見出し画像

poison

彼女の唇に触れると身体が痺れて気怠くなる。鉛の様に重くなった口を微かな力で開き、恐る恐る尋ねる。

『私の事好き?』

ぼんやりと薄れていく視界の中で、真っ赤な唇が艶やかな笑みを浮かべていた。

『好きよ。私を求めてくれるなら』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?