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-映画紹介-「医師チヤ・ジョンスク」 100歳時代の50歳はまだ若者よと一念発起して専業主婦が研修医から人生を出直すことに・・・

《乱れ撃ちシネnote vol.179》

「医師チヤ・ジョンスク」全16話 キム・デジンキム・ジョンウク監督 2023年 韓国

鑑賞日:2024年3月1日 Netflix

【Introduction】
前回の「ペーパー・ハウス・コリア」はかなり楽しめた。

じゃ、本家はどうなっているんだろうということで。
24.02.18(14) -☆- 『ペーパー・ハウス』  ヘスス・コルメナール監督 2017年 スペイン Netflix
スペイン発のこのシリーズはヨーロッパで大好評を呼び現在シーズン4まで放送されている。
だけどこれはちょっとな〜・・・
テンポも演出もゆるくてダメでした。
40分ほどで途中下車。
残念。

「梨泰院クラス」とともに第4次韓国ブームの引き金となった「愛の不時着」の主人公を演じたヒョンビンと、
『ハナ〜奇跡の46日間〜』ペ・ドゥナの対戦相手を演じたハ・ジウォンの共演作。


24.02.21(15) -☆- 「シークレット・ガーデン」 シン・ウチョル、クォン・ヒョクチャン監督 2010年 韓国 Netflix

つまらなくはないし、主役の二人もいい感じ。
ハ・ジウォンのようなボーイッシュな女優は大好きなんだけど今は胸キュン・ラブ・コメディを見る気分ではないので第2話の30分で途中下車した。


韓流ドラマを見始めてからまだ一年にもならないけど今やどっぷり韓流沼にハマってしまった。
ここらで韓流ブームの引き金となった作品を観ておこうというのでこの作品を。
24.02.21(16) -☆- 「宮廷女官チャングムの誓い」 イ・ビョンフン監督 2003年 韓国  Amazon Prime Video

第二次韓流ドラマ・ブームの火付け役と言われている作品。
残念だけど一話で途中下車。
再挑戦もしたけれど二話で途中下車。
某韓国映画評論家が強烈にプッシュしていた「ジャイアント」

を観たときと同じ感覚。演出も芝居も役者も古臭いテレビドラマじたてで今からこれに時間は費やせない。


2月15日(木)の配信以降「今日のシリーズTOP10」において、日本、インド、香港、タイなどを含む世界16の国と地域で1位を獲得。
また、世界92の国と地域でTOP10入りを果たすなど、大ヒットを記録中。
勢いは衰えることなくさらなる広がりを見せ、
配信2週目(2/19(月)-2/25(日))のNetflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)では、1位を獲得!世界を”忍者ドラマの新風”が席巻している!
と大々的に宣伝されている大ヒット国産ドラマシリーズを観た。

24.02.21(18) -☆- 「忍びの家」 全8話 デイヴ・ボイル 瀧本智行 村尾嘉昭監督 2024年 日本 Netflix

第一話の40分ほどで途中下車。
なんなのこれは。
何が面白いのかな。
何の魅力も感じない。
それにしても大絶賛している人が多いこともあるしいずれ再挑戦かな?

24.02.21→(17) -?- 「悪の花」 全24話 キム・チョルギュ監督 2020年 韓国 Netflix
ぼんやりした始まり方だったが一話の中盤以降じわじわ面白くなってきたけれど眠くなってきた深夜に観始めるたために根気が続かないので中断。
再挑戦してみたい。

サイトに流れる派手な宣伝文句に釣られた観たのが大ブームを呼んだマンガのドラマ化。
実写不可能と言われていた作品に挑戦!
だという。
24.02.25(19) -☆☆- 「沈黙の艦隊」 吉野耕平監督 2024年 日本 Amazon Prime Video
冒頭のシーンから緊迫感を感じない。
芝居も古臭く、演出にも目を引かれないので15分で途中下車。
翌日再挑戦した。
陽気な絶望と絶望的な歓喜が混在しているモーツァルト(第六話、3分30秒のせりふ)の使い方が上手い。
疾走する哀しみ。
とは言え、画角や演出にも不満だらけ。

いままで観た潜水艦映画で一番感動したのはウォルフガング・ペーターゼン監督の『Uボート』(1981)。

あまりにも素晴らしいので“ディレクターズ・カット”と“TVシリーズ完全版”と“オリジナル劇場公開版”が収録された本編約657分+映像特典(4枚組)+24P解説書のパーフェクト・コレクションのDVDまで買ってしまった。
ディレクターズ・カット版、劇場公開版、TVシリーズ完全版のどれを観ても過不足なく面白いという信じられない作品だ。
特に驚いたのはこの作品からは潜水艦内の臭いが感じられたことだった。

潜水艦映画というのは密室空間ドラマなので閉鎖されて逃げ場のない動く密室の恐怖が浮き彫りにされなければ緊迫感が生まれない。
「沈黙の艦隊」からは密室空間の恐怖が全く感じられなかった。

役者がうまい、演出が鋭い、巧みな物語。
それぞれが映画の魅力をもり立てる要素だけれど、
ぼくがもっとも興味があるのは物語をどんな語り口調で伝えてくれるかということだ。
その場面をどんな画角で切り取って見せてくれるかということが重要だ。
狭い空間で戦う恐怖はワイド・レンズで撮られた画面からは全く感じられなかった。


20年間専業主婦だった女性が一念発起してレジデント(研修医)から復帰するという物語は面白そうだな、とこの作品を。
24.03.01(01) -☆☆☆☆- 「医師チヤ・ジョンスク」 A Netflix Series キム・デジン、キム・ジョンウク監督 2023年 韓国 Netflix

第一話から面白い。
ヒロインのオム・ジョンファは『ダンシング・クイーン』(2012)で切ない味を出して印象的だった女優さん。

コミカルな韓国ドラマはユーモアの波長がちがうからなのか楽しめない作品が多いけれどこれは大笑い出来る。

【物語の概要】
チャ・ジョンスク(オム・ジョンファ)は医師免許を持つベテラン専業主婦。
有名大学病院の教授である夫のイノ(キム・ビョンチョル)と優秀な二人の子供たち、姑ととももに幸せに暮らしていた。

一見平和そのものだったが夫婦仲は冷え切っていたし、姑からは自分の息子はあなたと結婚したのが間違いだったと疎まれていた。
毎日メイドのように扱われて家族からは感謝の言葉ももらえない。
平凡で平和な暮らしではあるけれど心の奥深くでは医者だったころの生きがいのある毎日を忘れられない。

ある日、ジョンスクは体調を崩して入院。
急性肝炎と診断され肝臓移植が必要になった。
ところが頼みの綱である夫イノはなんと肝臓の提供を拒否してしまう。
しかし主治医のロイ・キム(ミン・ウヒョク)に命を助けられるた彼女はそれを機会に「もう一回良い医師を目指そう」と決意する。
20年続いた専業主婦を廃業して新人レジデント=研修医として人生を再出発することを決めた。

【Trivia & Topics】
✥微妙なトライアングル。
いかにも主婦然として平凡に暮らしていた女性が一念発起して医師となり生き生きとした女性に生まれ変わるのが見もの。
オム・ジョンファの普通の主婦ぶりと嫌味な夫のキム・ビョンチョルとその母パク・チュングム3人のトライアングルが現実にもありがちな構図で楽しめます。

【5 star rating】
☆☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。

【reputation】
Filmarks:☆☆☆☆

Netflix




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