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「本当に好きな人と」結婚しましょう。

子供の頃から結婚に憧れていた。
結婚にと言うより、
花嫁さんに憧れていたんだけど。

結婚したら幸せになれると思っていた。
だってさ、
シンデレラだって白雪姫だって
王子様と結婚して
めでたしめでたしになるでしょ。

生まれ育ったところに居場所がなくて、
早く出て行きたかったんだけど、

甘やかされて育った私には
出ていく力がなかった。
ひとりで暮らせるとも思えなかったし。

だから余計に、
誰かに連れ出してほしかったんだと思う。それで何度か見合いをして、
気に入ってくれたらしい人と結婚した。

相手は、
私の名前が自分の母親と
同じなのが良かったみたい。
(後にマザコンだからなのが判明)

あの家から逃げたかった私は、
早々に結婚を決めた。

相手は相手で、
31歳になるまでに
結婚したいと言う思惑があったようで、
お互いの利害が一致した。

見合いをしてから4ヶ月後に
結婚式をあげた。
山の上のホテルのチャペルで
ウエディングドレスを着て、
父にエスコートされて幸せだった。

考えてみると、
23年の結婚生活で
この日が1番幸せだった
のかもしれない。

離婚したあと人づてに、
私と結婚したのは
母親を喜ばせるためで、
相手はだれても良かったと聞いた。

酷いと思ったけど、
私だって実家から逃げる
手段として結婚したんだから
あまり人のことは言えないか。

お互いに自分のことばっかり考えていて、相手のことなんて
思いやっていなかったってこと。
好きでもない人と結婚するから
こんなことになっちゃったのよね。

それでも結婚してしばらくは、
相手のことを好きなんだと
思いこんでいた。

フィジカルな関係を
愛だと思ってしまっていたのかもね。

でもそれだけだと長くは続かない。

家族が増えたときに、
土台としての夫婦のあり方が
しっかりしていないと
家庭は成り立たないのよ。

だんだん歪みが出てきて、
ある日とうとう
どうにもならなくなってしまった。

あの人がいると
私は体の具合が悪くなる。
もう無理だと。

それで家を出て別居、離婚。

色々ダメダメなこともありつつ、
今に至る。

子供がいてくれたから何とかなったけど、私ひとりだったら
どこかで潰れてしまってたんじゃ
なかろうか。

で、今切実に感じることは、
本当に好きな人と
結婚しようと言うこと。

そして一緒に暮らしたら、
それだけで家族には
なれないんだということ。

お互いが常に相手のことを
わかろうと努力し続けないと、
夫婦はうまくいくわけがない。

言わなきゃわからないんだから、
思っていることは言葉にしよう。

できる範囲で、ね。

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