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新卒5年目僕と、新卒1年目「カバン君」。⑦ 〜自分とカバン君。〜

ミヤケです。

「カバン君」は僕のカバン持ちです。

カバンを持ってもらったことはありません。

一度もありません。

でも、彼は、初対面の僕の知り合いに会うと、「ミヤケさんのカバン持ちです」と言います。

さて、今日は「カバン君の仲間」について書いていきます。

仲間というと、同期・友人・会社の先輩たちなど色々あると思いますが、今回取り上げるのは「デイサービス(介護施設)で一緒に働く仲間」について書いていきます。

日頃読んでくださっている皆様はもちろん、デイサービスのメンバーにも読んでもらおうと思っています。

まずは前提となる話から。

カバン君を「仲間・後輩」として迎えるという事

これまで取り上げてきた「カバン君」といえば、

・社会人としての基本的な”右から左へ”が苦手
・斜め上の発想、行動で周囲の度肝を抜く
・意外と凹みやすい

こんな感じの人物であると書いてきました。

弊社「GCストーリー」では、施工管理という大胆かつ細やかでスピーディー、高品質な仕事が求められる特性上、これまでのカバン君にとっては「苦手領域のオンパレード」だったわけです。

もちろん、先輩たちが長年積み上げてきたものを毎年のように練り直した研修も充実しており、かなりの部分でフォローやサポートをしてくれます。

しかし、いくら良い会社、働きがいのある会社(働きがいのある会社ランキングでベストカンパニーに選んでいただいています。過去選出5回。)といっても、「人間が作っている」ものに変わりはありません。

良いところがあれば、必ず抜けているところもあります。

ミヤケも随分時間がかかりました。

以前にも書きましたが、カバン君の気持ちは多分、全社員の中でも一番ミヤケが理解できるのではと思っています。

そんなカバン君がなぜ「介護事業部」の見習いとして配属されたのかというと、まあ、色々な事情はあったのですが、

一言で言うとするならば、「身体で感じる」ことを一から学ぶということだと認識しています。

「身体で感じる・・・???」と思った方はこちらを全部飛んでください。笑


さて、そんなカバン君を施設で迎えるにあたって、僕をはじめ、介護のメンバーはどんな心持ちであれば良いのか。
こう考えろ!ではなく、ミヤケ個人はこう考えていて、カバン君本人や関係者と握っている話をまとめてみました。

・今と未来を一緒に見る

カバン君の現在地と未来・将来を一緒に見ながら歩んでいく。
一足飛びでなく、”前を向いて一歩ずつ進む”ことを二人三脚でやっていきます。

・過去に寄り添う

過去は、今でも未来でもありません。過去です。
でも、人間は、そんな過去をとても大切に思います。
家族、友人、記憶の中にある過去の自分の姿(必ずしも事実ばかりではない)、その存在は誰しもあります。
今考えていること、価値観、考え方、行動、全てに過去が関わっています。
カバン君の過去にも真摯に寄り添っていきます。

・対等である

社会人としての年数はもちろんカバン君が一番若いです。
しかし、ほんの少し違うだけです。
カバン君よりも何年多く働いたかは、ほとんど価値を持ちません。(あくまでカバン君と接する過程において)
僕はカバン君にとても大きな可能性を感じています。
しかし、今はまだそれが万人の目に見えるものではありません。
それがいずれ花を咲かせるまで、「カバン君のお手伝いをする」役割を全うします。

これが、カバン君を介護のメンバーとして迎え入れるということです。


「教える・指導する・叱る」を考える

ここからは、カバン君の仲間にぐーっと焦点を合わせながら書きます。

前段書いたようなことを前提として持ちつつも、”やるべき”は目の前の業務・仕事です。

人間って面白いもので、とても欲に弱くできてるんですよね。

前提は理解できているはずなのに、業務になるとついついイライラしたり、怒ったり、キツい口調になったりするわけです。

ウチのメンバーは本当に人格的にも優れたメンバーが集まっているのですが、「人間」が集まっていることに違いはないので、感情的になることは今後きっとあるでしょう。
もしかしたら、もうすでになっているかもしれません。

僕は、メンバーにカバン君を目一杯叱ってもらいたいと思います。

一緒に働く仲間、お客様、関係者の皆様にとって不利益になること、不義理になることは断じて許してはいけません。指導の対象です。

ただ、それが、メンバー個人の欲ベースであってはならないとも思っています。

・自分の子供が大好きで、何にも変えがたい存在だとわかっているのに、ついつい手を上げてしまう。引きつけを起こすくらい叱ってしまう。

そんな相談を何年か前にされたことがあります。

要するに同じことです。

・自分の気持ち(怒り、イライラ、悲しみ、など)を解消するため
・溜飲を下げるため
・優越感に浸るため

言い切ることすらできます。

必ず今後その瞬間がメンバー全員にやってきます。

必ずです。

絶対。


この時にどうすれば良いのか。

簡単です。

「〇〇の時は、自分の感情で伝えてしまった。ごめんなさい。」

と子供の時と同じように、謝ることです。
カバン君に頭を下げることです。

簡単を言いましたが、おそらく相当難しいです。人によりますが。

それでも、そうしてください。

その姿は、写し鏡となり、未来のカバン君になります。

かっこいい大人を見せてあげてください。


変わらない「自分の感情特性」

欲や感情の話を書きましたが、

怒りをぶつけることは決して「悪いこと」とは思っていません。

要するに、

・事前の認識

・事後の対応

で保険をかけることができれば、カバン君はもちろん、自分自身の精神衛生も担保できます。

・事前の認識

感情の癖はなかなか変わりません。
「自分は感情では怒りませんよ」と言いながらも、それを言葉で理解することと身体で理解することは別物です。

そんなとき、自分を責めないでください。
「言葉では理解できているつもりだけど、身体ではまだまだだなあ〜」と、自分自身を抱きしめてください。

単なる特性です。
理解した上で、チームの仲間になって頂いているので、全然問題ないですよ!

・事後の対応

もしも感情的になったら、「ダメだ」と思わず、カバン君本人や周りの仲間に言ってみて下さい。

自分の何が良くなかったのか、何に違和感があったのか。

そう考えることが、自分自身を変えてくれます。

良くなかったと思っても、仲間・メンバーはあなたのことを大切に思っているし、信頼しています。
ダメだなんて思わないですよ。
安心して下さい。


試されているのは自分かもしれない

長くなりましたが、最後です。

今回カバン君がウチのチームにやってきて2ヶ月半。

ここ最近は、勤務の時間も大幅に増えているので、より仲間感が強くなってくるでしょう。

”カバン君ちゃんとできるかなあ”
”カバン君頑張れ!”
”カバン君・・・ちゃんとしようよ・・・”

いろんなことを思うでしょう。

でも、あまりカバン君に目を向け過ぎると、自分自身がどっかに行っちゃうので気をつけて下さいw

あくまで、カバン君は自分自身の写し鏡です。

カバン君は、あなた自身がしていること、表現していることをやっているんです。

「いや、私はそんなことしないから」

してるんです。

行動が同じかどうかはわかりませんが、抽象的な事前では同じことをしているんです。

・仲間を大切にできていますか?
・お客様、利用者様に無礼な言動は取っていないですか?
・仲間やお客様との信頼関係が一方向になっていませんか?
・ついつい自分本位になっていませんか?

素晴らしい、仲間だと思っているので、起こっていないと思っていますが、

もしカバン君にこんな言動があれば、それはきっと、カバン君ではなく、自分自身から出ているものかもしれません。

冒頭、カバン君を「仲間、後輩」として迎え入れることを書きましたが、

仲間や後輩になるのは、決して「叱る対象」「指導の対象」ではありません。

ともに仲間として信頼を醸成し、自分自身の写し鏡を増やし、自分自身を知っていくということです。

カバン君と真摯に向き合えば合うほど、カバン君を通して、今まで知らなかった自分自身を多く知ることに、必ずなります。


皆さんどうぞ、カバン君のことを、よろしくお願い申し上げます。


さて!

日々成長しているカバン君。

令和元年も残り2週間です!

どこまで突っ走れるのか、楽しみです!

※カバン君を支えてくれる最高の仲間たちはこちら!



<終わり>

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