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MIZOE ART GALLERY アートギャラリー みぞえ画廊 Modern / Contemporary Tokyo / Fukuoka JAPAN #mizoeartgallery mizoe-gallery.com

最近の記事

執念で挑む【没後10年 吉村芳生展】

東京店での2024年最初の企画展、「没後10年 吉村芳生展」についてご紹介いたします。 会期は2024年1月13日(土)~28日(日)。 ちょうど5年前の2019年1月にも、東京店で吉村芳生展を開催しておりました。 そして初めて吉村芳生の個展を画廊で開催したのは14年も前の2010年にさかのぼります。2013年に63歳という若さで突然なくなった吉村氏、みぞえ画廊で最初で最後の個展となってしまったのです。 吉村芳生 1950年に山口県で生まれた吉村芳生、スケール感と緻密さ

    • ーインターンシップ体験記ー

      今回も、インターンシップにご参加いただきました学生さんのフレッシュな体験記を書いていただきました!それではどうぞ↓ はじめに  今回、みぞえ画廊さんのインターンシップに五日間、参加させていただきました。 私は大学で建築を学んでいる学生ですが、アートに興味があるだけの私をインターン生として受け入れて下さりありがとうございます。 時としてアートというのは空間そのものや空間の中で起こる体験のことを指すと感じており、アートと建築は密接につながっていると感じます。「アートを売る側」、

      • 知らないということを知る。奥山民枝展

        2023年11月11日(土)~26日(日)に開催いたしました奥山民枝展について遅ればせながらお伝えしたいと思います。 本展はコロナで延期したこともあり、国内では実に4年ぶりの個展となりました。 奥山氏の代表的なモチーフである太陽、雲の他に、過去には多く描いていた花が登場しています。 奥山民枝氏の個展は、みぞえ画廊でも過去に数回開催させていただいており、太陽と雲の作家、というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし今回は、色とりどりの花が咲き乱れ、ピンク色の空に鉱

        • 生誕130年記念 児島善三郎展 自然との共生 -時代が善三郎を求め始めている。

          みぞえ画廊福岡店では、昨年生誕130年を迎えた福岡出身の画家、児島善三郎の展覧会を開催しました。(2023年10月14日(土)~10月29日(日)※終了しています) 児島善三郎は、福岡市中島町(現在の中洲中島町)の紙問屋児島本家の 長男として1893年(明治26年)に生まれました。 福岡県立中学修猷館在学中に、絵画同好会「パレット会」を結成し、 絵画の世界へのめり込んでいきます。(このパレット会には、同学年の中村研一、一つ下の学年の中村琢二兄弟も参加していました。) 画家に

        執念で挑む【没後10年 吉村芳生展】

          祝30周年!アート台北2023出展記録 その1

          こんにちは。はじめまして。みぞえ画廊東京店スタッフの C です。 気づけばもう年末に…。今回note初投稿の場を賜った私がお届けするのは、先日参加してきました台湾のアートフェア、ART TAIPEI 2023についての様子になります。 せっかくですので会期中の風景だけでなく準備段階やフェア後のあれこれも合わせてご紹介できればと。画像多めでいきたいと思います。ぜひゆるりとお読みください。 30周年 目次にもあります通り、アート台北(以降日本語表記)は今年で30周年を迎えまし

          祝30周年!アート台北2023出展記録 その1

          素材が持つ時間という重み。宮﨑甲展

          福岡出身の彫刻家、宮﨑甲氏の個展を開催中です。 弊画廊では、2018年の個展以来2回目の開催となります。 当時の展覧会の様子を伝えるブログ記事を懐かしく見ていると、新聞記者の方に今後の展望を尋ねられて、「ブロンズの他、木、石など、様々な素材を扱ってきた今、あらゆる縛りを解き放って、自由な制作の領域に踏み出したい」と意気込みを語るご様子が。 言われてみれば、本展会場を見渡すと、抽象的な作品が多く見受けられます。蝋型鋳造という技法を用いた彫刻作品が約50点並びました。 蝋型鋳

          素材が持つ時間という重み。宮﨑甲展

          塩井一孝展 「光の呼吸」

          塩井一孝展 「光の呼吸」 2023年8月19日-9月3日  光を写した石 「写光石」を制作しているアーティスト 塩井一孝さんの個展を開催いたしました。 「写光石」どのようにして作られていると思いますか? はじめてご覧になられるお客様は、「石にペイントしている?」、 「こういう天然石があるの?」 と興味津々のご様子でした。 木漏れ日や水面に反射している「光」を写真に捉え、和紙にプリントし、それを石に貼り付けた「写光石」。 確かに身近にあり、目に見える存在なのに、決して触れ

          塩井一孝展 「光の呼吸」

          染めない絞り染め?松本千里展 戀-Ren-

          「松本千里展 戀 -Ren-」が2023年7月1日(日)よりスタートいたしました。 今回は、インスタレーション作品がメインとあって、みぞえ画廊始まって以来の大掛かりな展示となりました。 新館の大きな吹き抜けを活かした本展のダイナミックな構成は、ご鑑賞に訪れた皆様を心象の小旅行へと旅立たせてくれることでしょう。 いや、まずこれなんですか? 気持ち悪い!綺麗!かわいい!など、様々なご感想を頂いております。なんだかもこもこしているこの白い物体・・・近づいてよく見ると、にょきに

          染めない絞り染め?松本千里展 戀-Ren-

          「あわい」を表現する

          「あわい」中村宏太展開催中です。 みぞえ画廊福岡店では2回目の個展となります。 前回個展の様子は↓こちら 前回は、弾丸を用いた美しさと危うさの同居する緊張感のある作品がメインでしたが、本展では平面、立体、インスタレーションなど過去の代表作も交えて幅広く展示されています。素材も様々ですが、そこには通底するテーマがあります。 それは、あらゆる物事の境界を表現している点です。 相反するものが境界を超えて同居する ガラスの他、様々な素材を重ね合わせ、弾丸で撃ち抜いた作品。 その

          「あわい」を表現する

          【福岡店】ゴールデンウィーク大感謝祭 SALE開催中です

          新緑が目に鮮やかな季節となりました。 皆様お変わりなくお元気にお過ごしでしょうか。 さて、みぞえ画廊では「ゴールデンウィーク大感謝祭」を開催いたしております。油彩、リトグラフを中心に、現代・物故・海外作家など、幅広いジャンルの作品をお求めやすい価格にて展示いたしております。 主な出品作家 坂本繁二郎/ 熊谷守一/ 梅原龍三郎/ 安井曽太郎/林武/ 小出楢重/ 里見勝蔵/ 東郷青児/ 田崎廣助/ 鈴木信太郎/ 香月泰男/ 猪熊弦一郎/ 荻須高徳/ 脇田和/ 井上長三郎/

          【福岡店】ゴールデンウィーク大感謝祭 SALE開催中です

          みぞえ画廊 2回目のアートバーゼル香港2023出展記1(2023年3月)

          アートバーゼルとは?  約3年間続いていたコロナの影響や韓国やシンガポールなどの新興アートマーケットの影響が広がり、香港の優位性が失われつつあると言われるなか、3月21日に香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開幕したアート・バーゼル香港2023(Art Basel Hong Kong、以下ABHK)をレポートします。 まず、アートバーゼルとはなにか?※以下、ARTNEWSJAPAN記事から 「アートバーゼルは、スイスの都市バーゼルで毎年開催される世

          みぞえ画廊 2回目のアートバーゼル香港2023出展記1(2023年3月)

          創造とは破壊行為、そして…。望月菊磨展 4月9日まで

          最近めっきり暖かくなってきましたね。 画廊の花壇にも色とりどりのお花がさきみだれています。皆様いかがお過ごしでしょうか。 みぞえ画廊福岡店では、望月菊磨展を開催中です。本展では、70年代の代表作から最新作までを同時に展示することで、未来への展望を臨む展示となっております。 70〜80年代の「破壊シリーズ」を経て 真っ白な画用紙を用意して、絵を描こうとしたとき、妙な緊張を覚えた記憶はありませんか?何か取り返しのつかないことになりそうな気持になってしまう・・・きっと、創作と

          創造とは破壊行為、そして…。望月菊磨展 4月9日まで