命の恩人。

心臓を手術したのは生後6ヶ月の時。
生まれつき心臓に穴が空いていた、ミルクを飲ませてもすぐ吐いて色白な赤ちゃんだったそうな。

手術された時のことはもちろん覚えてない。
ただ、物心ついた頃には病院に居る記憶が多々ある。

検査で入院したりなど、定期的に病院に行くことが日常だった。

高校卒業するまで手術をしてくれた先生のところに通った。

つい先日、いとこと呑んでいると
「そういえば〇〇先生が亡くなったって」
いとこは新聞社で働いていて、葬儀などの欄を、担当している。

そうか、先生亡くなったのか。

聞くと、転んでそのまま亡くなったらしい。
ピンピンころりじゃないか。

先生は私の胸の傷跡を、見るたびに
「綺麗な傷跡だ」と言っていた。

生後6ヶ月だから歩くこともなければじっと横になってることが多いから、縫わずにテープで傷口を止めてくれていた。


私も結婚して子供が産まれた時。
子供を連れて先生のクリニックに何度か行った。


あぁ、、変わらない院内。
先生は口数が多い方じゃない。

症状を聞き、胸と背中に聴診器を数秒当てると
「ただの風邪でしょう、ゆっくり休んで」
って言ってくれる。

「先生、宮村です、覚えてますか?手術してもらったです、赤ちゃん時」


「あぁ、覚えてないなぁ(笑)最近は子供連れて来てくれる人が増えたよ」

ってね。

先生は地元で心臓の名医としてたくさんの手術をしてきた。

私と同じくらいの歳の人たちはたくさん命を救ってもらった。

人は産まれた時から死が決まる。
いつ死ぬのか?
今世で何をするのか?
使命というものが人それぞれ与えられ、氣付き人生を学ぶ。

死について考えると、今、生きていることのありがたみがわかる。

私は心臓のことや身体的に白髪が生まれつきあったことで、たくさんイジメを受けて来た。

人は違いを探して攻撃する。
自分という立場を上に上げるために人を下げようとする。

上がったところで何もないとは氣づけばいいが。

私は生まれ持った身体の事は誇りに思っている。

今世はこの体を借りて、使命を全うするんだ!と小さな頃からなんとなく氣付いていたんだろうな。
暴力は大嫌い。

曲がった事も大嫌いだ。

世の中には嘘や自分の立場を守るために変な事をする人がいる。

氣付いてほしい、そんな事しても全ては巡り巡って自分に返ってくるんだから。


先生に救っていただいた命。
たくさんに楽しみ
たくさんに笑い
たくさん学んで
生きます!


そちらでも多くの子供達を救ってるんでしょうね。

ありがとう先生。


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