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誰かにもらったHOTひと息つけるコーヒーの味

今、知らない誰かに頂いたコーヒーを飲みながら、このnoteを書いている。

フリーランスのわたしは、基本PCと電波さえあればどこでも仕事ができる便利な身ゆえ、これまでのフリーランスキャリア4年間の間に、カフェで数百杯のコーヒーを飲んできた。

「味のわからない女」として定評はあるものの、自分のコーヒーの好みだってあるし、百名山狂いだった時期は山にわざわざコーヒー豆を持ち込み、早く下山すればいいのに山頂でわざわざミルを回して豆を挽き、お湯を沸かして、手間をかけて「ふぅ〜〜〜」とか言いながらそれなりにコーヒーを楽しんできた。

そんな思い出は置いておいて、
このコーヒーはなんだかすごく美味しい。


と言いつつ、冒頭から突然エモ散らかすのも良くないから、何が起きているのか、わたしの置かれている状況を簡単に記しておく。

前提として、わたしは虎ノ門にある「SIGNAL」というソーシャルギャラリーカフェの運営とコミュニティづくりを設立前からちょっぴりお手伝いしておりまして、

「SIGNAL」は 社会課題解決の兆しを発信する、世界でも類稀なアート&リサーチギャラリー。(気になる方は下記もお読みくださいな。)

ソーシャルイシューギャラリー&カフェ「SIGNAL」は、来場者が情報のインプットとアウトプットの両方を担うところが特徴です。アート展示を鑑賞し、顕在化していない社会課題と向き合う機会提供だけにとどまりません。

社会課題を表現したアートを鑑賞することで湧き上がる来場者の想いがアンケートによりアウトプットされ、そのアウトプットの集合体を当社が様々な角度で”兆し”として取り扱い、社会課題解決のアイディアに昇華させていく、という仕組みです。

アンケートで得た定量データをもとに、社会課題に関するレポートや対話型のイベント、企業・団体・大学との共同プロジェクトも実施予定です。リアルな実地調査による取り組みを通じ、未発見の社会の課題や兆しの発見を目指し、大小隔たりのない社会課題解決に邁進してまいります。

SIGNAL設立時のニュースリリースより

今そのカフェで「おくるとつながる」展という展示をやっているのです。
(今週土曜までだから、気になる人は観に来てね〜〜!)

相手の顔を思い浮かべ、心を込めてものを贈る。その行為には、人と人を、心と心をつなぐ、とてもあたたかで人間的な営みが感じられます。

本展示では、そんな「おくる」に着目し、木村伊兵衛写真賞受賞の写真家新田樹氏とのコラボ展示「写真集『サハリン』の中に見る『贈与』」や、贈与体験エピソード・リサーチデータの展示、誰かにドリンクを一杯贈る「あちらのお客様からです」体験などを通して、加速するデジタライゼーションの影で失われがちな「つながり」の価値を問いかけます。

「おくる と つながる」ニュースリリースより

で、わたしがいただいているのはこの展示に紐付いた、心があったまる企画で生まれた「おくりあいコーヒー」

おくりあいコーヒーの仕組み

この企画の仕組みはすごくシンプル。

▶︎「おくるコーヒー」を飲みたいとき
コーヒーを飲みたい人がいたら、以前来店した誰かが残してくれた無名の「おくるチケット」を1枚もらって、1杯500円のコーヒーを無料で楽しめる。その後、「おくるチケット」の下半分にお礼メッセージを残す。

▶︎「おくるコーヒー」を誰かに贈りたいとき
100円で「おくるチケット」を購入し、上半分にメッセージを書いて店員さんに渡すだけ。

夜のバーで、「あちらのお客様からです」(スッ)とか言われて、おしゃれなお酒とかをご馳走いただくのとか憧れるじゃないですか。こんな胸キュンな展開、漫画でしか読んだことないけど。

わたしは都内で1人でバーとかには出かけることがほぼないから、そんなチャンスがそもそも巡ってこないだけかもしれない。(遠野の居酒屋さんでたまたま出会った常連さんと仲良くなって、彼のキープボトルを一緒に飲み明かしたことがあるくらいである。)

この「おくりあいコーヒー」企画では、「そんな憧れはあるけど自分にはとてもハードル高くてできないよ〜〜」って方でも気軽に、次に来る誰かに想いを馳せて、あったかいコーヒーを贈り合うことができる。

・・・めちゃくちゃ素敵やないか

てなわけで、前置きが長すぎましたが、わたしは誰かに贈ってもらったコーヒーをいただいています。うーん、やっぱ美味しい。

「あなたにHOTひと息」を贈っていただきました

わたしもちょっと照れながら、いそいそと「おくるチケット」を作成しちゃいました。

みやこびとを描いちゃうあたり、主張しすぎたかな

誰かが贈ってくれた「あったかいコーヒー」も、そろそろ飲み終わる。

テキストだけで済ませちゃうことが多いこの世の中、
メッセージカードとコーヒーで、誰かのあたたかい心がつながり合う瞬間って、なんかいいよね。

おくりあいの輪が広がってた

わたしが贈ったコーヒーを誰かが飲む頃には、もう少しあったかくなって、メッセージに書いた通り、桜が美しく咲いているといいなあ。





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