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ひとりで生きていける/人間関係の構築の重要性

「今さら恋人なんか」
「いちいち仲良くする必要なんて」
「別に誰とも関わらなくてもひとりで生きていけるし」

よく聞くセリフではある。他人を必要としない生き方。「人間関係を構築することが重要だー!」なんて話に対してまるでテンプレ回答の様に「いや、ひとりで生きていけるから」と言うコメント。

個人的には「なれあい」に該当する人間関係なんて有って無いようなもの、とは思っている。何かあれば膝寄せ合って、あーだこーだ『無意味な話』をする。『無意味な話』って、雑談のことじゃないのよ。やれあの人の性格が悪いだとか、やれバイトのあの子がイケメンだとか、やれあの新米は出来損ないだとか…。ね、無意味な話でしょ?それでいて反論を唱えるとまるでいじめの様に蚊帳の外。いっそ蚊帳の外の方が気分が良かったりするけど。

そういう関係性をイメージした上で「人間関係なんか不必要。ひとりで生きていける」と言っているのであれば、そもそもの前提条件が間違っているんじゃないか?と指摘させて頂きたい。この話を終えたときに、私も誰かに切り捨てられるかもしれない、と言う覚悟の上でお話させて頂こう。


人間関係の構築、と言うとイメージするのは新しい環境に立ち入った時に気軽に会話できる相手を探すだとか、友達作りだとか…だと思う。ただこのnoteにおいては「誰と仲良くなるのか」とか「どうやって人間関係を構築していくか」ではなく、「人間関係を構築することの重要性」と言う部分に焦点を当てていきたい。


実のところ、普通に生活している中で人間関係の構築と言うもの自体は日常的に発生している。コミュニケーションがまさにそれ。質問されたことに回答する。こちらが質問したことに回答してもらう。質問→回答と言う一連の流れはひとつの「人間関係」なのだ。

もう少し細かく考えてみる。質問した相手が、その事柄に大変詳しい人だったら、おそらく1訊いて100返ってくる…と言う状況が生まれるだろう。しかし、相手が実は「知ったか」だったら?1訊いて10返ってきたとして、実は9.5が間違った情報だった…なんて可能性もある。

これと人間関係をどう結び付けるのか。端的に言うと、「1訊いて100返ってくる人」は自分にとって「良好に関係を結べる人」であり、「1訊いて9.5が間違った情報を教えてきた人」は自分にとって「悪い話を持ってくる人」なのだ。


「良好な人間関係」と言うのは、『自分が道を誤りそうな時に引き戻してくれる関係』とも言えるだろう。そういう人とはずぶずぶの依存関係になんてならないし、Win-Win(相互利益)になる話を自分も持っていこうとするはずだ。正しく共に喜び、正しく叱咤激励しあえる人…のことを、「良好な人間関係」と呼ぶんじゃないかと思う。

逆に「悪い人間関係」は、それこそ顔合わせれば誰かさんの悪口を言い合ってみたり、相手に依存する(または依存される)様な、泥沼の様な関係性を指すのではないかと思う。そういう人って、美味しいお菓子は手土産にしても幸せな話の共有はしようと思わないでしょう。そして、おそらく世間一般で「人間関係の構築なんていらない」と言っている人の大半は、この「悪い人間関係」の世界に多く晒されてきてしまったのだと思う。

「人間関係なんて」と思う人は、右を見ても左を見ても、良い関係を築ける人・築いている人が居なかったのかもしれない。子供の頃なんか顕著ですよね。クラスの目立つ人からいじめられてたとか、いじめにあってる子を黙って見てたとか。そういう記憶をいつまでも引きずったまま大人になってしまったのかも。


「人間関係」を構築しないことの不具合って何だろうか。孤立状態であること、がまず挙げられる。孤独でも良い、孤立状態でも構わない。そう思う人もいるかもしれない。それの何が問題なのか、と。

単刀直入に言うと、俗に「コミュニケーション」に該当する能力が低下していくと言える。自己意思の適切な表示、他人への配慮など。孤独な老人が横柄な態度を取る、とかよく聞くでしょう?自分の意思表示が適切に出来なくて、理解してもらえないからと配慮を欠く。他人への配慮を欠く人間が自分に配慮してもらえるわけないじゃないか。カッとなりやすい人とかも、もしかしたら実はコミュニケーションスキルが低いタイプなのかもしれないね。

今、これをお読みで「人間関係なんか…」とお考えの方、将来の姿が”ああなっても”構わないならその意志を貫けばいいんじゃないかな、と思う。少なくとも待っているだけで何かが変わるわけじゃない。自ら行動することは必須だ。「待っていてもいつかどうにかなる」とお思いなら、やっぱり心が子供のままなのかもしれないね。ひな鳥の様。


「良好な人間関係」を構築するために必要なのは、自分が一歩踏み出せること…なのかな、と思う。個人がいかに成長するかによって、周囲のコミュニティー(関係を築ける人)は変わっていく。自分が望む姿への成長に挑めば、同じ様に挑戦する人が集まってきたり、もしくはその先の世界で既に活躍している人たちにも手が届くかもしれない。自己啓発本みたいな話してるな、と言う自覚はあるけど、やっぱり自分がどう変わるかって重要だよ。

そして、そこを「めんどくさいから」と見て見ぬふりすると、自分が見てきた「悪い人間関係」の中のひとつに、自分も成り下がるのかもしれない。


選びましょ。
将来、孤独で横柄な態度取る老人になるのか、
大切な人たちと穏やかに過ごす人生にするのか。

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