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-映画紹介-「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー」 いつ、誰が、何が原因で発症するかが分からない病気なのよ。 

《乱れ撃ちシネnote vol.177》

「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー」 Netflixシリーズ全12話 韓国

鑑賞日:2024年2月9日 Netflix

【Introduction】
本日の一本目。

24.02.02(3) -☆- 『老後の資金がありません』  前田哲監督 2023年 日本  Netflix
夢に向かって一直線に生きる筋ジストロフィー患者を演じた大泉洋見たさで観た『こんな夜更けにバナナかよ~愛しき実話~』で大笑いさせてくれた前田哲監督。

その後、
一つぶで二度美味しい見事なサスペンスを組み立てた『そしてバトンは渡された』も、

広瀬すずの美しさと見事な演技で感動させてくれた『水は海に向かって流れる』も大好き作品なんだけど、

『老後の資金がありません』には全く入り込めずに30分で途中下車。
残念。

前田監督の次回作は2024年6月公開予定の『九十歳。何がめでたい』は原作の佐藤愛子の役を草笛光子が演じるので期待したいところ。

原田眞人監督作品を見つけた。
24.02.02(4) -☆- 『バッド・ランズ』  原田眞人監督 2023年 日本 Netflix
原田監督はお気に入りの監督の一人。
『突入せよ!あさま山荘事件』(2002)、『クライマーズ・ハイ』(2008)、『日本のいちばん長い日』(2015)など動きのある映画が多いけれど、ぼくが好きなのはコギャルの純情を描いた切なさいっぱいの『バウンス ko GALS』(1997)と井上靖の自伝的な原作をみごとな文芸作品にしあげた『わが母の記』(2012)だ。

原田監督の最新作『バッド・ランズ』は安藤サクラ主演。
つまらない分けはないので期待は大きかった。
ところが冒頭からセリフが聞き取れず急展開する作品世界に入り込めず30分ほどで途中下車。
原田監督の作品を途中下車するのは初めてだ。
深夜で眠かったからか体調が悪かったのか?
いずれ再挑戦しなくては。

24.02.03(5) -☆- 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』 ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート監督 2023年 アメリカ Netflix
Filmarksなどでも評判になっていた作品がようやくサブスク定額見放題になった。
三回ほど途中下車しながら観たけれどサッパリ作品に入り込めない。
何が面白いのか。
波長がまったく合わないとしか言いようがない。

Netflix今日の映画No.1につられて観たのが。
24.02.03(6) -☆☆- 「バッドランド・ハンターズ」 ホ・ミョンヘン監督 2024年 韓国 Netflix

お粗末な近未来ディストピアものウィズ・マッド・サイエティストだった。

24.02.03(7) -☆- 「ジョンウィック︰コンセクエンス」 チャド・スタエルスキ監督 2023年 アメリカ Netflix
初めて観たけれどかなり評判のシリーズじゃなかったかなこの作品。
50分まで我慢したけれどこれは時間の無駄。
ただただ無意味な銃撃戦が続くだけで飽きる。
なんでこれがNetflix本日映画第二位なんだろう。

今ひとつ馴染めない映画ばかり続いたので韓国ドラマに戻ってみた。
24.02.09(8) -☆☆☆☆- 「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー」全12話 イ・ジェギュ監督 2023年 韓国 Netflix
これが大当たり!
病院ものドラマと言うと天才的な医師が活躍するパターンが多い。
過去に面白かった病院もの韓国ドラマと言えばこの二作。

《乱れ撃ちシネnote vol.144》 -☆☆☆☆-  『ドクター弁護士』
ドクターで弁護士って?
これはかなり面白かった。

《乱れ撃ちシネnote vol.149》 -☆☆☆-「浪漫ドクター キム・サブ」シーズン1 
韓国版『赤ひげ』。
キムサブを演じるハン・ソッキョが素晴らしくはまり役。

《乱れ撃ちシネnote vol.155》 -☆☆☆☆- 「浪漫ドクター キム・サブ ~シーズン2~」

現在シーズン3がFODで定額見放題。


「今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー」の主人公は精神科の新任女性介護師。
ヒロインが初々しく精神科が舞台というのが興味深いので一話だけでもと観始めたら物語の展開もたくみ。
斬新でシャープな演出に引きずり込まれて全話観てしまった(24.02.03〜09)。

心理学者のアドラーが言うように「すべての悩みは対人関係の悩み」ということがよく分かる筋立てだ。
医者、介護士、患者、患者の家族をめぐる微妙な対人関係のもつれ。
それぞれの言い分は正しいけれど微妙な行き違いや思い込みや自分勝手な優しさが絡み合って問題を複雑にしてしまう。

いったい誰が正常で誰が異常なのか。
恐らく多くの人は非正常。つまり正常と異常の境界線上をさまよっているのだと思う。
とても素敵なドラマでパク・ポヨンがまじめな性格の新米介護師を見事に演じている。
当初は厳しかった上司の看護師長も一生懸命な彼女を見守っているうちに暖かくサポートするようになりますが、看護師長以下脇をかためるキャスティングのコントラストが素敵なハーモニーを醸し出す。
派手さはありませんが心と体のバランスが崩れるとはどういうことかを考えさせてくれる素敵なドラマでした。

【物語の概要】
ミョンシン大学病院で介護師3年目のチョン・ダウン(パク・ポヨン)は内科から精神病棟に配属されました。
看護師長のソン・ヒョジン(イ・ジョンウン)の指導のもとにまじめな性格の彼女は患者たちに対してとても親身に対応します。

医者や同僚の介護師たち、さまざまな病状を持った患者たちとの交流を通じてチョンは周囲の人々に希望をもたらします。
あわただしい毎日を過ごしながら患者や患者の家族たちとのトラブルを乗り越えながら日に日に介護師として成長するチョンでしたが、ある日・・・。

【Trivia & Topics】
✥原作について。
原作「精神病棟にも朝が来ます」の著者イラハが精神病棟の看護師として勤めていた時の経験をもとにストーリーを組み立てました。

✥パク・ポヨン。
830万人を動員した大ヒット映画『過速スキャンダル』で主演を演じたポヨンは数々の賞を総なめにして「国民の妹」という愛称がつけられた安達祐実に通じる童顔の女優さんだ。
ぼくはAmazonで『過速スキャンダル』を観たがコミカル・センスの波長が合わず途中下車してしまった。

【5 star rating】
☆☆☆☆

(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。

【reputation】
Filmarks:☆☆☆☆★

Netflix




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