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#3【HIP-HOPのルーツと世界史。ガーナ語🇬🇭を学べばわかる!】

❤ワシントンDCからのお便り❤

はじめまして。世界を駆け巡る国際的プロドラマーMiyukiです。
世界と日本のエンタメ(音楽)についてディープな記事を書いていきます!
よろしくお願いします(*^^*)

今日ワシントンD.C.は30度もありました!
年々暑くなるのが早くなってきている気がします。。
#日本はどうですか

「暑い」といえば赤道直下の「アフリカ・ガーナ」の滞在を思い出します。
→約6ヶ月滞在していました!
→ガーナ大好き

ガーナでの滞在経験を振り返りながら、今日は「ジャズ、HIPHOPのルーツ」について書いていきます
#今日もディープな内容です笑

▼音楽記事の振り返り
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今日まで、【日本の音楽とK-POPの違い】をテーマに、
「世界(欧米系)音楽と日本の音楽」を「音階」「リズム」「音質」の3つの角度から分析してきました。

ここでさらっと振り返ると、

「リズム」の観点では、
日本人は4ビート、欧米人は8ビートを音楽のルーツに持っていて、
言語(日本語/英語)のリズムが音楽に密接に関わっています。

【日本語、韓国語】
→4ビート※上から下に踏みつけるビート
 (田植え、和太鼓・ドンドン)

【英語】
→8ビート※下から上に跳ね上がるビート
 (馬車・パッカパッカ)

このように「言語の持つリズム」日本語と英語で異なるため、洋楽の8ビートに日本語歌詞を乗せると、

変なところで歌詞が切れたり、日本語の高低アクセントがずれて(※雨、飴など)歌詞が聞き取りにくくなります。

ただし、BTSなどのK-popアーティストは「世界(欧米系)音楽に100%寄せる」ことで世界を取っているんです!というような話をしてきました

▼現代音楽のリズムは大きく4種類
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ちなみに、音楽のリズムには、大きく分けて4つのビートがありますね。
→復習です笑

4拍子のリズム(4ビート)→日本語、韓国語

8拍子のリズム(8ビート)→英語

3拍子のリズム(シャッフルビート、スィング等)

16拍子のリズム(16ビート)

ここで、勘がいい方は「3拍子のリズムと関わりがある言語」って何?って思ってましたよね?!
#思ってないか笑
#そこのヘンタイのあなたデス
#16ビートも気になります

この「3拍子リズムの言語」は、今日のテーマである「ジャズ、HIPHOPのルーツ」と深い関連があります
#今日もヘンタイワールドへようこそ

▼3拍子のビートを持つジャズ、HIPHOP
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ジャズ、HIPHOPは「3拍子のビートを持つ」音楽ジャンルです。
→「3拍子」はワルツやポップ・ミュージックにたくさんありますが、ここでは「3拍子の"ビート"を持つ」ジャンルと定義します!

3拍子の"ビート"を持つ音楽は、
【ブルース、ジャズ、ファンク、HIPHOP】などがあります。

これらは黒人の方々が生み出した「黒人系」音楽で「アフリカ(黒人)」にルーツがあります


▼世界史と音楽<奴隷貿易の歴史>
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ここで注意しておきたいのが、【ブルース、ジャズ、ファンク、Hip-hop等】の発祥の地は、アフリカではなく、「アメリカ」という点です。

アメリカの歴史をみると、

①欧州の奴隷貿易によって、「西アフリカ」から多くの奴隷がアメリカ大陸に渡った。
②中でも、チョコレートで有名な「ガーナ」から、たくさんの奴隷が連行されている。
#オバマ大統領のルーツもガーナ

→そんな彼らが、アメリカで生み出した音楽が
【ブルース、ジャズ、ファンク、Hip-hop等】なんですね。
※ 以下は、超マニアックな情報がお好きな方だけお読みください

#興味がなければ次に飛ばしましょう

▼「アメリカ奴隷貿易の歴史」

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ここで、音楽ルーツの理解をもっと深めたい方のために「世界史」と「アメリカ奴隷貿易の歴史」に触れておきます

遡ること15世紀。
ガーナの海岸周辺で「金」が発掘されたのを期に、ガーナは「黄金海岸」と呼ばれていました。当時世界で力を持っていたポルトガルは、ガーナを「貿易拠点」として海岸に「強固な城塞」を設けたのです。

ポルトガル、オランダ、スウェーデンが黄金の権益をめぐって争ったのちに、イギリスが1664年にガーナを植民地化
→ガーナの周辺はフランス植民地だった

イギリスは、ポルトガルが貿易拠点として建設した城塞を、西アフリカ最大の「奴隷収容*城塞」として利用し、奴隷貿易を盛んに行ないました。
 (*城塞=見た目はお城で、中は劣悪な奴隷収容施設。)

                                                                                                      Photo by. Miyuki Marica Tani


ガーナをはじめとする西アフリカの国々からたくさんの奴隷がここに集められました。

そして、ガーナは過去に内戦が一度もない平和な国で、国民は、性格が温厚で、優しく、気が長い、相手の空気を読む。
→なので、奴隷として扱いやすかったのかもしれません。。

                                                                                                      Photo by. Miyuki Marica Tani
                                                                                                      Photo by. Miyuki Marica Tani


▼ガーナの音楽、言語、子守唄
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ここからは、いよいよジャズ等の「3拍子ビート音楽」のルーツである
「ガーナの文化を解説」していきます!
→ 私が現地で得た体験や知識も踏まえて書きます

アフリカには、多くの少数民族が暮らしていて、それぞれが言語を持っています。

ガーナも同様、細かく民族が分かれていて、言語や文化が異なります

よって、イギリス植民地から解放された今もガーナの公用語は「英語」です。ただ、彼らの英語は、独特のアクセントを持っているんです。

ちょっとハネるというか。。ちょっと変わったタメがあるというか。。

「3拍子のビート」ぽい!!

また、現地で暮らしていると「あれ?英語じゃないな?」という言葉をよく耳にしました。

聞くと、英語以外にも「ローカル言語の標準語=ツウィー語」があるんだそう。(私はガーナに足掛け半年滞在してたんですが「ツウィー語」が話せます!)

#みなさんの頭に浮かぶあの4文字、、
#へんた、、

そして、ガーナの国民的音楽「ハイライフ」(日本でいう歌謡曲)は、「ブラス・セクションやギターやアフリカの楽器」が入る「大きな編成のジャズ」なんです。

そして、やっぱり「3拍子ビート」なんです。

そして、「ハネる英語」「ツウィー語」「ハイライフ」だけでなく、
ガーナの「子守唄」「漁業の歌」そのどれもが「3拍子のビート」なんです!
#ジャジャジャーン !!!

↓ よかったら、実際に音源を聴いてみてください❤

◆ガーナの漁業の歌


◆ガーナの生活の歌

子守唄は0:55-0:59あたり。お母さんが赤ちゃんの背中を叩くリズムが1,2,3、1,2,3 になっています!
→ガーナの方々の独特の英語リズムにも注目

◆ガーナ発祥の音楽「ハイライフ」



アメリカで生まれた【ブルース、ジャズ、ファンク、Hip-hop】は、西アフリカ・ガーナの文化にルーツがあり、彼らが持つ「3拍子のビート」が音楽のリズムに反映されているんですね〜!!
→だから日本人には馴染みのないリズムなんです

音楽を深堀りするときには、世界史、言語、民俗学も併せて見るとより楽しいですよ❤

→今度は16ビートのルーツも探ってみましょう♫

それでは今日も良い一日を~(*^^*)

オチナ~(ツウィー語で「また明日」)

※今日の記事が分かりにくかった方は、「えんとつ町のプペルNYブロードウェイミュージカル」に挑戦中のセトちゃんの音楽解説(4/4前後)がオススメです

❤セトちゃんのエンタメ挑戦記 
※ Voicy(音声メディア)
https://voicy.jp/channel/2523
❤セトちゃんのエンタメ挑戦記
http://salon.jp/setochan

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