う。
深読みかもしれないが、なんだかそう思う。

お互い背も低いし、幼少期に遊んだおもちゃがよく似ている、
たくさんの街にいったことがあり、好奇心が旺盛で、ものづくりが大好き、料理がうまい、マニアックなところが似ているのだ、使っているバターが同じだとか、小さい頃受けた教育とか、遊んだパズルとかね、他にもまだまだ共通点がたくさんあるし、この先もまだまだ見つかっていくのだろう、え、、、それも知ってるの?え、、あなたもこれやったことあるの?マジ?って。やっぱり似てるねって。
考えることが似てる、やることが似てる、大胆だけど繊細で、まわりをよくみてる、しっかりしててなんでもできちゃう、責任感が強くて、、、
あの夏も一緒に乗り越えてくれた、たくさんのトライアンドエラーと反省と前進を重ねた、バッチバッチにやりあった、火花が散ってた、お互い譲らなかった場面もある、だけど目指す場所は同じで、納得がいくまで意見を交わす、これと決まれば役割を振り、すぐに動く、たくさんのことを任せ、全うしてくれた。難しいことばかり任せたけど、全部。そして、たくさんのことを任せてくれた。波長がこれでもかというほど合う瞬間がたくさんあった、だけど、彼女の方がいつもちょっと先を行っていた。(笑)さすがだ。。

「対等でいたい」と言ってくれたが、『対等でいさせてください』。
こちらから願い申し上げる。

奇跡だ。




今年は一緒にどこに行こうか。何を作ろうか。


忙しくしたいのはわかるがほどほどにしてほしい。
雅と遊んでくれ。


最高の仲間であり、ライバル。
サンポールに素手を突っ込むあなたをみて、信頼できると悟りました。


「対等でいよう」。












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肩を並べるってこのことだったのね。最高。
感極まっちゃう。同じBeatを刻めることに乾杯。


対等でいよう。



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「ライバル」は「仲間」になり得るときがある。










そして、「最高の仲間」は「最高のライバル」になり得る。









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