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春待ち小唄

日本には、四季を感じることば、文化、風習がある。都会にいても、それは多少なりとも感じ取ることができる。ただ・・・ビジネスや日々の暮らしにおいては、すべてが高速化、効率化、簡便化されて季節感をゆっくり味わうことが少なくなったように感じるのは、私だけではないと思っている。録画されたテレビ番組を1.5倍速で見る若年層も多いと聞くが、スローな文化も一方で認める寛大さに期待したい。

「春待小唄」

立冬 過ぎし 霜月は
感謝と祈り 幼子の
七五三から 実りの 初穂
八百万の国 惟神(かんながら)
人も 集いて 三の酉


ゆず湯 冬至の 師走月
街の灯りは 聖誕の
飾り賑わい 紅白 歌う
除夜の鐘鳴るや 年越しの
蕎麦に 初夢 富士の山


初日の ひかり 睦月には
初物尽くし 詣出へと
七草そして 小豆の お粥
大寒過ぎるや 春待ちの
兆し 未だ見ず 福寿草


豆まき 立春 如月は
東風吹き近し 春一番
余寒見舞いの 言の葉 来たら
恋匂うかな 懸想文
白梅 紅梅 花だより

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