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『東山魁夷』展

18.11.10

あのねー、これは本当にすごいよ。ムンク展といい勝負。周囲が挙って大絶賛する理由、入場してすぐによく分かったし、書き留めたいことありすぎてまとめるの難しい😵

東山魁夷の印象は、一言で表すと「日本のフェルメール」。彼は「青の画家」と称されていたけど、光の表現力や独自の美しい青"東山ブルー"を使用するあたり、フェルメールそのものでは?

戦争で家族も家も全てを失い、人生のどん底にいたときに目の前にある自然と自分の心の動きが重なり合うのを感じたことから自然を描くようになったらしい。「死を覚悟した時にみた平凡な風景が、生命に満ち溢れて輝き何よりも美しく感じた。」てさ、いつか現代文で読んだ小説にも同じようなこと書いてあったよね?日常的な風景は、悲惨な光景を目の当たりにした後、感動するほど美しく平和なものに見えるのか、なんてあの小説読んだ時も思ったなー。
で、作品についての感想なんだけど、まとめられないから箇条書きにメモしたこと3つそのまま載せると

1
どうしてこんなにも美しく、息を飲むほどの感動を絵に収められるのか。恐怖すら感じるほどに、その場の空気感や静けさ、全てが伝わる。

2
意味分からないくらいに美しい。空のグラデーション、空気が澄んでいる。目の前に山がある。実際に私がそこにいる。

3
絵の前に立つと胸の鼓動が高鳴る。あゝここまで臨場感があり、涙が溢れるほどの作品は滅多に出逢えない。ありがとう。

こんな感じで、メモを見る限り終始圧倒され魁夷の虜になっている様子が伝わる(笑)
晩年の連作「白い馬のみえる風景」
白い馬は魁夷自らの"祈り"の現れで、白い馬が小さく出現したのは、心の平和を願う祈りであり、祈らなければならぬ心の状態であったそう。解説読まなくても、白い馬が守護神を象徴していると感じるほど素晴らしい連作でした。
時間があればもう一度行きたい、、、

魁夷のかっこよすぎる言葉(メモ)
「描くことは"祈り"であり、それであるならば、そこにどれだけ心を籠められたかが問題で、上手い下手はどうでもいいこと。」

#感想 #美術 #芸術 #展覧会 #東山魁夷 #国立新美術館

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