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とても癖の強い珈琲屋さんに行ってきた話。


入店早々『お客様は珈琲について何か勘違いをしておいでですよ』と衝撃の洗練を受ける癖強なお店に行ってきた。きっと私の浅はかな考えでは計り知れない程、珈琲に人生を捧げ、愛した人でなければ放てない言葉だと思った。それなら生きてる内にここにお伺い出来て良かったですと答えると、お店で焙煎した珈琲豆ひとつひとつ香りを嗅がせてくれて、まずはうちの珈琲を飲んでいくといいと。その場でドリップして淹れてもらった。どのお店より遠くからでも香りが漂う、どっしりした重みがありつつも、優しい味のする珈琲だった。

何万何千とお店がある中、たった1人で30種類以上の珈琲を扱い、お店を切り盛りされているのだと店主は話していた。

タンザニアンギラ200g
ニカラグアラ・グーナカツーラナチュラル200g

酸味が苦手ならとりあえずこれを飲み比べてみるといいと、お豆を選んでもらった。

最後に豆を挽いて持って帰るのは、新鮮な採れたてのフルーツを微塵切りにして持って帰る事と一緒だと注意深く教わった。手挽きのステンレスミルを買ってキッチンに豆を置くと、封を開けていないのに部屋中に珈琲の香りが漂っている。今のを飲み切ったら、またあのお店に足を運びたい。

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