大喜利の「自主トレ」……ってどうやってます?
この数か月ほどかなり熱心に大喜利をやっています。5月からほぼ毎日ネット大喜利に回答し、リアルな場での大喜利にも月一くらいのペースで参加しています。
もちろん確固たる「正解」があるジャンルではないですし、その複雑さが魅力でもあるんですが、表現する人間として当然ながら「ウケは多く、スベリは少なく」と思うようになります。私の通う講談教室の先生も「芸への”欲”が、芸を“良く”する」ということをおっしゃっていました。
ならば稽古に励むのみ……と言いたいところですが、大喜利の「自主トレ」って思った以上に、「どうやったらいいんだろう」となります。先ほどの「『正解』のないジャンル」というのに通じますが、面白いことを言う、ということがこんなにも難しく、奥が深いのかということを痛感させれます。
カーリングのルールは北京五輪から数日で忘れたのに、カーリングの選手たちがどんな自主トレをしてるか、ある程度まではぼんやりと想像がつきます。一方で大喜利は自分が参加しているジャンルであるにも関わらず、上手い人が、面白い回答のために日々どのような鍛錬を積んでいるのか、カーリングよりもイメージが湧かないのです。
以下、自分でとりあえず思いつき、ちょっとずつやっている「自主トレ」を列挙してみたので、アドバイスをいただければと思います! マジで!
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◆面白そうな単語をメモする
日々の生活で「なんかコレ面白くなりそう」という言葉を片っ端からメモします。あくまでちょっと「おっ」と思ったくらいの程度でもメモして、なるべくたくさんの言葉を集める方針で書いています。ある程度まとまったらジャンル分けしたり、自分なりに分析してみます。
以下最近メモした言葉の抜粋です。
ちなみにこの「単語メモ」というやり方は、大喜利友達のナカウラくんが似たことをやっているという話からヒントを得ました。大喜利についてnoteに書こうと思ったのも彼のこの記事やこの記事がきっかけです。
ナカウラくん、また今度モルックやろうぜ!
◆コレクションする
他の人の回答で面白かったものを集約し、折に触れて見返します。スポーツでいうところの「好プレー集」みたいな感じでしょうか。技術的な部分を習うのもそうですが、これは気持ちの面でもこれはプラスになっている感じがします。やっぱり「成功のイメージ」ってどんなもので大事ですし、頑張ろうという気持ちにも拍車がかかります。
そしてこの回答をコレクションするは、特に大喜利をしない人でも楽しいと思います。ちょっとでも「フフッ」ってなったらコレクションに追加しましょう。たまったら勢いよくバーっと見返すとハッピーな気分になれます。
◆いろんなモノマネする
モノマネ大会ではないので、あまり似てなくてもOKです。ただモノマネをするとなると、その対象の言葉のクセに耳が向きますし、ボキャブラリーもそれだけ増える気がします。「男性」「女性」も「あんちゃん」「オネエチャン」とするだけでビートたけし度が爆上がりです。回答フリップを出すタイミングのメリハリにもなるように思います。
ちなみにですが、千原ジュニアがモノマネ芸人のJPについて、「松本(人志)さんのモノマネでJPに大喜利をさせたら、松本さんが答えそうな回答になった」という話もしていました。この話には大喜利上達への大きなヒントが示唆されているような気がします。
◆分析する
笑いを語るというのは少々野暮かもしれませんが、それをあえてやるというものです。他人の回答をお借りするのもアレなので、ちょっと手前味噌ですが、自分のまあまあウケた回答を題材にやってみたいと思います。
こんな感じです。……やっぱりちょっと照れくさい。特にこうやって文字に起こすと尚更です。もちろん自分がスベった回答でもできることはできますが、マジで凹んできちゃうので注意が必要です。
◆お題をつくる
これは「自主トレ」とはすこし違うかもしれませんが、お題を作るのも回答の練習になります。題材を選んだり、言い回しを変えながら、「こっちのほうが盛り上がるかな」とか「このほうが回答者がイメージしやすいかな」とかやってるうちに、具体的な「場の雰囲気」をイメージ出来るようになる気がします。そして自作のお題からどんな回答が出るかシミュレーションし、回答のパターンを考える練習をしていきます。
ちょっと主題からそれますが、お題作成も回答するのと同じくらい好きなので、お題提供で協力出来る場面があれば、積極的にやっていきたいと思ってます。
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以上が私がやっている、主な大喜利の「自主トレ」方法になります。最後になりますが大喜利、チョー楽しいです。ウケたらもちろん嬉しいし、スベったら次の回答にすぐ切り替えれば良いというシンプルさに加え、お題さえあればいつでもどこでもできます。全然お笑いや大喜利に詳しくない人でも、その魅力は存分に楽しめるはずです。
今後も1人でも多くの大喜利プレーヤーと出会い、刺激を受けながら、面白い回答ができればと思います。
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