宮本涼

柔術茶帯 / 理学療法士 / 元60kg級パワーリフター(2009年日本王者·日本記録…

宮本涼

柔術茶帯 / 理学療法士 / 元60kg級パワーリフター(2009年日本王者·日本記録保持)

最近の記事

半月板手術後、半年経過

はじめに練習中に左膝半月板を損傷し、2022年4月8日 に手術を受けました。半年間の治療経過をまとめます。 半月板とは半月板とは膝関節内(大腿骨と脛骨の間)に存在する線維性軟骨です。膝関節の内側と外側のそれぞれに存在し、衝撃を吸収するクッションの役割や、骨と骨の接触面積を広げて膝関節を安定させる役割があります。 受傷機転・症状どの場面で受傷したかというと、柔術の練習中に気を抜いた(力を抜いている)時に膝を押されて、膝がズレたのがきっかけでした。 それ以降、深く曲げた時や、

    • 瞬発力を鍛える

      1.はじめに今回は、瞬発力アップのために行っている『プライオメトリクストレーニング』の紹介をします。 2.プライオメトリクストレーニングとは反動を使って素早く動作を反復する『伸張反射』を利用したトレーニング方法です。神経系の適応を狙いとしています。伸張反射とは簡単に言うと、筋肉が急激に引き伸ばされた時(損傷を回避するため)に元の長さに戻るように収縮が生じる神経生理学的な防御反応のことです。以下に自分が行っている種目を紹介します ①懸垂(マッスルアップ)肘を伸ばし肩を入れて

      • 強靭な腹筋を造る

        1.はじめに強靭な腹筋を造る為のトレーニングについて、自分が意識する種目のポイントをできるだけ短く簡単にまとめます。 2.自分の腹筋トレーニングについて今を遡ること、約13年前のパワーリフター時代に『デッドリフト体重の4倍』『スクワット体重の3倍』を普段から挙げていて強靭な体幹が必要でした。今回はその頃にやっていた(今も維持する程度にやっている)種目を紹介します。 3.腹筋ローラーこれは分厚い腹筋を造る為にはとても手軽で有効な種目です。 どこに力を入れればいいのかわから

        • 『肩甲骨の固定・可動性』〜自重で鍛える〜

          1.はじめに前回、肩関節脱臼についての記事を書きました。 その中で、試行錯誤しながらリハビリを続けるうちに肩甲骨の重要性について深く考えました。手術後のリハビリはストレッチによる柔軟性の獲得とインナーマッスルを鍛えるように指導されます。インナーマッスルは上腕骨頭を関節窩に押し付ける作用があり肩関節の安定に寄与します。自分はスポーツをやるのであれば、もう1段階上を目指して、上腕骨の土台となる肩甲骨の『固定性』『可動性』を高めることで、より肩関節を安定させ、高いパフォーマンスを

        半月板手術後、半年経過

          『肩関節脱臼』10年間の治療経験〜手術前より強くする〜

          肩関節脱臼(反復性肩関節脱臼)の自らの体験をまとめました。この記事は、当時の自分と同じ状況で悩んでいる人の治療の参考になれば幸いです。 1.受傷機転初回の脱臼は2007年(17歳) 当時パワーリフティングをやっており、スクワットのバーベルを担いだ状態で後ろにバーを落としてしまい、肩ごと外転外旋方向に持っていかれ亜脱臼しました。数週間痛かったですが、翌日から普通に練習して競技を続けていました。 再脱臼は2010年(21歳) 総合格闘技の練習でタックルを切られた時(うつ伏せで

          『肩関節脱臼』10年間の治療経験〜手術前より強くする〜