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補助率50%の日本の農業が「新自由主義的政策で」苦しんでいるわけないだろ、と思った話。

今週、自民党の武井俊輔衆議院議員が乗った車が宮崎県日南市の国道220号で制限速度を大幅に超えて走行した というようなニュースもあり、宮崎1区の緩い自民党支持の有権者にとっては、近いうちにあるとされる衆議院選挙の選挙区では「また」別の候補も選択肢に入ってくる状況になっています。

今のところ、自民現職(比例)と立憲の現職、維新(旧民主党)の元職、参政党の新人(女性)が宮崎1区からの立候補を表明しています。

前回の選挙は、自民の現職の車検切れの車が六本木でひき逃げ事案を起こしていたことも影響し、選挙区では立憲の候補が当選する形になりました。と言っても当確は深夜まで出ず、不祥事議員の比例復活を許す程度の勝利でした。

自民の現職にも入れたくないけど、立憲にも入れたくない(維新?なにそれ)という宮崎市民の苦悩がそのまま選挙結果に出た感じだったんですが、次回もそんな感じになりそうです。

さて、ゴールデウィークの昼下がりにゆっくりしてたら、その立憲民主党の現職の街宣車がまた回ってきたわけですよ。別に聞きたくもなかったのですが実に変なことを言っているのが聞こえてきました。

「自民党の新自由主義的な政策によって続けられなくなった農業を続けられるような政策を進めていきます。」

みたいなことを言って回っているわけですよ。

いやいやいやいやいやw

農業に50%も補助出してる政権のどこが新自由主義なんだよw

https://note.com/jfujimaru/n/n07d265fd5e6c に挿入された「このグラフは2017年にニュージーランド政府が発表した農業レビューからの引用画像」をさらに引用

むしろ、宮崎では社会主義的保護政策で農業が一番優遇されてモラルハザードに陥ってるじゃねーか、と思うわけです。

牛肉畜産業者なんて所得税と住民税もまともに払ってないのに、「子牛の販売価格が下がった」といえば、なんの努力もしなくても国の制度で差額補填してもらえる上に、更に県独自の補助がもらえたりします。

ほかにも たった7人の新規就農者を迎えるために1億4千万円もかけてビニールハウスを作って、半分は補助したり 、農業にだけ宮崎県が独自に経済変動・伝染病等対策資金を制定して貸付限度額を1000万円に引き上げ たりしてるわけですよ。

宮崎で「政策」といえば、ほぼ「農業の保護政策」といってもいいくらいひどい状況です。

県域JA誕生。農業の生産性の低さについては、聖域にせず議論すべきなんじゃないかな、と思う件 という記事でも書きましたが、宮崎県は JA宮崎が単一の事業体として最も(しかも圧倒的に)生産性が低いのに、人数(有権者数)だけがやたらと多い老人だらけの団体が、県内でどんな企業よりも一桁多い最も多くの売上を上げている、というメチャクチャな状態です。

そのため、選挙になれば、どうやって農業にばらまくか、を競うような論戦が始まるわけですよ。

人口減少も進み、円安や金利の正常化も表出しインフレが進行してきている状況で、現実の問題としてそんなこと続けられるわけがないのに、選挙では宮崎ではどこの陣営も、農業!農業!農業!です。

ほんとにいい加減にしてほしいです。

むしろ自民党には本当に新自由主義的な全く補助金を農業に投入しない政策を推し進めていただきたいですね。

あぁ、宮崎1区 入れたい候補が一人もいねぇ…

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