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ユダヤ人である私の悟り

昨日の続きです。

日本人には馴染みが薄く、多分興味の対象にもならないであろうユダヤ教について、分かりやすく書くのは困難だ。そして、私がハマった、ハバド·ハシディズムの世界は複雑だ。

ユダヤ教には大きく分けて3つの宗派があり、私がハマったハバドは、旧約聖書のオキテを忠実に守る正統派の中でも、超正統派だった。そして、人間の内面や魂の学びである、カバラ神秘思想と深く結びついているハシディズムを基本としている。

難しそうに聞こえるかもしれないが、人間は霊長類であり、生命維持の為の本能の他に、魂を持っている存在だ、という事は誰でも知っている。

その魂についての学びに、私は、ハマった。

私は高度成長期に生まれ、働き者の両親の元で、物質的に恵まれて成長した。学校は、良い職につき、社会に適合するのに必要な、道徳を身につける為の、合理的知識しか、教えてくれなかった。

自分に足りない何かを求め、日本を脱出し、ユダヤ教、 厳密に言えば、ハバド·ハシディズムの中に、答えを見つけた。

ハワイでハバドに出会い、フロリダで真剣に学び、ロサンゼルスで、神秘思想と共に現実を生きた。

コロナでの暴動を逃れるように、2年前にここセントルイスに移り住んだ。

ユダヤ教のコミュニティもあり、人々は優しく、ラビの勉強会にも参加し、友人も増え、心身共に快適に暮らしていた。夫の仕事のボスの薦めで、ハバドではないが、正統派のコミュニティの素晴らしい環境で暮らしていた。

それなのに、ここ2ヶ月間ほど、深い落込みに襲われ、家事も学びも全く出来ない状態になった。理由は分からなかったが、次男を亡くしたり、長男と絶縁状態であること等が、原因だろうと思っていた。

ある日、偶然に知り合った女性に、ハバドの女性の為の勉強会に誘われ、出席した。2週間ほど前の事だ。ハバドでは女性の学びも重要視され、ラビの妻が精力的に勉強会を開き、フロリダやロサンゼルス時代に、よく参加した。

久しぶりのハバドの勉強会での、独特の懐かしい魂の言葉が、私の魂と触れ合った。

そうか、私はこれを求めていたんだ。

一瞬で悟った。

若い頃のような、興奮と歓喜で満たされた。

次の日から、祈り、学び、ピアノまで弾けるようになった。

心の栄養不足で、体に不調を来すこともある。

自分の魂と語り、魂の喜ぶ様に、この現実を生きる。

難しいが、努力を惜しまずにいたい。




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