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その失敗は本当に失敗なのか。口下手な僕が人前で上手に話せるようになった方法

個人事業主になろうとしたり、副業で新しいビジネスを始めようとしたりすると、いろいろ「怪しい話」に出くわします。かくいう僕も、いろいろと挑戦しました。情報商材やネットワークビジネスなど、個人ができるようなビジネスを試してみたんです。残念ながら、こうしたビジネスは僕が考えていた「時間とお金から自由になる生き方」にはつながらないと思い、いずれも諦めてしまいました。

どのビジネスにも結構な金額を投資したし、それなりに時間も費やしています。だから、これから誰かに「ネットワークビジネスや情報商材を始めようと思っている」と相談されたら、絶対に100%「やめたほうがいい」と止めると思います(笑)。それくらい、ビジネスモデルが破綻しているし、稼げないどころか大きな借金を背負いかねません。

ただ、そこでの経験が全部ムダだったかというと、そうとは思っていません。今日はそんな、失敗だと思える経験も実は失敗ではなかったという話をしたいと思います。

個人ビジネスにチャレンジして得たもの

僕はだいたい22歳頃から、先ほどのビジネスに挑戦しました。その頃の自分は、人前で話すのがとにかく苦手だったんです。今では当たり前のようにセミナー講師をしているし、SNSのライブ配信などを積極的に行っているので、この話をするといろんな人に「またまたあ(笑)」と言われてしまいます。でも本当に、人前で話すのはダメダメでした。

そんな人間が、ネットワークビジネスをやろうとすると大変なわけです。このビジネスは基本的に、初対面に近い人と喫茶店などに入り、はじめましての挨拶からコミュニケーションを重ねて商材を販売することになります。怪しさ満点の状態からスタートして、自分や商品のプレゼンをしなければいけないわけです。

はじめの頃は、自己紹介すらまともにできませんでした。そこのハードルをクリアして相手といい関係を築けたとしても、ろくに営業やセールスの経験もなかったので、今度は自分の扱う商材の強みや購入するメリットをうまくプレゼンできませんでした。

いくつも挫折を味わいながら、必死にどうすればいいかを考えました。

  • どうすれば相手が自分のことを信頼してくれるのか

  • いかにして相手に「その商材がほしい」と思ってもらえるか

このあたりを必死に勉強して、実践してを繰り返したわけです。結局、肝心なネットワークビジネスで結果を出すことは出来ませんでした。

ですが、この経験を通じて「人前で話すこと」にはいやというほど慣れていきました。今では、初対面の人が数十人集まったセミナー会場でも、まったく緊張なしに話せています。

また、パーソナルトレーニングやセミナーといった商材を購入してもらうためのクロージング、契約に必要な知識を学べました。

遠回りにみえても本気で取り組めば何か得られる

冒頭でも伝えましたが、ネットワークビジネスや情報商材はビジネスモデルがひどいので、今からやってみようとする人がいたら全力で止めます。僕のこのエピソードを聞いて、20代という貴重な時間をムダに過ごしてしまったと感じる人も多いと思います。

ですが、僕は20代前半でこれらのビジネスに取り組んだことを、あまりムダだったとは思っていません。なぜなら、ビジネスに取り組んだことで今の生き方に活用できるさまざまなスキルやマインドセットを得られたからです。

あのときネットワークビジネスをしていなかったら、時間やお金を失わずに済んだでしょう。しかし、ここまで自分のビジネスを大きく成長させることもできなかったと思います。

この先皆さんがどんな道を選んでも、必ず何か経験を得られると思います(倫理に反することはダメですよ!)。その経験が、数年後の自分を助ける可能性があるということを、ぜひ頭に入れておいてください。

ただし、何でもかんでも挑戦すればいいというわけではないと思っています。新しいことへの挑戦を始めました!というときは、誰もが高いモチベーションを持っています。ですが、少しずつ始めたときのモチベーションは下がっていきます。結果、以前と同じ生活に戻ってしまう。そういう人を何人も見てきました。

僕がたった数年、ネットワークビジネスにチャレンジしてそこから貴重な経験を得られたのは、コミュニケーションやセールス、SNS運用などを真剣に勉強して、試行錯誤を重ねたからです。だからこそ、僕はネットワークビジネスのビジネスモデルを否定はしますが、あのときの経験はムダではなかったと言い切れるのです。

これから新しいことを始めようという人も、そこに真剣に向き合ってみてください。たとえそれが回りの人から見てムダに見えることでも、きっと皆さんの人生にとって大事な経験値を得られるはずです。

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