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仕事における“無双”について

僕は時々、仕事で「無双です」「また無双が始まった」「もう、これは無双乱舞」といった感じで“無双”という言葉を用います。

世間一般での“無双”という言葉のイメージはおそらくこんな感じでしょう。

一人(あるいは特定の数人)が、とても優秀でその他を圧倒をする。

これを仕事に例えるとこんなイメージでしょうか。

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複数の案件を同時進行でこなす、通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんのような人材。

しかし、冷静に考えるとこんな人材は滅多にいません。なので、僕が言う“無双”とは、無双系ゲームや漫画で敵キャラが1人のプレイヤーによって無残にも激しく飛びちらって現場が壊滅していく様のことを指して言います。

一般認識=プレイヤーに対しての“無双”

僕の形容=プレイヤーの行為によって発生した現場に対しての“無双”

より具体的に言うと通常、仕事とは下記のような形で進行していくものと考えます。

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上図はシングルタスクのイメージですが、複数タスクであったとしても効率化を図るためには下記のように、関連性のある事柄を時/日/週/月なでスケジュールやコストを配分し進行していくと思います。

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わかりやすく家事に当てはめてみましょう。

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しかし、私がいう“無双”とは下記のようなイメージです。

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見てください。この図を。洗濯を指示しているのにそのプロセスに躓いているし、まったく関係の無いことをして事故っています。おまけに結局スーパーに行っているのであればラーメンの具も洗剤も買えるのに同期がとれていない。

管理職クラスの方、心たりないでしょうか?

部下に案件Aを1Q以内にあげるように指示したにも関わらず、一向にあがってこないので進捗を確認するとまったく別のことに時間を割いていて肝心の案件Aは止まっていた。なんならまったく関係の無い、案件BやCが発生していた…なんて経験ないでしょうか?

これが無双であり、これが同時多発的に発生するのが無双乱舞です。

一人(あるいは特定の数人)の段取りミスというか無双で現場が壊滅状態に陥る……。

今回は“人”に焦点を当てて書きましたが、人ではなく“事象”による無双もあります。例えば、まったくの異業種がラーメン屋を始めたら当たっちゃったので一気に多店舗展開→途中で人材もノウハウもまったくないことに気づいて→余計なコスト発生、しかし時既に遅しでそもそもコミュニケーションコスト肥大→結局失敗。

最近、無双がちになる人に共通項があるように感じています。

一つの案件を各個撃破でコツコツ単中期的にすることが苦手(他の案件に目移りしやすい)

スケジューリングが苦手(工数管理や同僚や他部署との同期が苦手)

視点が局所的なのに案件=手柄だと思いこんで離さない(社会の中の会社の案件であってチームプレイ、チームで成果をあげる仕事だという認識が欠如している)

いかがでしたしょうか?

あなたの身の回りでも無双が乱舞していませんか?(こういのどうやって最適化すればいいんでしょうね……)。