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熱い!「火喰鳥」羽州ぼろ鳶組

大河「どうする家康」から
石田三成が気になり
「八本目の槍」を読み、
そこから
今村翔吾氏に興味を持ち
「幸村を討て」からの
羽州ぼろ鳶組にたどり着きました。
(で、このあと「くらまし屋稼業シリーズを
読み、「童の神」へ)

江戸時代の火消しの物語なのですが、
彼らの熱さに胸打たれて
どハマりしまして…。
また初めからおかわり読書中です。

歴史小説は今まで手を出さなかったのですが
昨年から今村翔吾氏のおかげで
好きになりました。
今までさんざん「英雄たちの選択」を観ているのだから
歴史は好きなのに、歴史小説には手を出さなかったのは
なんでだったんだろうか。

BSで雲霧仁左衛門を観た時に
池波正太郎氏の原作を
初めて読んでみたのですが
こちらは今一つ好みではなかったのですよね。
中井貴一氏のお渋具合&ダンディーなイメージが
つきすぎて、
小説の中の雲霧仁左衛門と
結びつかなかったからかもしれないです。

話が飛んでしまいました。

主人公、松永源吾はかつて「火喰鳥」と呼ばれるほどの
凄腕の火消しでしたが、ある事件をきっかけに
火消しを退きます。
その後、浪人暮らしを続けますが
羽州新庄藩から壊滅した火消組を再建させるミッションで
召しかかえられることになり
人集め、指導にあたります。

熱い男たちの友情、人情、激情に
ついつい読む手が止まりません。
前回も333ページあたりからウルウルが始まり
337ページで決壊。
後半は怒涛の大火のシーンですが
部下の鳥越新之助で胸熱。
奥様の深雪と共にホッとして泣き、
ライバルの大音勘九郎にニヤリとします。

それぞれのメンバーのキャラクターが立っていて
愛すべき人たち。
それぞれの巻で活躍するメンバーが違うのですが
どの巻でも読む人がグッときてしまう箇所が
あるのではないでしょうか。
多分それが今自分が抱えている出来事に
触れているからだろうなと思うのです。

己が矜持を持って
大切な人たち、
江戸の人たちを守る心意気が
とてもかっこよくて、
弱さを見せられる温かい仲間がいて、
読んでいると勇気がもらえる感じが
とても好きなシリーズです。





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